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関西旅行紀行②〜白浜〜

旅の後半戦は、京都から和歌山へ。
和歌山に向かう理由は2つ。
私の人生の師である南方熊楠(みなかたくまぐす)ゆかりの場所を訪れること、そして熊野詣!

ところがです。
和歌山広いっっ!!

今回の一人旅はこれまでの中でも特に"ぶっつけ本番旅"度が高めだったのだけど、想像以上に和歌山が広くて移動に苦しめられました・・・。完全に私のリサーチ不足のせいだとさすがに反省(とか言いつつ、いつも猛ダッシュかましたりなんだりでどうにかなっちゃうせいで、すぐ反省の気持ちを忘れるのが私の問題)。

と、過去の過ちを悔いていても仕方がないので、京都と和歌山を結ぶ高速バスのチケットを当日の朝大急ぎで予約することに。
このチケットは、前日同じユースホステルの部屋に泊まっていたおばちゃんが教えてくれたもの。これだって元々存在を知らなかったのだから、もしあのおばちゃんがいなかったらどうするつもりだったんだよ、私。
というわけで、朝イチで決めたバスに乗るために大急ぎでまずは大阪まで向かうことに。Google Mapでは徒歩23分までの道のりを10分で走り切ってゴールイン(嵐山の閑静な住宅街で、けたたましくスーツケースを引く音を轟かせてしまったことが深く悔やまれる)。

そして大阪駅のバスターミナルからJR西日本の高速バスに乗車。ここに来るまでの道中でネット予約しようとしたチケットは1時間前までの制限時間で買えず、ヒヤヒヤしながら直接券売機に行ったら無事に変えてほっと一息。

高速バスは、乗り換えもいらないし特急より安いから結構便利だなと思いました。
(ちなみに私はこのバスで久々に結構なバス酔いを経験しました(涙)旅の中盤で疲れが溜まっていると長時間のバスは車酔いしやすいかもしれないので、もともと車酔いしやすい方は特に体調と相談しながらがおすすめかも?)

JR大阪駅の高速バスターミナルから和歌山行きの高速バスに乗車。

高速バスで和歌山の田辺市まで向かい、ようやく念願の南方熊楠顕彰館に到着。
南方熊楠は、植物学者でありながら明治時代に神社合祀(それまではひとつの村にひとつずつ存在していた神社を統合するという明治政府の政策。それによって神社を中心に成り立ってきた地域ごとの暮らしやつながりが薄れたり、境内の建造物・植生が失われることが懸念されていた)に反対した人物で、社叢林の研究をしている私にとっては人生の師であり同志的な存在。
ちなみに、白浜の方にある南方熊楠記念館とは別物で、スタッフの方によると記念館の方が実物も含めた展示も充実しているそうです。顕彰館は隣に旧南方熊楠邸があるので、それも含めてどっちに(も)行くか決めても良いかもしれないです。
ちなみに、旧南方熊楠邸には観光ボランティアの方がいて案内してくれました。

南方熊楠顕彰館
顕微鏡を使って菌の観察を体験で来たり、熊楠に関する蔵書もたくさん置かれていました
熊楠が収集した標本をしまっていた場所。
自分が影響を受けた人の生涯を辿るのは、叱咤激励をされているようでエネルギーが湧いてきます。

そのボランティアの方に教えてもらって行ってきた、闘鶏神社というところがまたとても良かった。神社の背後にある仮庵山(かりほやま)という山がものすごい威厳でした。ちなみに、ここはのちに熊野参詣道の一部として世界遺産に追加登録もされている神社だそうです。

その後は宿へ。
この日はあいにくかなりの雨だったのだけど、電車の中に折り畳み傘を忘れるという痛感のミス∑(゚Д゚)というわけで、仕方なくバス停からゲストハウスまでの道のりをずぶ濡れになりながら歩きました。
ゲストハウスのお姉さんにどんびきと哀れみの目で見られたけど、まあそりゃそうだよね。

今回はお姉さんがひとりで切り盛りされているようなアットホームなゲストハウス。木造の暖かさと、キッチンやラウンジの清潔で小洒落た感じがとても居心地の良いゲストハウスでした。
この日は私の他に、ニュージーランド人の宿泊者がいました。私の社叢林の研究とか普段考えていることを話したらめちゃくちゃ意気投合して、旅は良い仲間に出会わせてくれるものだなあと思いました。

この日は朝からバッタバタの移動で疲れていたので、近くの温泉で疲れを癒すことに。近くの銭湯みたいな温泉も白浜温泉の一部だそうで、めちゃくちゃ良いお湯でした。

白良湯(しららゆ)という温泉。しっかり熱めの良いお湯でした・・・!
スーパーで半額になってたBBQセットと目が合ったのでゲストハウスに連れて帰りました

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ちなみに、折り畳み傘は忘れ物センターに届いていました。再会の喜びを味わえるのも、失くしものの醍醐味!(反省の色ゼロ)

読んでくれてありがとう!またね!





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