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物語の舞台を一部ご紹介

『因幡の白兎、神となり社に鎮座するまでの物語』をすべて公開しました。

ワニザメに皮を剥がれ、オオクニヌシノミコトに助けられた白兎がどのように神になったのか?

『古事記』には無い部分を想像して、神々とのドタバタを紡いだウサギ神一代記。

少しネタバレも含みますが、私が実際に訪れた神社の写真で物語の雰囲気をお伝えしましょう(^_^)

オオクニヌシノミコトに助けられた白兎、自分の身に次々に変なことが起こりショックで寝込んでしまいます。

そこへ呼び出しをかけたのがオオクニヌシノミコトと結ばれたヤカミヒメ。

ヤカミヒメを祀る賣沼神社めぬまじんじゃです。

広い公園の中にある小さな神社ですが、穏やかで清らかな雰囲気に包まれています。

電車やバスでは無理で、レンタカーかタクシーを使うしかありません。

それでも訪れたい個人的に大好きな神社です。

さて物語ではヤカミヒメと縁結び共同事業をするために、神となった白兎はシロナガミミノミコトと名を付けてもらい修行の旅に出かけます。

オオクニヌシノミコトに神の心得を学ぶため出雲へ。

その途中で呼び止められ、現在の赤猪岩神社あかいいわじんじゃへ寄ります。

ここで見出し画像にもなっている気の毒な赤猪の事情を聞き、オオクニヌシノミコトへの伝言を預かるのです。

赤猪岩神社も車でなければ行けない小さな神社です。

それでも行く価値がある、爽やかな雰囲気の味のあるお社。

ちなみに麓の売店ではここでしか買えない神話モチーフのマスキングテープや甘くて後味がピリッとするおいしいおせんべいがありますよ。


シロナガミミノミコトは旅を続けて、ついにオオクニヌシノミコトに再会します。

まだ出雲大社は出来る前ですが現在の姿を。


なぜか根の堅洲国ねのかたすくにのスサノオノミコトに神の心得を学ぶよう紹介されて死者の世界へ。

スサノオノミコトに気に入られ、ある事情から奈良の大神神社おおみわじんじゃのオオモノヌシノカミへのお遣いを頼まれます。

こちらは山の中腹なので、本殿はもちろん末社(敷地内にあるいろいろな神の小さなお社)にお詣りするにも登ったり降りたりと弱った足腰にはしんどいです。

それでも行ってよかった!と思える神社です。

オオモノヌシノカミの愚痴を聞いている間に、國譲りの知らせが来て出雲へお見舞いに。

そこでオオクニヌシノミコト視点の顛末を聞き、出雲で会ったタケミナカタノカミが諏訪に鎮座したと知りお見舞いに行きます。

天津神あまつかみのタケミカヅチノカミと戦い、ここで降参して鎮座したというのが記紀の記述。

この物語ではいささか解釈が違います(^_^;

ちなみに戦ったタケミカヅチノカミが鎮座したのが鹿島神宮かしまじんぐう

この鹿島神宮が次の物語『白兎神、日の本の大いなる危機を救う物語』の重要な舞台になります。

たらい回し、もとい大冒険を終えたシロナガミミノミコトは白兎大明神となり白兎神社に鎮座します。

白兎神社は初めて山陰でお詣りした神社。

日本海を見下ろす山の中腹で微笑むように人間世界を見守っているような、あちこちにうさぎの石像がある神社です。^_^

うさぎの石像にのせられているのは御縁石。

社務所で売られています。

記紀とは違うコメディタッチのウサギ神の物語。

よろしければご一読を。


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