私のラジオ人生➀ (大嫌いから大好きになるまで)
【大嫌いだったラジオ】
私は母の影響で、
この世に生まれる前も生まれてからも、毎日ラジオを聴いていた。
中学生になるまでは、知らない曲ばかり流れるし、顔も名前も分からない人らのメッセージを、声しか分からないDJが読み上げるしで、全然面白くもなかった。
さらには当時、母親が厳しく、
<食事中はテレビを付けない。その変わりラジオは良い。>
<夕方6時まではテレビ禁止。ラジオだけ。夜9時以降もラジオだけ>
というような謎のルールがあった。
そのせいで、テレビが見たかった小学生時代の私は、
なおさらラジオが嫌いだった。
いつも腹いせに、ラジオのスイッチを消す作業が日課だった。
【FM802『ROCK KIDS 802』との出会い】
しかし、中学1年生の頃にたまたま付けたラジオから、
大阪のラジオ局であるFM802の番組『ROCK KIDS 802』の放送が流れてきた事を機会に私はラジオを大好きになった。
この番組は、中高生などの学生リスナー向けのラジオ番組である。
DJは大人であるものの、リスナーやリクエスト曲、番組コーナーは、ほとんどが中高生などの学生中心であり、学生中心に向けた番組内容だ。
それまで家で流れていた大抵のラジオ番組は、
リスナー、DJ共に大人が主体であったため、
私はラジオを「大人の空間」「大人が聴いて楽しいコンテンツ」だと思っていた。
そんな私にとって、同い年くらいの子達が中心の番組があるという事は、
衝撃だった。
この番組をたまたま聞いた事によって、ラジオに対して、
「大人だけの空間じゃない」「学生たちも楽しめるんだ」
という印象を抱けるようになった。
10年超ラジオを聴いてきて初めて私は、
ラジオにおいて自分の居場所がある事を実感できるようになったのだ。
【ラジオ漬けの生活に】
中学1年生で、FM802の番組『ROCK KIDS 802』に出会って以降、私は学校以外の時間はラジオ漬けの生活になった。
最初は『ROCK KIDS 802』を聴くだけだったが、
放送の流れでその前後の番組も少し聴く事が増えた。
すると、『ROCK KIDS 802』のラジオ番組でも、
意外と自分にも理解できる内容のメッセージや音楽が流れる事が分かった。
そこからはもうずっと、学校にいない間はラジオばかり聞いていた。
基本FM802の各番組を中心に聴いていたが、ラジカセのダイヤルを回して電波が入ったラジオ番組も聴くようになった。
(特に当時、他局の番組で聴いていたのは、NHKFM 『青春アドベンチャー』、TOKYOFM 『スクールオブロック』 の2つだったと思う)
なんせ当時はスマホも無かったために、
誕生日に買ってもらった自分用のラジカセと携帯ラジオ、
家の2,3台のラジカセで聴いていた。
特に携帯ラジオは、スーパーに行く時も、散歩に行く時もポケットに入れていた。イヤホンを付けても片耳しか聞こえない仕様だし、アンテナは長いし、とてもダサく見えたと思うが私は携帯ラジオがお出かけには持って来いの形状だった。
あくる日もあくる日も、私はラジオを聴いた。
いつしか無人島にもっていくならラジオと言えるほどまでに、
ラジオは必需品になった。
こんな生活を続け、しばらくするとラジオ番組にメッセージやリクエストを送るようにもなり、AMラジオとの出会いも果たす。
この話はまた、次の機会に書きたい。
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