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二輪免許取得記22。

卒業検定2回目。
オチはまだわからない。

前回と同じ時間に教習所へ、待合室で待っていたら、本棚に「ハチミツとクローバー」があることに気づく。
今度は教習の人がまとめて呼ばれたのにきちんと気づけた。
前回は自分の名前を呼ばれるまで気づかなかったので、相当緊張していたのだと思う。
ゼッケンを受け取り、前回と同じ説明を受ける。
説明を聞きつつ、ふと「クランクってどう曲がればいいんだっけ?」と不安になる。
減速して、クラッチを切りつつ半クラにしつつ、どのタイミングでハンドルを切ればいいんだっけ?
考えれば考えるほどわからなくなる。
わからないまま、説明を聞き終わり、教習場所へ。
まあ、落ちたら前回同様「ハチミツとクローバー」読んで次の補講を受ければいいや、と開き直る。
前回と同様に、乗りたい車両の希望を聞かれる。
いつも乗っている、転んでもいいバイクで、シートは低め。
やはり前回と同様、慣らし運転の説明、コースの確認、途中でコースがわからなくなったときの対応。
急制動後、一回監視塔の方を見てOKならそのまま、NGならもう一度挑戦。
スラロームは8秒以内、一本橋は7秒以上。
時間を無理して失敗するよりは、多少減点になってもいいから、確実に成功させることに集中して、とアドバイスをもらう。
そして最後に「落とそうと思って検定をする訳じゃないから、気楽に落ち着いてやればいいよ」と笑顔で言われて、少しほっとする。
一緒に受ける人が先に運転なので、小屋の中でうろうろと待つ。
不安そうだったけれど、どうにか失敗もなく終わったとのこと。
お疲れさまでした、と声をかけて、自分もバイクに向かう。
慣らし運転は、カーブで外に膨らんでしまったけれど、なんとか一回りできた。
出発地点に戻って、検定開始。
つきあたりを右、直線で所定の速度まで上げて、急制動。
ちょっとギリギリだったけれど、なんとか成功。
踏切をこえて、坂道発進、S字。
吹っ飛ぶことも転ぶこともなく通過。
曲がる方向も間違えずに、クランク。
曲がり方を思い出せないままとにかく低速で進入、パイロンにかすったかかすらないか、くらいのギリギリぶりで、なんとか通過。
スラロームは無理せずに定速で走り抜ける。
一回りして一本橋。
ひー、と思いながらも、目線を遠くに、という以前もらったアドバイスを思い出して、とにかく遠くを見て、なんとか落ちずに降りられた。
あとは一回りして、出発地点に戻る。
ギアをNにして、エンジンを切って、バイクから降りて、サイドスタンドを立てる。
監視塔の教官が「はい、検定終了です」と声をかける。
一緒に受けた人と「お疲れさまでした」と挨拶をかわす。
一回右足ついちゃったんですよ、私はクランクのパイロンがギリギリでした、スラロームは急ぐのはあきらめました、ですよね!私もです、
みたいな話をしつつ、プロテクターをはずし、結果を聞くべく待合室へ。
前回は不合格とわかっていたのでマンガを読んでいたけれど、今回は結果がわからないので、どきどきしながら待つ。
前回は四輪の人が終わったところで、全員で結果発表だったけれど、今回は四輪の人が戻ってくる前に、教官が「二人とも合格だよ」と伝えに来てくれた。
思わず「うおお!」みたいなかわいげのない歓声を上げてしまう。
その後、教官からのアドバイス。
二人とも、小さな失敗はあったけれど、きちんとリカバーできたのがよかった。
無理をしない、というのは重要で、自分の限界を知って、何かあったときにきちんと立て直せるくらいの余裕を残して運転することが大事。
おおまかにはそんな内容だった。
その後、教習所の卒業式があるというので待っていたら、何度も教わった教官が通りかかった。
卒検に合格した報告と、たくさんお世話になったお礼を伝える。
「これからも安全運転を心がけてバイクを楽しんでね」との言葉をもらう。
お礼を言いつつ、この先生が卒検担当だったら不合格だったろうな、とも思う。
しばらくして呼ばれ、卒業式。
まず、これからの手続きについて説明を受ける。
免許センターの申し込み時間について、必要な書類について。
その後、所長のお話を聞いて、修了証を受け取って、無事卒業。
授業料の精算と、免許センターで必要な印紙を買うため、受付に戻る。
すっかり顔見知りになった事務員さんからもお祝いを言われる。
長くお世話になったお礼を言って、教習所を後にした。


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