三浦雄一郎氏の目標設定の3つのヒントについて考える


昨日、三浦雄一郎著「私はなぜ80歳でエベレストを目指すのか」を読んだ。

2013年に80歳でエベレスト登頂に成功し、エベレストに登った最年長男性としてギネスにも載った三浦氏。

そんな三浦氏の著した本だけに簡潔な文章の中にも深さがあって大変参考になった。

特に印象深かった内容としては目標設定についての件。

三浦氏は目標設定の際にはヒントがあるという。

すなわち①まず簡単な事から始め、クセをつける。②かつて「やってみたい」と思っていて、諦めたことを思い出す。③できるだけ、繰り返しを避け、新しいジャンルに飛び込む、ということ。

(1)

①については青学を箱根駅伝の強豪に仕立てた原監督もおっしゃっていた。まず、身近なもので簡単にできることから始め、達成する味を覚えていく。そうするともっと面白い事、難しい目標を立てて頑張りたくなる。

自社でもこれから組織化が進むにつれて、自分と隊長だけでなく、隊長と隊員の間でのよりきちんとした目標管理が大きな課題になっていくと思う。
そういう意味で隊長・隊長代理の方々には三浦氏の上記の目標設定のヒントを参考にしてもらいたいと思う。

(2)

②については最初のエベレスト登頂がこれにあたると三浦氏はいう。確かにやりたいと思っていたのに、仕事やタイミングの問題で諦めてしまったことには後悔が残る。それがやることへの強い動機付けになることもある。

自分にもそういうのいくつかあるなあ。そういうのを目標にすると、確かに生活に張りが出ると思う。

(3)

③については、仕事でも何でも経験をつめばつむほど、自分にとってのパターンが出来上がって、それをすることが苦でなくなる。でもそれは同時にやっていることがルーティン化することであり、新たに取組む気力がなくなってしまうことを意味する。
それを防ぐためには、いままで自分に関係ない事にチャレンジすること。そうすれば生活に張りが出て、結果として本業のモチベーションもあがり、新たな探究心も出てくる。

自社が山岳部を設立したのもそういう意図がある。体力養成という意味では繋がるが、一見それが警備業務に関係しないことも確か。でも目標を立てていろんな山を登ることは、いつもと違う環境で違う体の動きをすることは気分転換になり、いい刺激になると思う。なのでなるべく多くの隊員に入部してもらって、登山の際にいろんな目標を立ててもらいたいと思う。


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