見出し画像

58.「幸せな妄想」が集合意識を変える

我々には想像する力があり、その想像が創造へと繋がっていきます。

こういったことから、人が想像できることはどんなことでも現実化する、といわれていたりします。

ではなぜ、人は想像力を働かせたりするのかというと、望みがあるからです。

しかも、人は望みを持つと自動的に想像するようになっています。

例えば、「字を上手に書けるようになりたい」と思えば、自分の記憶の中から上手な字とはどんなものか、といった検索を無意識のうちにしてしまうものです。

あるいは、「美味しいものを食べたい」と思うと、即座に過去の記憶の中から、自分が美味しいと思っているものを探し出したりします。

また、何かを欲しいと思ったりすると、たとえそれが、実際に存在するものでなかったりしても、自分の記憶の断片を上手に組み合わせながら、新たな想像を生み出したりします。

例えば、人は昔から空を飛びたいという思いを持っていました。

そういった思いを形にしたのが、モナ・リザで知られるレオナルド・ダ・ビンチです。

ダビンチは鳥からヒントを得て、翼を背負って空を飛べるようになれないかと考えたり、「空気スクリュー」と呼ばれるヘリコプター型の飛行機を想像し、それを図に表しています。

ダビンチは、残念ながら空を飛ぶことはできませんでしたが、その400年後、ライト兄弟に出現により、飛行機が生まれ人類は空を飛んで移動できるようになっています。

ライト兄弟は、当時の発明されていた自動車のエンジンを使えば、空を飛べるのではないかと想像し、それを具体的な形にしたことで飛行機での大西洋横断を可能にさせています。

ライト兄弟が幸運だったのだのは、彼らの時代には産業革命以降の技術の躍進があったことであり、飛行機に応用できるアイテムがすでに存在していたため、それを使って様々な要素を組み合わせながら望みを具現化することができたということです。

ダビンチの想像は、残念ながら具現化はできませんでしたが、ダビンチと同じように空を飛びたいという思いを持つ人が絶えなかったからこそ、後にライト兄弟が出現しその思いは達成されて、今では宇宙にまで到達できるようになっています。

そういった意味でも、望みを持って想像し創造し続ければ、それは実際に形となって現れるということができます。

そこで、今回のタイトルである「幸せな妄想」が集合意識を変える、ということです。

集合意識とはなにかというと、例えば「男性とは何か」といった概念的なことを考えたときに「男性は力持ちである」というような、多くの人が持つ共通の認識のことを指します。

あるいは「生きていくには働かなければならない」というような考えも集合意識のひとつであるといっていいでしょう。

しかも、この集合意識が我々の常識を作っていて、この常識を変えることは非常に難しかったりします。

とはいえ、ライト兄弟が飛行機を発明し、実際に人が飛ぶことができるようになったことが、当時の人が持っていた「人は飛ぶことができない」という集合意識を変えるきっかけになったといっていいでしょう。

他にも、最近の例でいうなら、サッカーの日本代表がヨーロッパの強豪国に勝つことは難しいという思いがこれまでの日本人の集合意識にありました。

しかし、最近はヨーロッパの強豪国に勝つことが増えていることから、日本サッカーはヨーロッパの強豪と互角に戦える、といった集合意識を持てるようになっています。

つまり、常識となっている集合意識でさえも、何かしらのきっかけさえあれば、簡単に変えられるようになるものなのです。

もちろん、常識となっている集合意識を変えてしまうような出来事が、現象として現れるまでには時間が掛かるものです。

ダビンチが空を飛びたいと思ってから、実際に空を飛べるようになったのは、その400年後です。

サッカーの弱小国だった日本が、世界の強豪と互角に渡り合えるようになったのも、およそ30年余りの時間を要したといってもいいでしょう。

ただ、そういった長い時間が掛かったにせよ、空を飛べるようになりたい、世界の強豪国と互角に戦えるようになりたい、という思いを一部の人が持ち続けたからこそ、その思いが実現したわけであり、その結果として「無理だ」「できない」という集合意識を覆すことができるようになったということができます。

現在の人類は「平和な世界を望みながらも、我々は戦争を止めることはできない」というような集合意識を持っていると考えることができます。

この「我々は戦争を止めることはできない」という思いは、「無理だ」「できない」という思いから生まれるものであり、こういった否定的な思いを持ち続けている限り、この地球上に戦争がなくなることがありません。

しかし、「無理だ」「できない」という思いを、少しでも多くの人が「できる」と思えるようになれば、集合意識を変えてしまう出来事がやがて起こってくるようになります。

昨日の記事で、「宇宙も地球も自然も人も全てが繋がって一つである」という「ワンネス」について書きました。

人類の意識は顕在意識、顕在意識、集合的無意識でできているといわれていて、実をいうと我々は集合的無意識の部分ですべて繋がっていているといわれています。

我々は普段は分離した意識で生きていますが、本当は深い部分ではワンネスの意識を持っていて、その意識を無意識に働かせているということができるのです。

これは人の意識である顕在意識と潜在意識、集合的無意識を図に表したものです。

顕在意識と潜在意識は個人の意識ですが集合的無意識はこの図にあるように誰もが繋がっていて、無意識ながらもワンネス意識を持っているということができるのです。

しかも、我々の顕在意識で考えたことや感じたことは、やがて潜在意識に落ちていき、さらにそれが集合的無意識へと落ちていくと、その意識が多くの人に共有され影響を与え始めるようになっていきます。

もちろん、海のような広大な集合的無意識に、個人の思いを落としていったとしても、大きな変化を与えることは難しかったりします。

しかし、多くの人が調和のある平和な世界について思いを巡らせ、その思いを集合的無意識まで落とし込むことができるようになると、やがて、この世界から争いが消えるという革命的な出来事を生み出すことができるようになっていきます。

そこで、革命的な出来事を生み出すために、必要になってくるのが妄想力なのです。

なぜかというと、妄想とは絶対に不可能と思えることを想像することであるため、単なる想像を超える力があるからです。

ダビンチが空を飛びたいと思ったことは、当時の人にとっては「妄想」と思われていたはずです。

サッカーの日本代表がワールドカップに出場することは、半世紀前は夢物語であり、当時の人はワールドカップに出場することは「妄想」に近かったはずです。

とはいえ、そういった「妄想」と思われることでも思い続ければ、それを可能にするような現実が生まれてきます。

しかも、「妄想」は単なる「想像」にはできないような飛躍的な発想を生み出すことがあり、そういった飛躍的な発想が、新たな可能性を生み出す力になったりします。

もちろん、妄想する内容は「幸せ」に繋がるようなものでなければなりません。

なぜかというと、ネガティブな妄想をしてしまうと、それが集合的無意識に入っていってしまうからです。

現代社会は、ネガティブな情報をメディアが流すことで我々の集合的無意識がネガティブになるように操作されていたりすることから、平和な世界の実現を難しくされているといっていいでしょう。

しかし、我々が意識に対して意識的になることができれば、そういった情報の操作を受けることはありません。

むしろ、我々が意識に対して意識的になって、自分が理想とする「幸せ像」を、たとえそれが「妄想」であったとしても、どんどんイメージすることで集合的無意識に影響を与えることができるようになります。

「妄想すること」は、頭の中ですることなので誰かに迷惑をかけるわけでもないし、いつでもどこでも自由にできます。

しかもワクワクできるような妄想ならば、長い時間、延々とできたりするものです。

そして、より多くの人が「幸せな妄想」をすればするほど、それが集合意識や集合的無意識を変える力となっていきます。

そこで例えば、一日10分でもいいから一人でも多くの人が妄想する時間を設けて習慣にすることができれば、それがこの世界を変える力になることでしょう。

妄想することは、現実的ではなく個人の自己満足と考えがちですが、我々が実は深い部分で繋がっていると思うと、それは自己満足ではなく他者満足に繋がるものです。

その証拠に、友人と飲みに行きたいなと思っていたら、友人から連絡がくるというようなシンクロニシティーが生れたりしますが、こういったことは、自分の発した思いを、友人がキャッチしてくれたということであるため、実は自分が思ったことは、必ず誰かがキャッチしてくれていたりするものなのです。

自分の思いをキャッチして他者が満足してくれるなら、それは自己満足でもあり他者満足でもあります。

そういった意味でも、一人でも多くの人が「幸せな妄想」をすればするほど、その思いを見知らぬ誰かが受け取ってくれていたりするものであり、そういった「幸せな妄想」を通じて、多くの人が「幸せ」を共有できるようになっていけば、この世界の幸福度を上げていくことができるようになっていくことでしょう。

「愛が地球を救う」のはもちろんのこと、「幸せな妄想が人類を変える」のです。


といったわけで、いささか妄想じみたことを書いてきましたが、妄想も続けていれば、それに応じた情報を集められるようになるため、妄想と思えることもやがて想像に変化していき、その想像がやがて確信になり、新たな創造へと繋がっていきます。

こういったことから、それがたとえ短い時間であってもいいので、思いは必ず実現するという強い気持ちを持って、毎日、妄想する時間を作って行くといいかもしれません。





いつもサポートありがとうございます。感謝ですー😆👍💓