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わたしの中の大事な2人

働きはじめて気づいたこと

11月に入り、半年ぶりに働き始めました。半年前まで働いていた職場は制服があり、毎日着る服なんか気にもしていなくて。毎日家と職場の往復だけだし、どうせ会社に行ったらすぐ着替えるしで、1週間に2回同じ服を着て行ったりもしていたんだけど。今回働くところは制服がない。

仕事に慣れるまでは週に3日ほどの勤務、働き始めてから気づいた。仕事に着ていく服がない。

ワンピースだったり、袖がダラーんなったドルマンの服だったり、小股でしか歩けないようなパンツだったりでいいんだったらあるんだけど。やっぱ動きやすくて、シンプルで、奇抜ではない服装じゃないとダメだよね…と勝手に1人で服がないと騒いでいます。

久々のショッピング

先週末、隣の県のショッピングモールに行く機会があり、その時に服やあれこれを買おうと意気込んではみたものの、なんだこの丈の短さは!これは何と合わせて着ればいいんだ?と、何を選んだらいいのか全くわからなくなってしまい、モールの端から端まで、1階も2階も見て回って、結局KALDIでオシャレな包み紙の飴ちゃんしか買えなかった…

そして月曜日、筋肉痛の足で美味しい飴ちゃんくわえて仕事して、やっぱり服がないと今週も騒いでいます。

今週はブラックフライデーとやらで、何か買え買え聞こえてくるのでネットで探して買おうと、楽天やらAmazonやらを覗いても、なかなか「お買上げありがとうございます」までいけない。

服もバッグも欲しいのに、買わんとまた来週服がないのに。いいなと思うものがあってもお気に入りが増えていくだけで最後のポチッとが押せない。

何でこんなに服を選ぶだけで時間がかかるのか…

というか最近、何をするにも行動に移すまでにすごく時間がかかる…

昔はこんなんじゃなかった。欲しい!と思ったものは「買うべき理由」だけを考えて手に入れてきたし、やってみたい!と思うことは即行動に移せていた。

その原因はわたしの中の2人の存在だ。

わたしの頭の中には両極端な2人がいる。
みんなの中にもいるんだよね?な2人。

何でもきちっとしたい、頑張り屋さんでわたしに厳しい真面目さん。

どうにかなるさ、何も考えず好きなことしようぜとわたしに甘い奔放ほんぽうさん。

昔からこの2人の存在は知っていた。

真面目さん

仕事の時は奔放さんが何を言おうと、真面目さんの声に従って行動するようにしたら、「アナタがいてくれたら安心ね」「アナタが言うことなら信じれる」と皆に頼られるようになった。そんな自分が誇らしかったし、キチッとすることがこんなにも気持ちがいいもんなんだと知った。

その反面、手を抜くことができなくなり心身ともに疲労が溜まっていったし、更に職場によってはわたしがいることによって怠けるスタッフまで現れた時はこれが正解なのか?と悩んだりもした。

奔放さん

仕事以外の時間は奔放さんとの仲良しの時間を優先した。仕事を頑張ってるご褒美にと好きなモノを買い、好きなことをして、家事も放ってダラダラする日も奔放さんは許してくれた。色んなことに挑戦できたのは奔放さんが「やっちゃえやっちゃえ!」と言ってくれたからできたことだと思う。そのお陰で無駄な買い物や痛い目にもあってきたんだけど。


最近の2人

最近、2人の声が大きいと感じるのは、多分半年間わたしが無職だったからだろう。どっちの意見にも耳を傾けてしまい、わたしは動くことができなくなっている。

「お!これいいじゃん!買っちゃいなよ!」
「だめ!もっとちゃんと色々見てからにしなさい!」

「あ!白い靴が欲しいって言ってたよね!これ良くない?」
「履ける靴あるでしょ!半年間無職で自分で稼いでもいないのにダメダメ!」

「このバッグ可愛いなぁ、値段も手頃だし!」
「素材は?雨の日も使うんだから撥水効果じゃないと!それに重たいバッグは昔買って失敗したの忘れたの?!もっと軽いものを探しなさい!」

そしてわたしはこの2人が納得がいくものを探し、買い物カゴに入れてからも2人の会話を聞いては悩み、最後はこれが正解なのかわからない状態でポチッとし、半日以上かかってやっと買い物が終わった。



奔放さんは多分、自由に何でも手に入れてきたわたしだ。

後先考えず、何にでも手を出す。失敗しても気にしない。誰にどう思われようと気にしない。わたしが楽しければそれでいい。

正直なところ、わたしは奔放さんの声だけを聞いて生きていきたい。今のわたしは、何をするにも駄目!よく考えろ!と、とてもつまらない何の魅力もない人間に感じているから。けどそうすると、色んな大事なものを失うこともわかっている。

真面目さんがいなかったら、今頃わたしは何も持っていない、誰からも認められない、ただのだらしないおばちゃんになっていただろう。そう思えるから、どっちの声も聴き入れてしまう。


罪悪感と判断力

必要なものにお金を使おうとしてるのにポチッとができないのは、稼いでもないのにお金を使っていいのかという半年間無職からくる罪悪感が関係しているんだと思う。

実際のところ、旦那氏は自営業なので収入は不安定なのが当たり前なんだけど、どうにかこの半年間は支払いが滞ることなくやってこれた。が、ずっと何かあったらどうしよう…という不安は付きまとっていた。わたしが稼いでいないから…と。

2人の声が大きく感じるのは、判断力が弱ってるってことなんだと思う。

ものすごく時間はかかったけど、今日買えたのは2人が納得したから買えたわけで。というか2人はわたしなわけなんだけど…。判断するのに時間がかかったのはこの半年間、時間に迫られることもなく、急かされることもなく、時間だけは余裕のある生活をしていたから、頭の回転が弱まってしまったのかなと思う。


外からの色んな刺激を遮断し、余裕のない、不安な状態で自分の声だけ聞いて過ごすと、こうもわたしという人間はつまらないヤツになってしまうのか。

たった5品を決めることで気づいてしまったというわけです。いや、気づけてよかったと思っています。

バランスを保つ

真面目さんと奔放さん、2人がバランスよく存在していた時はありました。というか、半年前まではそうだったんじゃないかなと思います。

大金持ちになりたい!と思ったことがない欲の少ないわたしですが、働いていた時は、お金が足らなくなるかもと不安になることはありませんでした。足らない時もあったのに不思議です。

2人のバランスを保つ為には、わたしは働いていないとダメなんだろうなと思います。

働いているという安心感と、判断を迫られるプレッシャーがわたしの中の2人の良いところを最大限に活かせていたんじゃないかと思います。

今の職場で働きはじめてもうすぐ1ヶ月。先輩たちの言動は日々バラバラ、その場にいない人の事を悪く言ったり、忙しいオーラを放つだけで何も仕事をしていなかったりと、何とも楽しそうな職場な気配プンプンです。

みんな自分のことでいっぱいいっぱいで初日から何の指示もなく、誰がわたしの指導をするのかも決まっていなかったぐらいです。

真面目さんと奔放さん、2人と協力していかないと、多分働き続けることは困難だと思います。


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