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心に好奇心を向ける

コーチングを学んでいて、「事柄ではなく心に好奇心を向けることが大事」という重要コンセプトと出会いました。

たとえば、クライアントが抱えている困りごとがテーマだったとして、その事柄が起きている原因を探り、対処法を考え、実行を促す、というのは、事柄に好奇心を向けたアプローチ。

仕事でのコミュニケーションはほぼこれじゃないかと思います。

一方で心に好奇心を向けるアプローチであれば、困りごとに対して、
「その困りごとによって自分はどんな気持ちになっているのか」
「その困りごとって例えるならどんなイメージなのか」
「その困りごとがなくなったとき、どんな自分になっているか」
といったことを問いかけ、心の声を探っていきます。

そんなこと考えて何になるの?とか何も解決しなくない?と思う人も多いと思うのですが、実はすごくパワフルです。

たとえば、「副業をしたい気持ちがあるけど、何を選ぶべきか悩んでいる」というテーマだった場合。

事柄に好奇心を向けると、今やっている仕事とのスキルの関連性を探ったり、市場価値の高い分野を調べたりして有望そうな領域をリストアップするとかでしょうか。

よさそうな副業のリストができたり、実際に始めてみたり、やっぱり本業に集中したほうがプラスだよね、という判断だったりが結論になりそうです。

一方、心に好奇心を向けると、「何が自分に、副業をしたいと思わせているんだろう」とか「仕事って自分にとってどんな意味があるんだろう」と心の声を探っていきます。

結果、たとえば「自分は新しいことを試してワクワクすることを大事にしてるんだな、じゃあそのワクワクを感じられるように、今の仕事でもこういうことができそうだな」という結論が出たりします。

「副業はせずに本業を頑張る」という傍目から見た行動は同じかもしれないですが、事柄に関心を向けて頭で出た答えと、心に関心を向けて心から出た答えだと、実行する段での確信度、揺るがなさが違うような気がしませんか。

ただ、自分で自分の心の声を捉えるのって結構難しい。

だから、コーチと対話を通して自分の心の声を聴く、自分のためだけの時間を持つことは、人生を豊かにする時間だと思います。

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