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スウィープフィート桜花賞4着スウィープ目線の桜花賞回顧

シザリガーです
桜花賞、惜しくも4着でした
でも負けて感動したレースは初めてです
魔法の末脚が見れた興奮と、桜花賞という舞台でスウィープらしい最高の競馬を見せてくれた感動、4着と言う着順の悔しさなど色々な感情に支配されています
戦前のフロッグ視された評価や厳しいローテーションの中4着で悔しいと本気で思えるパフォーマンスを見せてくれたスウィープフィートや陣営に感謝しかないです!

このnoteはスウィープフィート目線で冷静にレース回顧をしていきます
良ければ最後まで見て頂けると嬉しいです



レース回顧


スウィープ目線でスタートから振り返っていきます
まず課題のスタートですが、相変わらずゲートでゴソゴソしてましたが映像で見る限り前回よりマシでした!内枠で待たされる中スタート五分に出れたのは大きな収穫です

奇跡?のスタート五分

スタートは五分に出ましたがいつもの如く即後ろに下げ、最初の1Fの時点で既に最後方でした

ライトバックとはズッ友になりそう

そこから折り合いながらライトバックと仲良く最後尾を追走していきます
この時はこの馬が最大の障壁になると思いませんでした

直線の攻防

直線に入る時もチューリップ賞と同じように大外に出していきます!
しかしその更に外に坂井瑠星とライドバックがいました。スウィープの取りたかった大外の進路を塞いできます
阪神JF組も4コーナーでバチバチやっていましたがエルフィンS組も直線でバチバチにやりあってました!路線が同じで実力を認め合った馬たちがバチバチに争う姿は見てて興奮しましたしエモさを感じます。まあリアルタイムではそれどころじゃないのですが(笑)

どけ!…と近所迷惑レベルで叫びまくってました

ここで大外を取れなかった豊さんは瞬時に内で馬群を裁く競馬に切り替えます
ロスはありましたが、一旦馬群に入れてスウィープは馬群を捌きながら伸びつつ16番を抜かしたタイミングでライトバックの外が開き外に出します!
この時点で残り1Fでした

こっから追い詰めるの凄くない?


悔しい

そこから強烈な勢いで伸びていきましたが惜しくも4着。悔しいですが戦前の評価をひっくり返す強い競馬でした!この子に出資者として関われて幸せです


レースの収穫

着順は悔しい結果でしたが今回のレースも非常に収穫の多いレースになりました!まとめると

•先入れの奇数枠でスタート5分
•G1の大歓声でも折り合った
•馬群を捌きながら伸びる新しい形の競馬
•世代トップクラスの実力証明
•上がり33.0 現役馬屈指の圧倒的な切れ味

大きい所だとこんな感じだと思います
G1の大舞台でこれだけポジティブな新しい面が見られて最高でした!

ロスがなかったらどうだったのか

結論から言うとロスが無くても勝ちは無かったと私は思っています。しかし着順は変わった可能性はあります

まず今回のレースは明確なロスがありました。それは大外に出した時にライトバックに塞がれて内に切り替えた事

前走大外からぶち抜いたスウィープにとって大外のビクトリーロードをライトバックに取られたのは本当に痛かったです
今週の阪神の馬場は外伸びだったので大外に持ち出す距離的不利も少ない状況でした
この結果は豊さんのミスではなく坂井瑠星の神騎乗だったと私は捉えています。結果的に枠がライトバックより内枠だったのも内外のポジションに大きく影響しましたね。戦前からライトバックがあそこまで極端な競馬をすると予想するのは難しかったです

逆に私が凄いなと改めて思った点は大外に入れないと判断した瞬間に瞬時に内に切り替えた点です!
プランBを瞬時に実行したお陰で外に出せなかった時間的ロスは最小限に抑えられました
スウィープの前にいた17番は結局最後まで外に出してるのでここで外にこだわったら掲示板も怪しかったと思います 今日の鞍上が豊さんでよかった

この後多少ロスはありましたが内で17番、16番を抜きつつもう一度外に出します
この間は最高速度は出せなかったですが、上手く馬群を裁いた事は今後に繋がる収穫でした! 
いつまでも大外オンリーでは競馬にならないですし、今回の様に対策も簡単に取られてしまうので終いの競馬のバリエーションが増えたのは素晴らしいです

この進路を瞬時に導き出すレジェンド

改めて着順は上がっても勝てはしなかったというのが私の結論です
その理由は今回の勝ち時計と上がり3Fにあります

圧倒的なレースタイムと上がり3F


なんでこのタイムで勝てねえんだよ!!

今回の桜花賞の勝ち時計は1.32.2
スウィープが出したタイムは1.32.4で上がり3F33.0
今回は0.2秒差だったのでスウィープが1着になるには上がり32.7を繰り出す必要があります
スムーズならそれぐらい出たという方が居るのも分かりますし否定もしないですが(評価してくれて嬉しい)私はラストの脚色から現状そこまでのタイムは出ないかなと思ってます

確かに外出してからの伸びは素晴らしく誰よりも速かったと思います!あっとという間にライトバックとの差を縮めました。が、しかしラスト3完歩ぐらいはほぼ同じ脚色になっていました
なので最初にスムーズに大外に出してもステレンボッシュを抜く前に結局は同じ脚色になったのかなと。向こうも凄く伸びてますからね

パトロールピデオを見てもロスはありましたが外から内に切り替えた後は上手く裁いていたのでそこで2馬身変わっていたとは思えないです
しかし、スムーズなら2着はありましたね
悔しいですがこれも競馬だと私は考えます。悔しいけど

スウィープ凄くない?

私はXのコメント返信で前走の上がり34.3が33.0になったら負けないと言いました
それで負けてしまったので申し訳ないのですが、わずか1ヶ月でまたパフォーマンスを大幅に上げてきたスウィープの成長力には脱帽します!
戦前に「チューリップ賞のラストは12.3秒で垂れてるから無理」だの「ラスト3F33秒はこの馬には不可能」だの言ってた連中も居ましたが、そんな雑音を吹き飛ばしましたね!Chu!どんな気持ち?ざまあw

今回スウィープフィートが出したタイム1.32.4上がり3F33.0と言う数字はG1級です。年が違えば桜花賞勝ち馬になった可能性も十分にあります
しかし今回はそれ以上に上位3頭が強かったです
改めて今回のメンバーにはリスペクトしかないです

タイムから見る桜花賞のレベルの高さ


今年の桜花賞はハイレベルだど思っています
その根拠は昨日行われた今週行われた同条件レースのタイム比較をすると
G2阪神牝馬S勝ちタイムが1.33.0
今日行われた古馬2勝クラスのタイムが1.33.5
そして桜花賞の勝ちタイムは1.32.2秒です
今年は昨日と今日の馬場的タイム差が少ない環境だったので、上りタイムを加味しても今回のレースレベルは古馬牝限G2レベルより高かったと考えます

そんな中マスクドディーファより0.6秒早いタイムを同じ上り3Fで使ったスウィープは本当に強かったと思います(なんでこのタイムで4着なん?強すぎんだろこの世代

スウィープの宿命


スウィープフィートの今の脚質は「追い込み」です
後方からぶち抜く祖母譲りのこの脚質は勝つと人の脳を焼きますがリスクが非常に多いです
ペースがスローになれば前が止まらず不利になりますし、馬群が密集していたら大外か馬群を捌きながら上がっていかないといけません。基本最後方にいるのだから必ず10頭以上の馬を抜く必要があります
このリスクからどんなに強い馬でもこの脚質の馬の戦績は基本安定しません

しかし、今のスウィープが脚質を変えるのは得策ではないと私は考えます
そもそも何故スウィープが豊さんに乗り替わってからこの脚質で勝負してるのかというと「折り合い」を最重要視しているからだと思ってます
実はこの馬が折り合ってレースができたのは白菊賞、チューリップ賞、桜花賞の3レースのみだと考えていて、その全てが後方3番手までのポジションでの競馬です

何故その位置なら折り合うのか明確な原因は分かりませんが、道中押し上げていった阪神JFやエルフィンS、なんなら勝った未勝利戦も首が上がって折り合いは付いてないです
スウィープが折り合って末脚を繰り出す為には

•ある程度脚が溜まる自分のペースで追走する
•追走中に鞍上がアクションを起こさない
•道中馬群に突っ込まない

少なくともこのどれかの条件に当てはまらないと絶対的なラストの脚が使えない競馬になってます
スウィープフィートはスイープトウショウの孫らしく普段から気性がよろしくはないです。本来は調教すら掛かりまくる前進気性の持ち主のスウィープが折り合う現時点で唯一の方法がこのポジションなんだと私は考えます

今回のレースも今後のレースもこの脚質である限り高確率で何かしらの不利が発生すると思います
しかし、それでも自分はこのスタイルを貫き通して欲しい
1番辛い負け方は脚が鈍って負ける事
ラストの魔法の末脚が見れた今回のレースは悔しいけど最高に楽しかったです!

ライバル、ライトバック


今回のレースで私は彼女をライバル認定しました
まずキャラが被ってます

•爆発的な末脚と脚質
•気性が非常に激しい
•エルフィンS組

そして路線もしばらく被ります
彼女もオークスに間違いなく来ると思いますし、実は習得賞金が1600万と賞金的に秋華賞が少し怪しいのでオークスの着順次第で次走は多分ローズSです
そこから秋華賞、エリ女と来ると予想します
このローテはスウィープと丸被りだと私は考えてます。世間では阪神JF組のライバル関係で盛り上がってますが、私はライトバックとのファンキー気性とファンキー末脚のおもろいライバル関係を推します

次ライトバックと戦う時は同じ脚質でレースするならライトバックより外枠が引きたいですね!2戦連続内に閉じ込められたので今度は逆の進路ででレースを運びたいです

武豊


最初に一部界隈で武豊の騎乗で負けたという方がいるみたいですが私は全くそうは思いません
まずこの脚質で不利無くレースを終える事の方が珍しいです。私は差し追い込み馬大好きなので馬券もその脚質から買う場合の方が多いですが基本不利ありきで買ってます
4着は馬券購入者目線で見たら最悪の結果なので怒る気持ちはよく分かりますが、怒るからこそ発言が基本感情論なんでその意見は無視でいいと思います
2年前までは同じ心境だったし気持ちはわかる

寧ろ大外の進路が無くなってからの馬群捌きが凄すぎて感謝しかないです!そもそもスウィープは元々口向きに難がある馬ですからね、気性も返し馬も難しいこの子をこんなに上手く操縦できる騎手が他にいるでしょうか?一生乗って下さい

今回のレースの収穫は多いですが1番の収穫は豊さんにG1で戦える馬だと認識して頂いた事だと思います
全然のインタビューや武豊TVを見るとG1は能力的に少し厳しいかなと言う豊さんの考え方が透けて見えましたが今回のレースと戦後の「オークスいきましょう!」等の力強いコメントを見て豊さんの認識がG1で真っ向勝負しても勝負になる馬に変わったなの感じました!オークスでどんな騎乗してくれるのか今から楽しみです


今後のローテ

本当に楽しかった桜花賞ですが、まだ物語は序盤です。牝馬3冠の一冠目は譲りましたがまだ後2冠残ってます
話すと長くなるので詳しくは機会があれば別のnoteで記載しますが、スウィープフィートはオークス、秋華賞の方が更に適正が高いと私は思っています!

全力でチューリップ賞、桜花賞を走り切ってくれたのでまずはケア優先ですが、次走は少しレース間隔にゆとりが出ます
オークスまで後1ヶ月半あるのでチューリップ賞から4週間しかなく、2週短期放牧→10日間競馬で挑んだ今回のレース過程よりもより万全に仕上げれます
しかもオークスまで見据えた仕上げにせざるを得なかった今回と違いオークス後にもゆとりがあります

前哨戦を使うか秋華賞直行かは陣営次第ですが、目標なのは間違いないので少なくともオークス後は4ヶ月は開きます。という事は次走は先を考えずバチバチに仕上がったスウィープフィートが見れると言う事です 本当に楽しみ

スウィープのローテは使いすぎなのか?


各方面から「使いすぎ」の声が聞こえるスウィープですが実際どうなんでしょう?
個人的な意見ですが、スウィープに関しては今のローテで間違っていないと思っています
現代競馬ではなるべく数を使わず本番に直行するローテが主流です。1競馬ファンの私もその考え方の方が正しいことが多いなと感じます
しかし今回好走した上位3頭とスウィープでは事情が違いすぎます

まず今回の上位3頭はノーザン生産馬←(ライトバックは生産レイクヴィラFですが育成、外厩はノーザン)です。つまり外厩は日本最強のNFしがらきとNF天栄です。ノーザンF生産馬が直行ローテで結果を出すのは充実した外厩でレースに近い負荷を与えながら調整できるからだと私は考えています
ここはもはや別格で能力を上げるための調教を行うトレセンと同じ環境と圧倒的な調整力を有しています。G1馬も数えきれないほど在籍していますし蓄積されたノウハウも日本最強だと思います

非ノーザンのスウィープの外厩は宇治田原優駿ステーブルです
こちらもガイアフォースやキングズソードなどG1で結果を残している優秀な外厩ですが、使い方としては強い負荷を与えながら調整する場所というより体の疲れをとる放牧地としての機能も強い場所だと私は思っています
すごく優秀なんですが放牧に出しただけで勝手に強くなるNF系の外厩ではないのです
しかしこの外厩は本当に優秀です。実際過去ここに放牧にでたスウィープが1週間で30kg体重が増えたことがありました。リラックスできてる証明ですね 素晴らしい外厩でチームスウィープに欠かせない最高の環境です!

そんな感じでそもそも置かれた環境が違います。今のスウィープの環境ならレースという1番の調教を積ませつつ外厩で休ませる こうした今のローテの方がスウィープにとってはより能力を出せる環境なのかもしれませんよ

そもそもデビュー戦1200mの時点でこの子は前進騎乗の激しさと競馬での難しさがある子だったんです
結果的に正直一戦多かったかなとも思いますが、永島Jとのレース経験と教育の時間がなければここまで辿り着いていないと思います 改めて今まで関わってくれた全ての関係者様に感謝しています🙇‍♂️

まとめ


桜花賞までの1週間は本当に刺激的でした
スウィープと桜花賞関連の記事を狂った様に読み漁り、YouTubeの桜花賞予想や全頭診断に一喜一憂しスウィープの出生物語に感動しました
桜を見たら勝手に桜花賞を連想したり、とりあえず脳死でカツカレーを食べたりと脳内の90%はスウィープで埋め尽くされた1週間で最高に楽しかったです

戦前自分の中の目標は「G1でスウィープらしく競馬する」事でした
少し不利があったとはいえ折り合って馬群の中でも魔法の末脚を繰り出して惜しい4着に入ってくれた事は幸せです。本当に楽しかった
次の目標は「G1で勝つ事」です 今回のレースを見ればこの途方のないはずの目標も現実的になったなと確信しています!そして私は次のオークスでその目標は達成されると本気で思っています
その理由は次回のnoteで深堀するのでまた見ていただけると嬉しいです!

改めて多数の方に見て頂きスキを付けて頂いて本当にありがとうございます!凄くモチベになってるので今後も暇がある時に見ていただけると嬉しいです

最後まで見て頂きありがとうございました



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