見出し画像

感想「短歌/平井弘」

「男の子なるやさしさは紛れなくかしてごらん僕が殺してあげる」

そもそもこれはなんの話をしている?
貸してごらん、僕が殺してあげる。(お前を)
なのか?
ご覧、僕が殺してあげる。(他者を)
なのか?というどちらとも取れる詩だ。

そもそも、貸すべき男の子の優しさってなんだろう。男の子はウルトラマンだの仮面ライダーだの(最近はプリキュアにもなるらしいけど)になりたいものでしょ、正義のヒーローになりたい筈だ。みんなみんな正しいものとして描かれている。んでもって優しさという単語からは勿論正しさが滲み出てる。何故なら人間は大体の者達が他人に優しくしましょう、自分にも優しくしましょう。大事にしましょうと習ってる筈。故に正義の行いましょうなのか。
何も命を奪う事が殺すという全てではない筈だ。社会的に、精神的に、あるいは恋に落とす事ももしかしたら殺すのうちに入るかもしれない。恋に落ちた人間は今までとはすっかり心や思考や見た目まで入れ替えて死んで生まれ変わる事だってあるのだから。どんな意味を込めてこの詩は綴られたんだろうね。興味深いね。申し訳ないけど私の足りぬ頭ではこれ以上の感想が出てきやしなかった。以上。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?