見出し画像

第21回:「喜び」で可能性を広げていく

今回は、「喜び」で出来ることを増やしていくということを書いていきます。

「喜び」は万能な意識なので、「喜び」に従って生きると出来ないこともできるようになってしまいます。例えば、苦手だと感じるようなことでも「喜び」を介すると、苦手意識を克服することができ得意なことに変えたりします。

また、人は苦手なことが減っていくと自由度が上がっていき、自由度が上がっていくと今度は、いつのまにか出来てしまうことが生まれてくるので、新たな発見が生まれ人生の可能性を広げていくことができるようになっていきます。

「喜び」が苦手意識を克服する

人は生きていると、得意なこと以外に苦手なことも生まれてしまうものです。そこで、苦手なことを克服しようとして、本を買ったり教材をそろえてみたりしますが長続きしなかったりします。では、なぜ苦手なことを克服しようとしても上手くいかないのかというと、ただ苦手なことをしていても純粋に楽しくないからです。

しかし、苦手なことでもその目的に「喜び」の要素を加えることができると前向きに取り組めるようになるため、継続して出来るようになって自然と苦手意識を取り去ることができるようになったりします。

例えば、綺麗な字を書けるようになりたいと思って、字の練習を始めても長続きしなかったりしますが、好きな人に手紙を書くことを目標にすると、毎日、字の練習ができたりします。

こういった感じで、目的に「喜び」を加えることができたなら、楽しみながら字の練習を行うことができるようになったりします。また、毎日、字の練習をしているうちに、今度は字を書くことそのものが楽しくなってしまい、実際に書道を始めるようになったりします。実をいうと、このことは私の友人に実際に起こったことです。

次は私の例ですが、私は毎日、何かしらの文章を書いていますが、そのお陰で、最近は自分の心の声をしっかりと読み取ることができるようになっています。

文章を書くことをしていなかった頃は、思いついたことが自分の心の声なのかどうかがよくわかりませんでした。このため、何かをするにしても迷うことが多かったように思います。しかし、最近は、思ったことをそのまま行動に移せるようになったため、無駄のない生活を送れるようになっています。

私は、文章を書くときに、最初は他人がどう思うかどうかといったことは一切考えず、思ったことをそのまま書くようにしていて、すべてを書き終えた後に修正を加えています。この思ったことをそのまま書くという習慣が、結果的に自分の心の声を掴む訓練になったと感じています。

このように自分の心の声を聴けるようになったお陰で、いわゆるハイヤーセルフとひとつになれている感覚を得られるようになっています。私はこれまで、何度も自分のハイヤーセルフと繋がれるようにと様々なことを試してきましたが、なかなか実感を得ることができませんでした。

しかし、文章を書くという自分の「喜び」を追求していたら、いつの間にかそれまで難しいと感じていたハイヤーセルフとの繋がりを深めることができるようになったのです。こういった感じで、「喜び」と感じるようなことをしているだけで、それまで苦手と感じていたことがいつの間にかできるようになっていたりします。

さかなクンから学ぶ「喜び」の大切さ

私は、さかなクンが「喜び」で出来ることを増やしていった人だと思っていています。これは私の推測ですが、さかなクンは最初はシンプルに魚が好きなだけだと思います。しかし、その魚好きの気持ちから、魚の絵を描くようになって絵が上手になり、魚が好きが高じてクイズ番組に出るようになって優勝し、それ以降、頻繁にテレビに出演するようになり、魚の歌も出すようになったのだと思います。また、さかなクンは現在、自分専用の水族館を持っていて、それまで不可能といわれていた魚の孵化を実現させたり、最近ではさかなクンが書いた本が映画化されていたりします。

こういった、さかなクンの魚が好きという気持ちによって、どんどん自身の可能性を広めていくその姿は「喜び」で生きる生き方の模範だと思っています。

「楽しい」で自分の可能性を広げていく

レオナルド・ダ・ビンチも多才の人で、建築、数学、解剖、航空工学など幅広い分野で活躍したことが有名です。こういった多彩さも「絵」を追求することで生まれたのだと思います。ダビンチが絵を描くために人体の構造を学んだという話はよく知られていますが、おそらく数学や建築、航空工学も絵を上手に描くために学んでいった結果、自然とマスターできたのだと思います。

絵を正確に描写するには比率を学ぶ必要があるし、建物を描くときにはその構造を理解していたほうが正確な絵を描けるようになるでしょう。このように、自分にとっての「喜び」を純粋な気持ちで追求しているだけで、さまざまなことが副次的にできるようになっていくのだと思います。

最近読んでいる本に千賀一生さんの「タオの法則」がありますが、その中の一節を紹介します。

否定したくなる何かがあったなら
肯定したい何かへ
とことん向かうことだ

これは、苦手なこと克服したいなら、得意なことをした方がいいということであり、千賀さんは著書の中で次のように解説しています。

話が苦手な人間は、話に向かうべきではない。全くちがう真に楽しいと感じる何かを徹底して極める。快の導きに順(したが)うべきなのだ。すると、気が付けば、独自の絶妙な弁舌をふるっているものだ。

この文章を読んだとき、私はさかなクンの姿を思い浮かべていました。さかなクンが語る魚についての話は、まさに独自の絶妙な弁舌です。さかなクンは、魚についてのことなら、たくさん伝えたいことがあるため話が上手いとか下手とか関係なく相手に伝えることができるのです。

こういったことはさかなクンに限らず、誰でも自分の得意なこと、好きなことであれば饒舌に語ることができるものです。こういった感じで、自分にとっての「喜び(快)」の導きに順うことができたなら、それだけで苦手と思うことも克服できるようになるし、予想外の出来事も起こすことができるようになることでしょう。

「喜び」を軸にして生きていく

今回は「喜び」で出来ることを増やしていくということを書いてきましたが、人はどんなことでもいいので自分が楽しいと思えることを追求していくと、それを軸にして自分の可能性を広げていくことができるようになっていきます。

また、自分の可能性が広がるということは自由度が増すということでもあるため、「喜び」を軸にして生きていくことができれば、それだけで人生を楽しいものに変えられるといっていいでしょう。

私も今後は、もしかすると自分のハイヤーセルフ以外の存在と繋がるようになってチャネラーとして生きていくことになるかもしれません。

といったわけで、次回は「喜び」で「天国」を創るということを書いていきます。


*こちらが文中に紹介した「タオの法則」です。独特の切り口で老子の説話を解説していて楽しめる一冊です。


いつもサポートありがとうございます。感謝ですー😆👍💓