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うつ病になったときのこと189

私は次の週も黙々と文書の整理作業を続けていました。

その班には定年まで1年を切ったベテランオバチャン技官(一級建築士)が毎日話書けてくれます。

噂通りの生粋の江戸っ子で自衛官よりも発言力が強く、仕事は男に負けるかという気持ちで走り続けている人でした。

彼女は毎日、

あのね~そんなに真面目にやらなくていいんだって。
適当にやってさ~勝手にいなくなってコーヒーでも飲んでおけばいいんだから。
ねえ、班長暇なんでしょ?
あんたがやんなさいよ~

と声をかけてくれました。

彼女の存在は全国の部隊でも有名でしたので私も知ってはいましたが、会うのは今回が初めてでした。

歯にもの着せぬ言いっぷりで数々の制服組に信頼を得てきたおばちゃんはウワサどおりのツワモノでした。

つづく

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