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関西旅行ハイライト③〜熊野〜

さて、今回の旅の目的である熊野古道に行ってきた話。

宿に着いてから調べていたら、熊野までの公共交通機関はあるものの、乗り継ぎが悪く、車のない私が自力で行くにはかなり難しいことが判明(なぜゲストハウスを予約した時に行けると思ったのかいまだに不明)。
割と絶望していた時に現れた救世主が、それまで意気投合していたニュージーランド人。「君が行くって言ってた場所、僕も行きたいから一緒に行く?」と声をかけてくれて、思わず飛び跳ねそうになってしまった。
いくら意気投合していたとはいえ、正直初対面の人の車に乗せてもらうことに対して全くの不安がなかったと言えば嘘になるけど、これまでの旅での経験上、旅先で出会う人はお互いを信頼してみないと始まらない、って感じていたから、ありがたく同乗させてもらうことに。

というわけで、この日は車で熊野エリアを巡ってきました。

熊野で最初に目に飛び込んできたのは、やっぱり山と森。
波打つような山とそこに生える木々の光景は、まさに紀の國(=木の国)とも言われ、修験の憧れとして崇敬されてきた熊野の歴史を物語るものでした。

そんな光景を目にしながら車を走らせる(てもらう)こと約2時間、熊野本宮大社に到着。長い参道の階段を上り、参拝してきました。
ところで、その後さらに中辺路を進み新宮へ向かう途中で、彼が「自分で好きな温泉を作れる川があるらしいんだけど、行ってみる?」というので寄ってみることに。どうやら、ここは川底から湧き出す熱い温泉と、上流から流れてくる冷たい川の水が混じり合う水流らしく、自分で川底を掘るとちょうどいい温度のお湯を作れるということなのだそう!見た目がきれいなコバルトブルーの川だから冷たそうに見えるけど、グッと川底に手を突っ込んでみると熱いお湯がブワッと湧き出してきて、大地の生命力を感じました。
和歌山は火山がないのになんで温泉が有名なんだろう?と思っていたけど、これは遠い昔にここで起こった大噴火の名残で、簡単にいうとプレートに引き込まれた海水が地下で時間をかけて温められて、それが今でもじわじわと地上に湧き出ているのだそうです。詳しくはこちら

見た目では、ここから70度近いお湯が沸いているなんて思わないよね!?

その後は、念願の神倉神社と那智の滝へ!
神倉神社は、拝殿に覆い被さるように鎮座しているゴトキビ岩という巨大な岩を御神体とする神社。この岩も例の噴火のときに地下から持ち上げられてきた岩が残っているものなのだそうで、熊野の地で流れてきた悠久の歴史と、日本の大地が持つスケールと迫力に圧倒されずにはいられない神社でした。

無事熊野三山を参拝し、帰りは海側沿いの道を抜けて帰ることに。
熊野古道のうち、往路は中辺路、復路は大辺路を通ったことになります。
今度はこの道を歩いて、また参拝に訪れたいなと思います。

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旅先での出会いは、人生の糧になる

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