「これってうつ病?」と思ったらまずかかりつけ医で血液検査してみて!

タイトル的に誤解があってはいけないので、
初めに注意書きとして…

この記事は「うつ病」を否定するような内容ではありません。
医療従事者とかではないただの元美容師です。
文章力がないので言葉足らずかもしれません。

ご理解のほどよろしくお願いいたします。

何がいけなかった?

私は34歳の時、精神不安定の状態になり、
精神科を受診し、「季節性のうつ病」と診断されました。
仕事のストレスと季節の変わり目が原因だろうと言われました。
2年ほど治療を続けましが、治ったり再発したり。


36歳の時点での症状は
動悸、息切れ、精神不安、頻尿、胃潰瘍、不眠などなど…

この時、自分の美容室をオープンして3年目でした。


営業中、お客様と楽しい話をしているのに勝手に涙が流れ出し、
予約の電話がなると怖くなり、何度も電話線を切ろうとする自分を止め、
営業後、その日誰に何を施術せじゅつしたのかが思い出せなくなるようになりました。


文字が書けないくらいの手の震え、じっとしていても大量の汗をかき、
とうとう自分の力では起き上がれなくなりました。


処方されていた薬はきちんと飲んでいます。

今日は体がキツくない!
治った??と思う日もたまにあります。
でもそう思う日はどんどん減っていきました。

完治するのはいつになるんだろう?
明日はちゃんと営業できるだろうか?

私が働けなくなったらお客様に迷惑かけるし、
お店の売り上げはゼロ、家計的にかなりのマイナスになります。

それよりも、刃物や薬剤を使う職業なので、何か事故が起きてしまうのではないかという恐怖に、私は耐えることができませんでした。

オープンから3年と6ヶ月、私は美容室を閉店しました。

治療を続けていたのに、症状は悪化しています。

何でこうなったのか?
何がいけなかったのか?

当時の私にはわかりませんでした。

ただ、「うつ病」を治すのには時間がかかるんだ、
難しい病気なんだなと思いました。
普通の生活もできなくなっていたので、うつ病を治す為にもまずは、
何も考えずゆっくりしようと思いました。

父が気づいてくれた私の変化

それからは趣味の手芸をしたり、お菓子作りやパンを焼いたり。

息子くんの成長もまともに感じることができていなかったので、
しばらくの間は「お母さん業」を楽しもうと思っていました。

そんなある日、近所に住んでいる父が私の様子を見に家に来て、
私の顔をまじまじと見ます。

「あんた元々目おっきかったけど、そげんか目やったかね?」

ちょっと前にも久々に会った友人に
「太った?何だろう…  なんか顔が違う」
と言われていたことを思い出し、父にそのことを言うと

「内科でいいけん、甲状腺こうじょうせんの血液検査ばしてこんね」

と言われ、意味がわかりませんでしたが、父が、

「それ、もしかして『バセドウ』じゃなかね?お父さんのお母さん、
あんたのばあちゃんね、甲状腺こうじょうせんの病気でバセドウ病ていうとやったと。
バセドウ病はひどくなると目が出てくる病気たい」

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

その日のうちに自宅から1番近い内科医に行き、
事情を説明してすぐに採血してもらいました。

話をしている時点で、
「バセドウの可能性は高いと思うよ、顔が違う」
と担当医にも言われました。

この病院は小さい頃からお世話になってる病院で、
元々かかりつけ医だったのですが、
自分の美容室の目の前に内科の病院があったので、
何かある時はそちらに行っていました。

2日ほどで検査の結果が出ました。
予想通り、甲状腺機能亢進症こうじょうせんきのうこうしんしょう、通称「バセドウ病」

胃腸系の内科医さんなので、簡単な検査しかできません。
詳しく知りたいなら甲状腺専門の病院に行くしかないと言われました。

治せるのであれば治したいと思っていたので、紹介状を書いてもらいました。
専門医にかかるまでの間分の甲状腺の薬も処方してもらいました。

美容室を閉店してから1ヶ月、
私は甲状腺の病気であることがわかりました。

少しの違い

甲状腺の病気であることがわかり、
36歳の時から10年間、バセドウ病との戦いが続きました。

この10年で色んなことがわかりました。
なんでこうなった?何がいけなかった?
その答えは、

検索のワード選び

これでした。

最初の体の不調の症状は精神不安です。
私の感覚としては、

心臓が突然ドキドキし始める
ドキドキし始めるとソワソワし始める
ソワソワし始めると何も考えれなくなる

そうなると何もできなくなる
何もできなくてそれがイライラに変わる
落ち込んで怒って、精神が不安定になる

何でだ?と考えて眠れなくなる
睡眠が足りなくてまた考えられなくなる
体はどんどんきつくなる

この負のループをどうにかしたくて、
当時、インターネットは普通に使う時代だったので、
自分で検索して調べてみることにしました。
この検索のワード選びを間違ったんです。

ドキドキ ソワソワ 不安定 何もできない 何科?

このようなワードを検索欄に入力したと思います。
その時に出てきた検索結果が
「不安障害」「うつ病」「精神科」

これを見て、今度は不安障害やうつ病について調べていきます。
書いてある症状がほぼ、私の今の状態だと思いました。
旦那氏にこれを伝え、精神科に行ってみようか、となりました。


「バセドウ病」だと診断されてから、バセドウ病のことも検索しました。

代表的な症状は、
「動悸」「息切れ」「大量の汗」「手の震え」「精神不安」「眼球突出」

甲状腺の血液検査をした頃の症状、ほぼ当てはまりました。
当てはまっているのに、父に指摘されるまでバセドウ病の症状が全て現れてきていることに全く気づいていませんでした。

ここでふと気づきます。
私のうつ病ってもしかして、
バセドウ病の症状の1つの「精神不安」ってことでは?

今となっては、どっちが先なのかは誰にもわかりません。

・うつ病になった後にバセドウ病を発症した。
・バセドウ病が発症して、それが原因で精神不安定になった。


あの時、こうしてたら違ったかな?と思うことはたくさんあります。
「動悸」で検索してたらもっと早く、バセドウ病のことを知れたかも。

ちなみに、今「動悸 病気」だけで検索すると
不整脈、心不全、狭心症…と続き、バセドウ病と表示されます。

「ドキドキ ソワソワ 病気」で検索すると、
不安・パニック障害が1番上に表示されます。

私がお世話になっていた精神科の先生は、とても治療に熱心な方でした。
症状が改善されたと言えば喜んでくれて、また調子が悪くなったと言うと違う薬を試してみようかと色々と方法を考えてくれていました。「いつか必ず治るから」と言ってくれていたのが希望でした。

けれど、こんなにもバセドウ病の症状に当てはまっている患者に、
「精神病の他に、内科的な病気の可能性はないのか?」
と疑問に思うことはなかったのかな?と、
バセドウ病の治療を続け、体調が良くなっていくほど思うようになりました。

まず内科的な病気はないかを疑う

現在46歳です。
現在の状態を簡潔に言うと、バセドウ病の治療でアイソトープ治療をし、甲状腺機能低下症になり、甲状腺ホルモンを補う薬を飲んでいる。現在も甲状腺の専門医に通院中。
詳しく書くと長くなってしまうので説明不足ですみません。

なので、持病持ちではあるのですが、だいぶ体は楽になりました。
けど、考え事をしたり、ブログを書いている今もそうなんですが、
ドキドキ、ソワソワしています。
手足がほてったり、今日一日、何したっけ?と思う日もあります。

自分の今の症状を検索すると、色んな病気にヒットします。
40代女性、本当にどの病気、どの症状にも当てはまってしまいます。

更年期の初期症状と言われればそうだし、うつ病、不安障害、パニック障害、甲状腺疾患…などなど
どれも症状が似ている部分があります。
検索したところで何科に行ったらいいのか判断がつきません。

なので体調が悪く、何科に行ったらいいのかわからない時はまず、かかりつけ医でいいので血液検査で内科的は病気がないか探してみてください!

内科的な病気は血液検査ではっきり数値として出ます。何も内科的な病気の疑いがないとわかれば、その不調は精神的な疾患と言うことになるのかなと。
(他にもアレルギーからの…とか、高血圧から…とか聞いたことがありますがわたしは直接経験したことがないので書けません)


うつ病ネット

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こういうのに最初にヒットしていたら何か違う結果になっていたかもしれません。
私がお世話になっていた精神科では血液検査は一度もされたことがなく、問診のみでした。

終わりに

自分で自分のことを守る。

色んなことが便利になりすぎて怖くも感じます。
10年前の自分に教えてあげたいなと思うことを書きました。
どなたかのお役に立てればいいなとソワソワしながら書きました。








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