見出し画像

こどもの人間関係ほど辛いことはこの先にない

プチ企業をしている知人と
久しぶりに飲んだ時に出た話でした。

彼女は若干40代ですでに
今年お孫さんが誕生しました。

片や36の私は結婚すらしていないので
意識しなければ
こどもと関わることがないのですが

3人の娘さんを持つ彼女は
最近の教育現場に
リアルな問題提起をしていました。

こどもの足並みを揃えて
 個性を消すような教育はよくない
」と。

教育現場とは
大学入試センター試験だとか
就職の面接だとか
マニュアルや正解のあるものに
向かうカリキュラムですし

この資本主義の中で
正解のない商売の世界に
投入されたこともない
ほとんどはそういった公務員の先生方が
教える環境なので

どうしても
「正解を教える」
というスタイルになりがちです。

これは本来様々な意見が出ていいはずの
道徳の授業ですら顕著で
私自身がそれに疑問を投げかけるような
感想を発したところで
「これは違う」と言われて
納得いかなかった
という経験があります。

しかもその当時
私はいじめの加害者でなく
被害者の立場だったからこそ
誰よりも説得力があったはずなのにと
失望したのを覚えています。

病気発覚 両親離婚 転校
からの馴染めない人間関係の中で
閉塞感のある辛い思春期を過ごし

おそらく私と同じ状況ならば
自殺を選ぶ人だって
いたんじゃないかなぁと
思える中で

その当時も
中学生とか高校生の
「いじめを苦にしての自殺」が
たまに報道されるのを目にして

「まぁそうだよね」と
思う反面
もったいない。
 人生の楽しいシーンを知らずに
 死んでしまうなんて

と思っていたのを覚えています。

私は逃げ出すことも出来ない
その八方塞がりの状況の中で
どこかメタ的に自分を見ていました。

先程の「そうだよね」は
確かにコミュニティを選べない
こどもの生活にとって
学校生活」と「家庭」の
基本的には二本柱しかなく

その両方がうまくいっていなければ
逃げ出すことも出来ないわけで
そりゃあ死をも考え得る
状況なのだろうと理解できます。

ただここで私が違ったのは
今の状況をほんの数年だけ我慢すれば
自分の力でコミュニティを選べるようになる

とわかっていたことです。

よほど特殊な状況でない限り
日本で義務教育を受ける年齢にある
中学生までのこどもは
自分でお金を稼いで
生活するという手段を持ちません。

だからそれを持つ親に
基本的には生存権を守ってもらってる代わりに
様々なことを決める権限も
与えています。

住む場所も
学校も
友達も
人間関係も
習い事も
趣味も
格好も

決める親の支配下にあります。

だからどんなにそこが
苦しく居心地が悪かろうと
逃げる事は叶わないのです。

それらが恵まれていたならいざ知らず
それらが逃げ出せないにも関わらず
運悪く恵まれなかった場合
最悪命を落とすまで
その場で耐えることになるのです。

そういった意味では
こども時代ほど
過酷な人間関係はないと思っています。

またそういった密な人間関係というのは
お互いがガス抜き出来ず
陰湿なことが起こりやすいのです。

これが少しでも
逃げ出せたり
自分の力で別のコミュニティを
切り開ける力があったとするならば
かなり状況は変わるでしょう。

それに気づいた瞬間

自分の力でお金を稼げるように
 なるまでの辛抱だ。
 大人になってその力を手にしたら
 今とは劇的に状況がよくなって
 お前の人生は右肩上がりだ。   
 なんとか今を乗り切ってくれ。


と未来の自分から声が聞こえてきた
気がしました。

それすらももちろん思い込みです。笑

ただ結論から言うと
その通りになったのです。

大人になってお金を稼ぐ力を
手に入れた私は
その後どんなに苦しい人間関係になっても
職場を変えたり
住む場所を変えたり
別のコミュニティを作ったりして
逃げ放題なのです。

そしてその事実が
私の肩の力を落としてくれたのか
その後の人生において
こども時代ほど
人間関係で苦しむ事はなくなりました。

やはり人間関係を楽しむには
心の余裕が必要なのです。

だから 
今がしんどいこどもたちに
そんなこどもたちを育てる親たちに

私のこの上記の実体験を
教えてあげたいのです。

本当に行き詰まった子たちは
そんな私のように
メタ的な視点では考えられないのでしょうが

そうなる前の段階で
この考え方とかが
伝わっていけば
みんなの抱える生きづらさを
少し解消出来るのかな
と考えました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?