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6年ぶりのピース〜変わらぬAYABEがそこにいた〜

世界中にウイルスが蔓延しても、
大統領が変わっても、
サルゴリラがキングオブコントの決勝に行っても、
彼は何があっても変わらなかった。

2023年10月15日(日)、「ピーストークライブ〜本とアメリカ〜」に行ってきた。
言わずもがな、本は芥川賞作家でもある又吉さん、アメリカは2017年に単身渡米した綾部さんを指す。

2人で舞台に立つのは実に6年ぶり。
場所は以前からトークライブをやってきたというラフォーレ原宿。
2人にとってもファンにとっても思い出の地での開催とあって、会場は満員だった。

隣の席からは、デビュー当時や若手時代のAGE AGE LIVE(ヨシモト∞ホールでのライブ)から観てきたであろうファンの会話が聞こえてきてワクワクする。

16:00ライブ開演。
「まず、本の登場です」というアナウンスと共に又吉さんが舞台袖から登場。

「続いて、アメリカの登場です」というアナウンスの後、「Ladies and Gentlemen!」という陽気な英語と陽気な洋楽が流れ出した。

自然と手拍子が巻き起こり、舞台に注目する私たち。
すると、予想を裏切り、客席の扉から星条旗を持ちサングラスをかけた綾部祐二、いやYUJI AYABEがノリノリで入ってきたのだった。

ゆっくりゆっくり観客と触れ合いながら会場を練り歩くAYABE。

「次会う時は舞台の上」と決めていた2人は(というよりAYABEは)熱い抱擁を交わした(無理やり又吉さんを抱き寄せた)のだった。

この登場からして、スターというスタンスが変わっていないAYABEさんに実家くらい安心した。

そこからは6年分のアメリカエピソードが2時間半にわたって語られた。
実はニューヨークで再会していたことを明かす2人。その時のAYABEのアメリカンな登場を始め、一向に上手くならない英語、ハリウッドスターに臆さない堂々たる姿勢…その全てがAYABEだった。

本人は「考え方変わるよ本当に」
「行った方がいいよ又吉(またきち)も」
など言うものの、根本は全く変わってなさそうなことがしっかり伝わった。

その変わらなさが嬉しかったし、親戚のおじさんみたいな感じでたまに帰ってきてまたawesomeな話を聞かせてほしい、と思った。

そして、ピースの根底に流れる友だちの空気感もトークライブならではで微笑ましかった。

ハリウッドを目指し、LAに帰っていくスターAYABE。私は、彼がアメリカの公園で出会ったクールなアメリカ人の如く、心の中でグーサインを掲げたのだった。

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