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MUSIC from HAMAMATSU

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#音楽

60's西海岸サウンドを瑞々しいインディーポップに仕立てた注目の新人Nite Tides。

ライアン・プールはナッシュビルのプロデューサー/レコーディングエンジニア。高校生時代のアマチュアバンドを除くとプレイヤーではなく、レコーディング技術を学び自らスタジオを構える裏方で活躍してきた人物のようだ。 コロナ渦で活動が停滞し、自らのソロプロジェクトを開始。Nite Tidesと名付けられたプロジェクトは初配信曲となるForever Babyをリリースした。ビーチボーイズを始め60年代米国西海岸のポップミュージックに影響され、インディーポップの瑞々しいアレンジで奏でられ

アトランタのKlark Soundはブラジル経由したポスト・ジャズロックな大大傑作!?

Klark Soundはジョージア州アトランタのKlarkという青年のソロユニット。昨年活動を開始して以来、シングル4枚と今年に入ってアルバムを1枚リリースしています。すべて配信のみでのリリースで物理フォーマットはまだ出ていません。僕は昨日初めて知ったわけだけれども、これが耳を疑うばかりの大大傑作で驚きました。とりあえず音源を聴いてみてください。 トロピカルな万華鏡サウンドがとにかく頭を直撃します。ヤバすぎます。日本で無理矢理例えるとGUIROに長谷川白紙が加入したみたいな

ブルックリンのインディー再注目株Barrieが新しいミュージックビデオを公開。

今一番注目しているNYのバンドBarrieが新しいミュージックビデオを公開しました。Lemon TwingsやKevin Krauterを見いだしたレーベルwinspearから5月に待望のLPも発売されます。 2010年代後半のインディーサウンドの方向を変えたWhitneyに通じるアメリカーナ的クラシカルなポップス、Men I Trustなどインディーダンス的要素、今のインディーの良いところをギュッと凝縮したようなバンドです。今年の再注目株インディーバンドだと個人的には思っ

L.A.のパステルR&BシンガーDenyahが新曲を発表。

Pastel R&Bの元祖Denyahによる最新曲がSpotifyに発表されました。今回はいい感じのサイケ感も加わり、いわゆるLo-fiヒップホップ的な音作りも相成ってかなり僕好みの音になっています。

Jonas HibikiはKings Of Convenienceを生んだノルウェー・ベンゲンのポップ遺伝子を継ぐ注目の新人SSW。

Boy Pabloの登場で少し注目を浴びたノルウェーのポップシーンですが、注目のアーティストが登場しました。ベルゲンを中心に活躍する21歳のJonas Hibikiです。ベンゲンといえば日本でも人気の男性ポップデュオKings of Convenienceのホームグラウンドとしても知られる都市ですね。Jonas Hibikiもそんなポップなフィーリングを持ったシンガソングライターです。そしてチルウェイヴ、Lo-Fiヒップホップ以降の感覚を持ったベッドルームポップです。Casi

福岡在住の高校生、次世代カルチャーアイコンMANONの新作MV

MANONは福岡在住の高校生。アソビシステムに所属し、昨年発表した1stアルバムではイギリスのKero Kero Bonitoとコラボ曲を発表したり注目を集める次世代カルチャーアイコンです。 また、最近では同じく福岡の高校生Mega ShinnosukeをリリースしたレーベルHazelオーナー、あるいはMADE IN HEPBURNのメンバーとしても知られるマネー野村氏がディレクターを務めるラジオ番組「Teenage Peeps」のパーソナリティとしても活躍しています。

カナダはオンタリオの18歳Mileenaはウイスパーボイスが魅力のパステルR&B。

カナダのオンタリオ州ミシサガで活動するMileenaは2018年の夏にLook at Me e.p.をリリースしました。R&Bマナーにインディーポップ的なメロディや音色が乗るそれは正に求めていたパステルR&Bなのかもしれません。ビデオまでもアイスクリームカラーのパステルトーンです。 Spotifyでは先述のe.p.の他ボーカルで他ユニットへ参加した曲も聴けます。

Sophie Meiersが初のセルフプロデュースによる作品をリリース。

Clairoと並び10代のガールズベッドルームポップシーンの中心的存在で、今までも数々のプロデューサーやミュージシャンとのコラボで作品を発表してきたソフィー・マイヤーズ。サウンドプロデュースからアートワークまで全てセルフプロデュースによる新作がリリースされた。今まで以上にソフィーのメロディと歌が活かされていて個人的にはとても大好きです。 彼女のバンドも組まれ初のライブツアーも今月から始まるようで、今後ますますサウンドがどう変化していくか楽しみですね。

今年はパステルR&Bを注目したいですね。

あけましておめでとうございます。今年も遅筆ながらぼちぼち更新していきますのでよろしくお願いいたします。 さて、タイトルですが、パステルR&BはLAのシンガーDenyahによる造語。ブラックミュージックなのにインディーポップ感があり、ボーダレスでキュートな音楽の事を指すように自分は捉えている。とりあえず彼女のeasy babyを聴いてみてください。アステラッド・ジルベルトのウイスパーボッサを今のR&Bトレンドなサウンドでやっているような印象で、まさにパステルR&Bなのです。今

注目の大阪バンドThe Mellowsが新曲を発表。

マック・デマルコ以降の現在進行形アメリカのインディー/ベッドルームポップと80'sJ-POPの邂逅とも言えるサウンドを奏でる大阪のバンドThe Mellowsが新曲のMVを公開した。サウンドの融合はさらに深化し唯一無二の万華鏡ポップスを展開している。 またこのPlastic Timeを含む5曲入りミニアルバムをHOLIDAY! RECORDSなどで販売開始しています。

LAの18歳Hana VuがFleetwood Macの名曲Gypsyをカヴァー。

LAの女性SSW、Hana Vuがフリートウッド・マックの1982年のヒット曲Gypsyをカヴァーした音源が公開されています。これが結構よい感じですので是非ご一聴ください。 Hana Vuといえば今年夏に出た1stアルバムHow Many Times Have You Driven Byが各所で話題を呼んでいます。僕もBandcampよりLPを購入し今年のヘヴィーローテーションでした。R&Bやヒップホップ感覚を持ちながら、最近アメリカを中心に再びリバイバルしつつある90年代

Mega Shinnosukeは次世代のポップシーン注目の福岡の高校生。

福岡の現役高校生Mega Shinnosukeがソロとして初のCD作品「momo」を発表した。このnoteでも10代の音楽を何度か取り上げているけれども、このセルフプロデュースによる作品はちょっとやばいなと思う。ポップスとしての楽曲の強さ、バンドサウンドとしての格好良さ、センス高すぎませんか? またこの曲にはTempalayのAAAMYYYもコーラスとして参加しているということだ。今夏発表されたTempalay の「どうしよう」は個人的に2018年の日本の音楽を代表する曲だ

カナダのMUNYAはフレンチの香りがするアンニュイなインディーポップ

MUUYAはカナダのJosianne Boivinのソロユニット。Spotifyでは今年に入ってすでに4枚のシングルを出しています。フランスのエレクトロユニットVendredi sur MerのLa Femme à la Peau Bleueからインスピレーションを受けたというHotel Delmanoは浮遊感のあるシンセとフレンチポップの香りがするメロディの組み合わせでノックアウト。最高です。本人曰く“ニュー・シンセ・フォーク”ということらしいですが、硬質さとモダンさを抜い

崎山蒼志くんと一緒に押さえておきたい新世代アーティスト

ル・プチメックで連載中のコラムでも書きましたが、崎山蒼志くんのブレイクをきっかけに浜松のティーンズのつくる音楽を掘り出したのですが、ここではもう少し広く範囲を広げいよいよ始動し始めた新世代の音楽について紹介してみようと思います。 まずは最近ではさらにファン層を広げていますので説明も必要無いと思いますが、崎山蒼志くんが組んでいる(この夏、解散ライブが決定しています。)3ピースバンドKIDS Aのこの曲から ■KIDS A / 潜水 バンドとしてキチンと録音されたものは中学