見出し画像

あの頃、うちら昭和の子どもやった。


昭和40年代生まれの私はバリバリ昭和の子どもだった。
おぼろげに大阪万博を覚えている。
太陽の塔を近くで見てギャン泣きしたそうだ。
盛大にお漏らしもした。


5〜7歳頃、夢中になった遊びは「着せ替え人形遊び」だった。
その当時からインドア派だ。


着せ替え人形遊びといっても
例えばリカちゃんみたいな
最初から完成された3次元の着せ替え人形に興味はなく


子ども雑誌の付録についている
厚紙でできた着せ替えセットが大好きだった。

人形は5頭身くらいで、誰もが自分を投影できる容貌の少女。

まだ持ち慣れないハサミを使って
絵の線に沿って用心深く形をくり抜く。

人形と、服。靴と、バッグ。帽子。
時間をかけてゆっくりゆっくり


元々付いている着替えは、数は少ないが
私たちをときめかせるには十分であった。

パンツルックやネグリジェもあった。
もちろんナイトキャップも。

夏ならば、水着に浮き輪、水泳帽などもあったのだ。

コーディーネートをやり尽くして、物足りなくなったら自分で服を製造した。
人形の型を薄く鉛筆でとり、サイズの合う服をデザインして描いてゆく。
ジャケット、ジャンパースカート、ショートパンツ、えりまき。
ロングドレスや花嫁衣装まで。



一緒に遊んでいる友達の注文は際限がない。

「この前〇〇ちゃんがお誕生会で来てたヒラヒラのお洋服作って!」

【絵のうまいカピちゃんなら、なんでも描けるはずだ!】と信じてくれている。

みんなが目を輝かせて私の手元を覗き込んでいる。
鼻息と一緒に興奮が伝わってくる。
責任重大だ。



みんなの意見を取り入れながら濃い鉛筆でどうにかこうにか線描きをした。

形が出来上がったら色を指定する。
それぞれ色鉛筆で塗ってもらい、
器用な子が慎重にハサミを入れた。

私にとって人生最初の創造は
昭和の「ハンディクラフト工房」かもしれない。


昭和少女をときめかせたもの。着せ替え。漫画雑誌。付録のソノシート。


小学校3年生ぐらいになると、今度は少女漫画雑誌に夢中になった。
なかよし、りぼん、少女フレンド、別冊マーガレット(別マ、と呼んでいた)
それから少し後に花とゆめ。(「ガロ」にハマるのはもう少し後のこと)


どれか一冊を買って、友達と回し読みする。
好きな絵を横に置いて、夢中になって模写したものだ。


さて、当時執筆されていた作家さんの名前もあまり覚えていないが、
人間の脳は不思議なもので雑誌の表紙の文字を
記号のように記憶していることがある。


最近、こちらnoteを始めて「もしかして?」とハッとした。

星の王子さまの弟「ふみお」くんの漫画に出会った時だった。

えっ!

「おかのきんや」さん。

お名前の文字を見てなんだかとても懐かしさを感じたのだ。

「おかのきんや」さんって!?

もしかして、と記憶をたぐる。
昭和のあの頃、漫画雑誌でいつも見ていたお名前ではないだろうか。

うわー!
やっぱりそうみたい!

金平糖みたいな少女時代の思い出がわあっと蘇って嬉しくなった。



あろうことか、あの当時執筆されていた漫画家さんと
リアルにコメントをやりとりできてるなんて
noteってすごい!と感動した。

そしてなんと
おかのさんから私の作品を紹介していただけたのだ!

嬉しくて嬉しくて、舞い上がってしまった。
何度も読み返したくなる。

noteを始めて3ヶ月になるが、
こんなことってあるのだ!と感動した。

まるでご褒美をもらったような気持ち。

私のお宝!🩷🩷🩷

モチベーションあがります!



おかのきんやさんのnoteより



星の王子さまと★けいこさん

元売れっ子漫画家のけいこさん。

彼女がどん底に落ち込んだとき
目の前に現れた星の王子様ふみおくん。


第一話を読んだとき
自分の挫折の経験と重なった。


大きな病気をして、仕事も恋人も何もかも失った。
始めて感じた喪失感。
もちろん、激しく落ち込んだ。

でも挫折の沼を這いずりまわって
やがて浮上しかけたら
見えなかったものが見えるようになっていた。

それは周囲の「愛」と「思いやり」

自分が、どれだけの人に支えられていたのか
気が付いたのだった。


ちょっと、仏教のお話になるけれど

困った時に
とっさに助けてくれる人がいたら
それは
「観音様」が姿を変えて
現れているらしい。


例えば、
転びそうになったときとっさに支えてくれた人。

乗り物の座席を譲ってくれた人。

道案内をしてくれた人、とか。

癒してくれるペットもそうかも。


私の場合は、

夜中に痛みでナースコールを押せば
駆けつけてくれた看護師さん。

大手術の日に慣れない都会に
泊まりがけできてくれた両親。

遠くからお見舞いに来てくれた友達。



それから
それまであまり話したこともなかったのに
誰かに聞いて、病室に来てくれた絵の仲間。

彼はデッサンの鬼才で、とてもいい絵を描く。
その人が毎週決まった時間に
裸婦スケッチを持ってきてくれた。


私の状態の悪い時に描いてくれた「薬師如来」は
生き生きとした気に満ちていて、
眺めているととてもありがたかった。


  ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️



おかのさんの絵と文章は
とてもわかりやすくて
リズミカルに
サクサクと心に入ってくる感じが
なんとも心地よい。

なんだか私には、ふみおくんが
「観音様」のように思えてならない。




最後に
私の大好きな記事をリンクします⭐️

白い努力と黒い努力


この文章と出会えてよかったと
心から思います。


おかのきんやさんへ
感謝を込めて⭐️

よろしければサポートをお願いします。いただいたサポートは、クリエイターとしてのスキルアップのために大切に使わせていただくつもりです。