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渡航2年で携帯電話番号を手放すまで

Softbankの携帯電話を使っていた私が、2017年4月ニュージーランド渡航時から2019年4月に携帯電話番号を手放してIP電話番号のみ使用と決意するまでの経緯。

2017年渡航前

2017年1月頃から渡航時(当時時期未定)の携帯電話について考える。
考えていた主な内容は以下の通り。

- 15年以上使い続けた携帯電話番号を保持したい
- 一時帰国の時にすぐに携帯電話を使いたい
- 格安SIM未経験の為、ちょっと不安がある
- 当時IELTSの短期集中講座に通っていたこと、渡航前の手続き等がたくさんあったことなどで携帯電話番号維持についての手段を比較する時間が惜しい

時間がない中調べていたら、Softbankで「番号預かりサービス」なるものがあることを知る。
https://www.softbank.jp/mobile/support/oazukari/
注意事項の「保管解除した同一請求月内に再度保管することはできません」などが短期一時帰国時に障害になりそうだったが、とりあえず一時帰国が半年後だったため次の手段は後で考えることにして、このサービスを使うことにする

事務手数料 : 3,000円(保管時のみ)
保管料 : 390円/月

2017年渡航直前

4月に渡航が決まり、IELTSも終わって本格的に渡航準備に入る。早めにSoftbankで手続きしようとしたら

- 番号預かりサービスは申し込んだ瞬間から携帯電話番号が使えなくなる
- 空港のSoftbank ShopはモバイルWifi貸し出し専用なので各種手続きは不可

という素敵仕様であることが判明。ただ、もう時期が迫っていたことと、出発当日に東京で展覧会を見てから行くというはっちゃけたスケジュールにしていたので、東京駅グランルーフフロント店という人生で一度しか行かないだろう支店に予約を入れ、渡航当日手続きをする。
その際にも

- 番号使用再開には「店頭で」「本人の」申込手続きが必要

というスーパー仕様を知るが時すでに遅し

2017年格安SIM移行検討

何せ格安SIMを使ったことがないので、数値などを見ても体感比較が出来ない。ただニュージーランド生活で自分が節約できるデータ量はだいたい把握したので、そのレベルを維持しつつ

- 日本にいない間、安く番号を維持できる

ことを念頭にサービスを比較する。そこで

- 使用料金が安め
- データSIMと番号SIMの両方があり、双方かなり格安

なFREETELを発見(現在は楽天モバイルにサービス移行)。チャットで自身の状況を説明し、「一時帰国時は通話SIMを使い、帰国直前に料金節約の為にデータSIMにしても番号は維持できるのか」と聞いてYesの返信をもらいほくそ笑む。(今考えるとそれが出来ないことくらいある程度自明の理なのだけど…)

事務手数料 : あり(金額忘れた。加入時)
データSIM料 : 最低400円前後/月(使用量によって変動)
通話SIM料 : 最低1,000円前後/月(使用量によって変動)

2017年一時帰国時

一時帰国(自宅到着20時くらい)の翌日、朝から歯医者の予約が入っていたため、その前に店舗によって番号再開しようと企む。ところが

- 一番近所のSoftbank Shopは11:00開店

というまさかの事態。早寝早起き文化のニュージーランドに慣れてきている身としては意味が分からない遅さ。おかげで歯医者にも電話連絡が入れられない。
仕方がないので、歯医者が終わってから時間を潰してようやく再開。と同時にナンバーポータビリティを申し込む。

スケジュールの関係で父を連れての福島旅行中に家電量販店でFREETELを申し込む。その場で新規申込受付が今日明日中にも終わると聞いて不穏な臭いを感じるが、今更引き返せないので申し込む。その時にSIMの変更について確認するが「多分無理」という一番不安になる不確かな情報だけもらって終わる。
FREETEL自体の使い勝手は良好。出かけることが多く、出先の連絡等も増えたので予定よりデート使用量は増えたが、想定の範囲内。

2017年一時帰国終了~2018年一時帰国時

ニュージーランドに帰る間際に、チャットだったかメールだったかでFREETELのSIMについて再度確認。最終的に

- SIMの変更をする場合はそれぞれ新規の申込になる
- データSIMにしたらその場で番号消える
- つまり番号維持したいなら1,000円/月払い続けなさい
- そもそも運営会社が移管するからいろいろ変わるかも

というハイパーな答えをいただく。しかし番号維持の意思はあったため、翌年の一時帰国まではそのままにしておく。

その後、運営は楽天モバイルに変わったものの、FREETELユーザーはそのままの料金体系で使用できるというアナウンスがあり、他を軽く比較しても手続きの面倒さと秤にかけて、そのまま維持を選択。

2018年の一時帰国時に於ける使い勝手もまあまあ良好。というか休止などではないので、SIMさえ入れ替えればそのまま使えるので助かる。面倒な手続き無いのは本当に有り難い。その後も番号を維持しない選択肢を考えていなかったので、そのままニュージーランドに戻ってくる。

同時進行でIP電話番号の取得についても検討を始めるが、かつての格安SIMと同様で使ったことがないため、ちょっと疑心暗鬼。さらに使用開始には日本にいることが必要だったため、申し込みはしたものの放置。2018年の一時帰国時に思い出して使える状態にはするが実際には一度も使わずに終わった。

2019年4月にふと思ったこと

ニュージーランドでどうするか考えようと思っていたけれど、気付いたらずっと放置していたことに気が付いた。
折しも現金貯金を始めた矢先で、出来るだけ支出はカットしたい。1,000円/月も結構馬鹿にならない金額…というところでふと考えた。

そもそも何で番号を維持したかったのか

いくつか考えてみた。

- 電話番号で繋がっている友人がもしいつか連絡したくなった時に番号がなくなってたら繋がれない。
⇒これはかつてワーホリの時に番号を交換した友達に、数年後駄目もとでSMSか何かを送って再会できた実体験に基づくもの。ただ、最近知り合った友達とはたいてい別の手段(LINE、Twitter、Facebook&Messenger等)で繋がっているし、それより前の知り合いとはそもそも繋がりが戻ってくるのは稀、もし出来ても運という時期に入ってきているのでは。

- LINEの自動登録をしていないけど、古い友人と繋がる可能性が…。
⇒同上。要は自分の時間を使うのを避けていただけなので、LINEの携帯番号から候補に出てくる「友達かも」のリストは一度精査して、いつかまた繋がれたらと思える相手は手動でこっそり追加しておいた。

- 一時帰国時に電話をしたいときの発信手段
- 国内サービスへの登録手段
⇒発信はIP電話を活用すれば何とかなると思うし、音質云々よりも通話が出来るという手段こそが大切な気がし始めている。さらに「携帯電話番号でないと登録できません」という国内サービスには、もう今更登録する必要ないのでは、と思い始める。親切じゃないサービスにこちらから苦労して歩み寄る必要ないよね。

- 長年使い続けた番号への愛着
⇒何だかんだこれが一番大きい。何せ初めて契約したJ-PHONEの時代からずっと使っている番号。「私の番号」を手放したくない…という感情の問題。今ももちろんソラで言えるけれど、(当たり前だけど)昔ほどいう機会がなくなって、少しずつ手放してもいいのかな、と思えるようになってきた。それでも「番号無くしちゃうのは怖いな」というよそ様の言葉に一番動揺するのはこの部分。

追加でIP電話番号を活用する利点として、「国際電話を掛けずに済む」というものがある。これは知らずにいたのでちょっと目からうろこ。家族や親戚など年代がいってデジタルリテラシーがあまり高くない人たちには「国際電話を掛ける」ということ自体が結構高いハードル。
それに引き換えIP電話は、番号こそ怪しい050~だけど、海外に居ようが日本に居ようが「そのままの番号で電話をすればそのまま繋がる」。これはかなり大きい気がする…と、ここまで書いて家族にIP電話番号伝えてないことに気が付いた。後で伝えよう。

現在の状況

上記のようなことをつらつらと考えて、FREETELのアプリから「契約解除」のボタンを押したのが今月。
ただ、実際の契約終了は4月末日な為、現在は保留になっている状態。もう一度「契約解除キャンセル」を申し込めば、また使えるようになる。はず。
でもFREETELのアプリは削除して、後戻りは出来ないようにしてみた。このnoteも、経緯を聞かれたのに答えたい…以上に、私が私に「何で番号を手放すのか」を説明するためのものでもある。

今後の一時帰国ではデータ使用だけを考えればいいので、滞在期間などによって

- 旅行者用短期SIMを購入する
- Vodafone NZの「海外使用申し込めば$5/日」のサービスを利用

のどちらかを選択する予定。

最後に

記憶に頼って書いているので、多少の齟齬やずれもあると思います。もし何かツッコミどころあればいつでもご指摘ください。
※下の写真は私のスマホデビューだったiPhone4Sです。


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