No2 反抗期の心構えのススメ

息子が生まれた時から、「いつか反抗期が来て、グレる日が来たら・・・」ということを私なりに考えていた。所謂心の準備ってやつ。
考え抜いた結果、
「もし息子がグレて暴走族に入ったら、金に物を言わせて(大人という立場で)、憧れるであろう高いバイクを買い、最高級の刺繍を入れた特攻服を着て、その暴走族に顔を出そう」と決めた。
ちなみに、決めた時点で息子はまだ4歳くらい。
でも決めたら覚悟が決まるもので、その後は子育てに対して特に動じることも少なかったように思う。
そして4歳だった息子は中学生になり、高校生になり、あれ?もう卒業しようとしている。
暴走族に入るどころか、盗んだバイクで走り出すこともなく、
バイトして買ったランニングシューズを履いて街灯の無い夜の町へ走り出す息子を見て、今更ながら気が抜ける思いがしている。
あの日の私の強い覚悟はなんだったのだろうか。
そして、なぜ男の子が暴走族に入ると思い込んでいたのだろうか、当時の自分の思考が不思議でならない。家族にも友人にも、知人にすら、暴走族に入っている人を知らない上に、そういうドラマやアニメにハマっていた記憶すらない。唯一思い出すことと言えば、小学校の時に放送係で、給食中に好きな音楽をかけても良いというので、尾崎豊の「卒業」を流してたら、職員室から先生が走って止めに来たことくらい。
私は尾崎豊が好きだったので、15の夜には盗んだバイクで走り出すものだと思い込んでいたのかもしれない。
そうならなかった今を過ごしているけど、もし本当にそうなっていた時には、私はまずバイクの免許を取ることから始めなければいけなかったことに今更気づいた。バイクの免許代、バイク代、特攻服代・・・暴走を止めるのにもお金がかかるもんだ。そして結局浮いた費用で進学費を捻出しようとしている。総論、どう生きてもお金はかかるということ。

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