前回まではこちらでございます

とりあえず騙し騙し生活をしていくことにするが、その直後から糖尿病・膵炎を患った愛犬の調子が悪くなっていく。

愛犬の病気は脳にまで影響が及ぶようになり、夜ぐっすり寝れず何回も起きて排尿・排便できるまで歩く・不安で吠え続けるなど症状が出だす。
歩くといってもまっすぐ歩けないし目が見えなくなって来ていることもありハーネス等を着けてあげて支えながら歩かせる、という形だ。

そのうちカミさんと一緒に寝ることもままならなくなって来て、来る発作に備え俺だけが愛犬と床に寝る日々になる。
腹が減れば吠えるし、トイレのたびに何十分も介護しなければならないので一日中俺がほぼつきっきりで看病するということをほぼ２年にわたり行っていくうちに、みるみる体の具合がおかしくなっていく。

少し歩くだけで動悸が止まらなくなり、鼓動はどんどん勢いを増していっているような気がした。
これはもう本格的にまずいことになってるぞ、と思った時に頭痛がするようになった時がありなんとなく「血圧はどうなんだ？」とふと考えつき血圧計を買って見る。

届いて早速血圧を測って見るとなんと150越えの数値。
いや、これ、間違いだろ。
こわれてんのか？
つける位置が悪いのかも。
すこしずらそう。
しかし、何度測っても145（上の方ね）を切る数値は出ない。
マジ？2年前の検査では120あたりだったのに。
こんな短期間で25も上がる？
病気？か？

まずい。
これはまずい。
コロナも流行ってきているし、これはコロナかかったら一発で死ぬやつだ。
いわゆる基礎疾患持ち、というやつにカウントされるに違いない。

なぜだ。どうしてこうなった。
思いあたりそうな原因がないか走馬灯を走らせて探る。
そういえば看病している間は運動してないし、ここ最近油の料理が多い。
３日に1回チャーハンか天ぷらが出てくるなんて俺のこれまでの生活ではありあえない。ライフスタイルの変化。もちろん加齢。酒量の増加。
思い当たるフシはビッシビシに俺の人生に於いて、ある。

ふと、iPhoneって運動記録できたよなと思い今まで使ったことのない
「ヘルスケア」というアプリを立ち上げて見る。
1日毎の歩数が記録されていたので見て見ると

１日の平均2200歩、すっっっっくな！
どのぐらいの少なさかというと、「寝たきりの予防」がそのラインだ。

まあそりゃ健康も損なうか、
あんまりにも運動しなさすぎな自覚は、まあまあある。
この10年ずっと在宅勤務だし、定期的に行うスポーツなどは無い。
40才を超えたところで肉体に終焉への助走が始まってるなという感触は見て見ぬふりを決めてきた。

そうこうしているうちに血圧が150を超える日も出て来て、そうなると頭痛がするし（個人的な現象です、全員には当てはまりません念のため）普通に生きるだけでも精一杯という感じになってくる。
歩くのもつらいし、寝てても心拍数が落ちない、息をするのも苦しい。

あーこれは、もう、俺、長くないな

そんな事を思うぐらいに体調がすぐれない。

「すぐ病院いけ！」という声が聞こえて来そうだけど、この時期は犬の調子が悪く目が離せないのもあり同居の義父の体調も悪くカミさんは仕事で昼間いなかったりして八方塞がりというか自分を後回しにするしか無い状態だった。
もちろん、自分が死んでしまえば後回しも何もないんだけどそんなことにも頭が回らないようになっている。現状を俯瞰で見るというのも、置かれている状況次第で難しい場合もあるんである。

身動き取れないながらも流石にこれはまずいからなんとか打開しようと思い始めたのがウォーキングで、現状からプラスして1日3000歩程度から行ってみようと思い立つ。
3000歩なら30分かからないから、サクっと行ける。毎日実行できるだろう。

2020年末〜2021正月あたりは、酒を飲まなくてはならなかったこともありもう大変で死ぬ寸前だったように思う。
1月は愛犬も死んで精神的にも喰らっちゃってもう世界がグラグラしていて相変わらず血圧の高い日々だったが、2月からこれでは「生きる！」と心を入れ替え早速実行。

歩数が順調に伸びるのと同時に血圧が若干づつではあるが下がっていく。
いやー下がる下がるもう面白いように下がって130を切る日も多くなってくる。
体の調子も改善し、酒も美味くなる。

飲むんかい！飲みます。

トマトジュース、GABA玄米、酢なども色々試してみたがやはり一番効くし金のかからないのはウォーキングだった。

現在でも1日9000歩平均にて推移しており、なんとか生き延びれております。ちなみに江戸時代の市民は30000-40000歩歩いていたみたいです。

（このサイト見るともっと歩いてたっぽいけどね…）

今年は血管とか検査行こうかな。
35歳以上で健診行ける方々はぜひ早めに行ってくださいまし。