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受験記録という名の読み物紹介(行政書士試験)


前書きと執筆経緯

 結果がどうであれ本気で取り組んだことがあるのであれば、その時に感じたものや反省、周囲の環境や事件等を記録につけておくようにとお勧めすることにしている。受験記録に限らず他の分野でもこれは共通する。実際私の場合はポケモンのランクバトルでの反省を通してそれを学んだ。今は結果が振るわずとも、記録を付けておくことによって成長具合の歴史を振り返ることができるし、原因結果の分析もしやすくなる。また、今後努力が実った際の成果物を発表する際に、さまざまな経験から得た結果の末の努力のたまものであるという点が裏付けられるものだと思う。ものによっては再現性の高さ、つまり他の人が真似しても成功しやすい、ということが一定の担保を与えることにつながるかもしれない。そして振り返りの記録をブログやnote等で公開していれば、もしかすると陰ながら応援してくれるものがいるかもしれない。ネットのおかげで、個人でそういう機会を掴みやすい時代になったと言える。ちなみに一度だけポケモンのランクバトルの構築記事を紹介する記事を書いてみたことがあったが、割と反響があったのでまた機会があれば再びやってみたいところである。

 話を行政書士試験に戻す。この試験に本気で取り組んできた人であれば、結果はどうあれ皆なにかしらの経験や反省があるはずである。必然的に記事の分量も相応のものになるに違いない。
 そんなわけで、私がnoteを徘徊していてみつけたいくつかの受験記録を紹介してみたいと思う。
なお、年度によって現在と問題傾向が異なる場合がある点は留意しておく必要はある。また、読み終わった後に過去問を解いてみるとまた違った印象を受けるかもしれない。過去問は今となっては過去問であるが、その年の本試験でお披露目されたときには当然約90%の挑戦者を跳ね除けていたということを忘れてはならない。

R5(2023)本試験実施分

行政書士試験に挑んだ1年半の記録(R5.記述抜194/300点)_2023.11.28.16:23最終更新|テツノトリ (note.com)

 私自身の行政書士試験に挑んだ1年半の振り返りの記事。合格発表があるまではまだ終わっていなくて落ち着かなく、ひとまずいろいろ振り返ることから始めた。今年の行政書士試験終了後の自己採点終了後から、本試験当日や直前期は勿論、この1年半どころか今までの人生まで振り返ってみた。そうすると溜まったものを吐き出すように指が止まらなくなってしまった。本試験後にDMで勉強方法や過ごし方等問い合わせをいただいて、未完成ながら一旦公開してはみたものの、読み直してみては修正箇所を見つけたり思い出したりするうちに、28000字程に膨れ上がってしまった。聞くところによると卒業論文一本分に相当するらしい。

令和5年度 行政書士試験を振り返って|ななみ (note.com)

 自己採点ベース198点。本試験当日は精神を落ち着かせることを最重要視されていた。基礎法学・憲法から解き始めてこの高得点であり、普段の勉強方法や当日のメンタル管理の秘訣は非常に気になるところである。なお、今回の本試験を2時間程度で一巡し、残りの時間を見直しに充てておられたという。引き続き質問などに応じて加筆している途中とのこと。

令和5年度行政書士試験 200点|giveme (note.com)

 自己採点ベース200点。R5の本試験では憲法の難易度が激しく難化したとの声をよく聞くが、その憲法で5問全部とられたとのこと。2問は2択でなんとかとったとのことだが、裏を返せば残り3問は適切に肢をきれた上に、2択となった問題も3肢ずつ消せたということになる。
 全体を通した勉強方法の肝として、『復習』を挙げられている。
追加の記事もあったため、そちらもご紹介する。
令和5年度行政書士試験 科目毎の戦略をまとめてみた。|giveme (note.com)


R5以前(~2022)本試験実施分

再々掲:R4行政書士試験を振り返る|sinXsan (note.com)

 R4(2022)本試験時までの記録。ご丁寧に冒頭に推奨BGMのリンクまでついているという徹底ぶりである。宅建と行政書士とのシナジー、模試に対する考え方と考察については大変勉強になる。初学者市販の書籍模試のレビューも細かい。惜しむべきは今年の本試験が終わってからこの記事を読んだ、この一点に尽きる。

えりざべすの行政書士試験受験記録|elizabeth (note.com)

 R2(2020)本試験時までの記録が主。試験中の動きの流れについて理由も含めて細かく記録されている。特筆ポイントは、合格までの2年間の間に中に妊娠・出産・子育てが並行していた点である。隙間時間の確保やその使い方等も大変参考になる。

【行政書士試験 FIRST STEP】1話 行政書士試験を受けようと考えている方へ|鈴木 駿生/Stand up行政書士事務所 (note.com)

 R2-R4の記録。人は失敗から学ぶものであるが、なぜ失敗してしまったのかを深く振り返ることは嫌なものを見たくないという気持ちが先行してどうしても難しいものである。この記事はシリーズものの第1話で、何記事にも渡って失敗の分析をされている。自分の失敗を冷静に分析できる人は本当に強い。


最後に(記事紹介あれば是非)

 とりあえずいくつか記事を紹介してみたが、他にも自薦他薦問わずあれば是非コメント欄にて紹介してほしいと思う。必要に応じて加筆追加してみることにする。

私が他の受験記録の記事を読む際に意識してみていたポイントを下に挙げてみる。

  1. 試験当日の出来事や感じたことが細かめに記載されているかどうか?
    あるいは当日を迎えるにあたって工夫されていたこと

  2. 直前期(9月~11月)に意識していたこと

  3. 勉強期間(何月頃にスタートして、本試験までの残期間で何を意識していたか?)

  4. 勉強開始時の初期ステータス(法学部卒?大卒?高卒?会社員?主婦?学生?他資格取得済?)

  5. 当人固有の状況(子育て中、定年退職後、現在無職、兼業しながら等)

  6. そもそもの受験動機(行政書士になるため、他資格受験のため、寄り道等)

  7. 普段の勉強方法(予備校、独学、テキスト中心、問題演習中心、それ以外)

 このあたりの内容がある程度網羅していたら、それ相応の読み物になるだろうし、読み手に何かしら伝え残すことができるのではないかと思う。
 自分の体験なんて特に価値がない、などと思う方がいるかもしれない。しかし、伝え方次第では他の人にとっては相応の価値を生み出すことも可能である。これは受験記録に限った話ではなく、いろんなものに通ずるものがあると思う。この記事はそんな経験の一例を紹介したものであるが、本気で取り組まれて得た教訓を集めて紹介するという試みは、何も行政書士試験に限らず別に他のことでもなんでもやってみると案外おもしろいものなのかもしれない。この記事を読んで何らかのヒントを得てまた新しい試みが生まれることを願ってやまない。


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