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覚醒の話2 亜星さんの親の反対

もうお亡くなりになったが、作曲家の小林亜星さんが以前、テレビでこんなことを言っておられた。
「自分は、親に音楽の道に進むのを反対されていなかったら、音楽はやっていなかっただろうと思う」

亜星さんの言によれば、親に反対されたからこそ、音楽をやろうという意欲が湧いてきたというのです。反対されたことによる反発心がそうさせたという。

人間のやる気や闘志を燃え立たせるものの一つには、そうした反骨精神、反発心が土台になっている場合が多いだろうな、ということを私は改めて思った。

「あの人を見返してやりたい」とか「どうしてもこれをやらなければ気が済まない」といった良い意味での執着心、覚悟が物事を成就させる原動力になるもの。

亜星さんの場合、元々、音楽の才能があったのは言うまでもないだろうが、それにも増して、反対している親に「自分はこの道で良かったんだ!」ということを証明したくて、その強い意志が心の支えになっていたようでした。

反対されて、それで尻込みするようでは、そもそもその志は堅くないのでしょう。

本来の才能に反骨精神が重なり、執念の作曲活動にのめり込んでいったからこそ、あれだけの曲を創り上げることができたのだろうと思い、自分と比較して、
「まだまだ全然甘いな~」という気持ちを強くするのです。

物事をやり遂げるためには、何よりも強い精神力と行動力が必要です。
それを支える根底には、強い覚悟と決意がなくてはならない。
亜星さんの場合、それが親の反対だったというが、いい話を聞いたと思った。


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