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オルタナティブライフ。


2週間のデンマークスタディトリップが終わった。
テーマはオルタナティブライフを探す旅。
たっくさんのエコビレッジやコミュニティビレッジを訪れることとなった。


私はこの22年間どちらかというと、競争社会の中心地で生きてきた。特に過去4年間は濃密に。もちろん、資本主義社会しか知らないで生きてきた。


そこでは、自分に打ち勝つすばらしさや、ネガティブなことを言わずにひたすらに努力し続ける美しさがたくさんあった。理不尽にも耐えしのぎ、ひたすらに何かの目標のために努力をする。その美しさがあまりにも煌びやかであったがために、私は、それができない人というのは、弱い人間だと思う節があった。自分ができないものが現れた時にそれらをすべて自分の妥協だと思う節があった。
自分もそれがなかなかできなかったから、自分をとことん弱い人間だと思ったりもした。指示されたことをいかにうまくできるのか、求められていることをいかにうまく悟って仕事をするか。いかに効率的に物事を進めていくかが素晴らしいと思っていたりした。そういう世界から見ていると、なんだかスローライフを送っている人たちや、いまの自分を受け止める、みたいな言葉たちはすごく逃げであるように感じていた。なんだか、弱い。現実的でない。みたいな。

でも、その考え方がなんだか揺らいだ気がする。
生き方を、自分で模索して作り出すこと。逆に、地に足をつけて生きているカッコよさ。
彼らはきっとホームレスにはならない。会社が倒産しても生きていける。誰に言われるでもなく自分の生きたい小さい社会を作り出して、自分がどうすれば生きたいように生きられるか模索して生きているいわばストイックでかっこいい人たち。何よりも自分たちの毎日を楽しんで生きている。文句が発生したところで常に自分に跳ね返るから、自分たちのコミュニティで、自分たちで対処する。

ああ、なんて豊かなんだろう。と。
最後に訪れたコミュニティで、暖色ライトに照らされた目の輝きに、ああ、私が生きてきた世界って、たくさんあるうちの、たった一つの生き方、社会だったんだな。ってなんだか当たり前なことを思い出させられた。