今を積み重ねていく。

悪魔の4連休3日目。私は完全に病んでいた。
感染が怖くて、遠出する気力も出ない。
初日にダウンロードしたゲームにも手をつけず、過去との対峙をした。

最近はよく過去の夢を見る。
部活している夢。高校のクラスメイトが出てくる夢。
過去に戻りたい潜在意識があるらしい。

体を動かしてもスッキリしないし、昨日は食にストレスをぶつけて、今日のストレスになっている。(体重がまた増えた)

自分が何をしたいのかわからなくなってきた。
なんのために生きているのか。未来を想像して目標を立てることに意味があるのか。異性にモテるために痩せたいと考えているけど、そもそも本当は一人が好きなんじゃないの?いやそんなことはない。子供は好きだし、ずっと一人は寂しい。

本当か?

そうだとしても痩せたからモテるわけじゃないよ。そんなことはわかっている。おそらくプライドや性格の方に難がある。
自分の性格や見た目を受け入れてくれる人を好きになればいいじゃないか。それができないから25年間ここまできた。

意味のない自問自答をしながら、昼が過ぎる。


夜になる。映画を見よう。
プラダを着た悪魔を見た。

好きな作品でDVDを大学4年生の時に買った。就活で病んでいた時だ。
その時との感想は少し違った。

まず、よし自分も頑張ろうと思えたのは共通点だ。
過去と未来に悩むんじゃなくて今にフォーカスしよう。今を積み重ねていこう。今できることを100%以上こなしていった先に、プランを立てる時期もくる。今はその時期ではないだけ。

違った点は、ナイジェルへの感想だ。
彼はブランドパートナー(責任者)になる夢を、ミランダに直前で挫かれた。ミランダの席を守るためだ。
その発表をしたパーティーの席で彼は声を上げて悔しがる様子もなく、唇を噛み締めながら拍手をした。

「プロだな」
拍手するシーンを見ながら、この言葉が浮かんだ。

大学時代には同情しか湧かなかった。
「かわいそう」「悔しいだろうな」

おそらく、同じチャンスは回ってこない。
現実は厳しい。あの時を逃さなければと思い返すだろう。
それでも彼は噛み締めて拍手をした。

主人公からの同情に答えて「償ってくれることを信じるしかないよ」といった。その機会はないと確信しながらも、耐えて言ったのだと私は想像する。


本物の人生も未来が不確定である。時に絶望的である。
特に今は何倍もまして、絶望感が漂う。希望を抱くのが難しい。

それでも信じるしかない。今を積み重ねて、成長して、期待とは違う形かもしれないが何かが得られることを。
きっと期待通りにはいかない。そのサプライズさえ楽しめるメンタリティーになっていきたいものだ。


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