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羽は大きく、結び目は固く。(浴衣の帯の話)

浴衣のお嬢さんが増えて嬉しいな、と、お祭りのたびに思ってるんですが、
みんな背中が「平べったい文庫っぽい作り帯」なんですよねー。
多分浴衣とセットになってる、ひもで結んで文庫を差し込むやつ。

やっぱり着物のハードルはおはしょりと帯なんだな、と思うんですが、
そもそも「浴衣の帯は文庫」っていうのが無理があるのでは?という気がしています。
文庫って、きれいに作るのはけっこう難しいですよ。
しかも、お古の短い帯ならなおさら。

自分で着るなら、貝の口か、小さい蝶結びにしてたれを被せる、みたいな結び方ですかね(基本的に適当)。
貝の口なら背中が平らで楽だし、短い帯でも結びやすいし。
ほどけやすいけど、その分帯締めとか帯留めで遊ぶという手もあるし。

あと、個人的には、半幅帯は動きのある結び方がかわいいと思うんですよね。
なので、たれがちょっと揺れたり、文庫でも片方がたれになってたり。
普通の文庫なら羽が大きめの方が好き。

新しい浴衣を買うのも、誰かの浴衣をもらうのも、どちらも楽しい。
そして、せっかくなら、浴衣の楽しさから帯の楽しさも知ってほしい。

簡単で長い帯でも短い帯でもかわいい結び方、流行らせたいです。

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