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第18回:「喜び」は次の次元で生きるための準備

今回は、「平和」や「悟り」といった意識は、次の次元へたどり着くためには欠かせない意識であるということを書いていきます。

私たちはこの世界での様々な経験を通じて、次の次元で存在するために必要な意識の土台を作りを行っています。「平和」や「悟り」といった意識は、その土台作りの完成を意味する意識であり、私たちはそこに向かってこの世界で日々研鑽を積んでいるといっていいでしょう。

このため、私たちが今後過ごしていく次の次元では、「平和」や「悟り」といった意識は誰もが持っている普遍的な意識になります。もちろん、「平和」や「悟り」だけでなく「喜び」や「愛」の意識も、上の次元では当たり前の意識といっていいでしょう。

「平和」や「悟り」はすべての意識を統合した意識

私たちは、ここ数年、この世界で「平和」に生きることの難しさを感じているように思います。心の中では誰もが「平和」な世界で「愛」や「喜び」で生きていきたいと願っているものの、実際にはなかなか「平和」な社会を実現することができません。そういった意味では、私たち人類は矛盾を抱えた存在だということができます。

赤い線や文字の色は分かりやすいように私が付けています。

この「意識のマップ」を見て貰えると分かるように、「悟り」や「平和」、「喜び」や「愛」の意識は、人間にとっては上位の意識になります。これらの意識がなぜ上位になるのかというと、「悟り」や「平和」、「愛」や「喜び」といった意識は、その下に存在するすべての意識を複合的に包括したものであるためです。

例えば、誰もが「愛」の意識の本質を理解し行動できるようになったなら、この世界はすでに「平和」になっていることでしょう。しかし、この世界になかなか「平和」が訪れないのは、「愛」という言葉の意味を正確に理解できている人が圧倒的に少ないといっていいでしょう。

人が「愛」の意識を理解するのが難しいのは、様々な実体験を積んだ上で、それを咀嚼していく必要があるからです。このため「愛」の本質にたどり着くまでにはかなりの時間が必要にななるといっていいでしょう。

このことは当然、「愛」より上位に存在する「喜び」や「平和」、「悟り」といった意識も同様で、私たちがこれらの意識を体得できるようになるまでには、相当数の時間が必要になります。

「愛」の意識が、「愛」より下にあるすべての意識に支えられているように、「喜び」は「愛」の意識に、「平和」は「喜び」の意識に支えられています。そして「悟り」の意識は人間が感じる意識のすべてを総括して得られる意識であるため、これらの意識を獲得できるようになるためには、様々な経験を積む必要があるといってよく時間が掛かるものなのです。

こういったことに気づくことができると、私たちがこの世界で何度も生まれ変わって様々な経験をしている理由や、この世界は私たちが様々な経験を積む機会を提供してくれている場所であるということが理解できるようになってきます。

また「悟り」や「平和」、「喜び」や「愛」といった意識が次の次元で存在するために必要不可欠なものであると理解できると、私たちが、今、この世界ですべきことが、「悟り」や「平和」、「喜び」や「愛」といった意識に基づいた自己を確立することだということがわかってきます。

「喜び」を使って意識の次元を上げていく

「悟り」や「平和」といった意識を獲得するためには、「喜び」の意識を使っていくことがベストな方法といっていいでしょう。人の性質として「喜び」があると前向きな気持ちになれるため、目的達成には「喜び」の意識を欠かすことができません。

人は「ねばならない」というような義務感で行動していると、やがて息苦しさを感じるようになってしまいます。しかし、楽しみながら前に進むことができたなら比較的早く目的を達成できるようになるでしょう。

人は楽しみながら何かに夢中になって「喜び」を感じられるようになると、その対象を「愛する」ことができるようになります。また、ひとつの対象を愛せるようになると、「平和」な気持ちも得られるようになっていきます。さらに「喜び」の体験を重ねていくことができたら、自然と自分を愛せるようになるため「平和」の意識も自然な形で身に付けることができるようになるでしょう。

「悟り」の意識も「喜び」によって達成できるようになります。ブッダが「悟り」を得たのも、苦行することを諦め「平和」な気持ちになって「喜び」の中で瞑想が出来たからです。

苦行とは自分の肉体を駆使しながら義務感で行うものですが、ブッダは苦行を手放すことで、義務感という息苦しさを手放し、自分自身を愛せるようになり「平和」な意識を獲得し「悟り」の境地へ入って行ったのです。

ブッダに限らず、人は自分を愛し喜びの中で平和に過ごすことができるようになると、自然と「悟り」の意識を得られるようになるものです。そういった意味でも、シンプルに「喜び」の中で生きることができれば、「愛」や「平和」、「悟り」の意識を得ることができるようになっていきます。

次の次元では、創造をすることが私たちの使命

「愛」や「喜び」、「平和」や「悟り」の意識を得て意識の次元を上昇させたあと、私たちは、これまでとは異なる新しい世界の創造をすることになります。そこで、私たちが現次元で得た様々な意識が役立つようになっていきます。

新しい創造をする場合には、ポジティブな意識だけでなくネガティブな意識も必要になっていきます。何か新しい創造する場合は、プラスの側面とマイナスの側面を理解した上で、プラスになるようなものを作って行かなければなりません。

創造者として存在する場合には、様々な意識の側面を理解している必要があるのです。このため、私たちがこの世界で体験して得たネガティブな意識も貴重なサンプルとして使われていくはずです。

この宇宙の仕組みは、私たちが思っている以上に論理的に作られていて、下次元で得た意識を上次元でフルに活用できるように作られています。なので、この宇宙の仕組みとして、私たちがこの世界で得た経験が必ず役立つようになっているといっていいでしょう。

「喜び」には、様々ない意識を統合させる力がある

といったわけで、今回も「意識のマップ」を使いながら、「愛」や「喜び」、「平和」や「悟り」の意識を獲得する意味について書いてきました。

次回は「喜び」を使かうことで「愛」や「平和」、「悟り」の意識を得られるということを、もう少し詳しく書いていこうと思います。


*こちらは、記事の中で紹介した「パワーか、フォースか」です。読み応え十分で、たくさんの気付きを得られる本です。


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