「わたしがこれ[「賢いエルゼ」]を自分の物語だと感じるのは、たぶんもっと漠然とした感覚なのだと思います。
家に知らない自分がいるから、わたしは自分ではない。
誰も扉をあけてくれない。
動くたびにおかしな鈴の音がして、自分が誰だかわからない……。」
(谷山浩子『真夜中の図書館』)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?