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飛行機恐怖症のメカニズムと課題の分離



先日3年間待ち望んだ
念願の海外旅行に行ってきました。

5年以上の時間をかけて
飛行機恐怖症を克服し
満を持してパスポートを取った
2019年12月

その後程なくして
コロナ禍が始まり
さらに3年の待ちぼうけを食らうことに
なりました。

春先の体調が悪い時期も過ぎて
心身ともに安定した時期で
楽しみにしていたのですが

行き帰りの飛行機で思うことがありました。

「あれ?私また飛行機が怖くなってない?」

前夜からの空港前乗りで
ほとんど寝ていないにも関わらず
全く眠気が起きず
他のことに気を紛らわせようとも
飛行機の揺れが気になってしょうがないのです。

確かに気流は少し荒れていて
揺れた方かとは思いました。

でもそれ以上に私の心構えに
何か変化が起きたように思えました。

気を紛らわせようとしても無駄だったので
私はその自分の感情に向き合い
メタ的に観察し
恐怖心の原因を洗い出すことにしました。

いわばマインドフルネスの考え方です。

1つは最近乗り物自体に
乗っていなかったことです。

これは少しばかりスピードが早めの
現地での乗り物の運転でも
少し感じました。

飛行機どころか
車ですら少し怖いと
思うようになっていたのです。

2つめに思いついたのは
恐怖心というものは
腸内細菌の成分で
感覚がかわる
と聞いたことがあるので
それなのかなと思いました。

それをヒントに3つめ
私は飛行機に乗る直前になぜだか
以前に旅行帰宅の数日後に
食中毒になったことを思い出して
すごく不安な気持ちになってしまいました。

なぜならこの海外旅行の終了後も
就活やライブなど行事が目白押しで
万が一後から食中毒になった時のことを考えると
憂鬱になったのです。

就活を始めたことで
私は今までのリラックスモードから
自分の中の危機感を煽る
「万が一を考えて行動する」
というモードに
頭の中のスイッチを切り替えており

その「万が一」モードが
今回の飛行機恐怖症の再発の
原因となっていました。

このスイッチは私の人生の中で
定期的にオンになっては
時として私の心身に
ダメージを与えてしまいます。

生きている中において
100パーセント安全なことなどなく
皆が多少のリスクを引き受けて生きています。

行動を起こそうと思った時など
尚のことリスクを取らないといけません。

「海外旅行なんて怖い」
と言う人もいる中で
自分は飛行機恐怖症を克服してまで
行こうと思うことに対しては
紛れもない自分の意思ですし 

それで海外で何かあったとしても
誰のせいにもできません。

ましてリスクを受け入れてるにしたって
飛行機事故なんて
万が一ですら起きないとすら
言われるほどの安全な乗り物です。

地上の乗り物の方が
事故に遭う確率は格段に高いのに
数字で冷静に考えて
適切なリスクを取ったはずの私が

また感情的にそのわずかなリスクに
怯えているのです。

なんと滑稽な話でしょうか。笑

それを考えた時に
私の中の飛行機への恐怖は
半分くらい消え去りました。

ただ1と2の要因は
おそらくまだ私の中に残っているのでしょう。

事象が起こる原因は
いつも一つではないことが多くあります。

ただ向き合うことで
恐怖を50%カットできるっていうだけで
やはりマインドフルネスというのは
様々感情に効果を及ぼすんだなと
感じました。

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