※全文無料で読めます

母「ねぇ？お給料日だよ。どこにいく？」
私「そりゃ、アピロスだよ」
母「マック行きたい‼ついでにミスドも」
私「いいね‼」
母「あ、100円のクレープも」
私「よっしゃー。楽しみ」

それは、かつて存在した香椎の憩いの場。

いまも私の心の中に残っている。

アピロス香椎店とは？

ユニード系列のお店です。香椎のセピア通りをぬけ、国道3号線沿い。香椎のバス停があって…。
いつも人がごった返し、香椎の街を象徴する存在として市民に愛されていました。

夏は、山笠と氷の標柱が。そして、マクドナルドとミスタードーナツ。

香椎の文化の発信地として、香椎の最先端を常に走る存在でした。

香椎といえば？ときかれたら、ダイエーでなくアピロス。

そう。アピロス。

このころの、香椎には現在とは違う活気に満ち溢れた街

そんな私のアピロス香椎店の思い出

お給料日になると、母につれられて、西鉄バスでお出かけ。

香椎のバス停を降りて、信号を渡り、てくてく歩くとアピロスの建物。

夏の定番の氷の標柱にさわって、「つめたい‼」というのはお約束

ついでに、マクドナルドでご飯を食べるのが密かな楽しみ。

お決まりのコースは、

・お給料日、マクドナルドでハッピーセットで遊びながらお食事
・中のゲーセンで遊ぶ
・ミスドでお土産のドーナツを買う
・ときには100円クレープもついでに。

ハッピーセットで遊び、ミスドの食器が並ぶ我が家。

次第に私は、アピロスと香椎の街の虜になっていきました。
香椎の高校に入り、香椎のゲーセンで遊び、大学も香椎駅の近く。

ある日アピロスが無くなった。

そんな2000年。ダイエーホークスが悲願の優勝に喜んだ翌年。

アピロスは静かに閉店の時を迎えます。
理由はテナント契約を更新しなかったから。

マクドのミスドもクレープ屋もなくなり、文化の発信地は中央区へ。
山笠も福岡ドームに移転。

キッカケは、親会社のダイエーの経営悪化？
それとも、千早に香椎があったから？

ユニードがダイエーに吸収されたのも一つの理由かもしれません。
それはわからない。知ってるのは中の人だけ

しかし、この日を境に香椎の街は、静かに変わっていきます。
それも、静かな方向に向けて

アピロスのその後

アピロスの跡地には、トヨタのディーラーとおっきなマンション。2件あったガソリンスタンドも、閉店し。今ではマンション通りです。

当時を思い出すのは、バス停だけ。

ただ、人の流れは変わりました。
香椎浜に大きな駐車場とイオンができたからです。モータリゼーションの並に飲み込まれた形。映画館がないこと以外はすごく便利

そして、徐々に静かになりゆく、香椎の町並み。全盛期をしるものにとって、今の香椎は何だか寂しいの一言。

でも、静かに記憶しているシンボルは残っています。

トヨタのディーラーにつづく、小さな階段を見つめるバス停。バス停は静かに語っているかもしれません。

この先に「香椎の文化と思い出と私の原体験が眠ってるよ」と

あとがき
久々に書いたら疲れたぁ( ﾟдﾟ)冒頭に書いたとおり、全文無料です。次回作はダイエー香椎店か、カメレオンクラブの予定。なお、私を支援したいナイスガイは購入かサポートを。読んでくれるだけでも感謝です