この非日常におもうこと

前回の記事から年も月も日も経ってしまった。

その間に世の中には目に見えない物が蔓延り始め、世界中の人間が狂わされている。
かくゆうわたしもその1人だ。

日常からエンタメが消えた。
最初のうちは、自分だけなんでこんな思いをしなければならん?と思いながら、よしもと漫才劇場の多数の公演のチケットを泣く泣く払い戻しをした。(手元のチケット枚数に驚いた。コンビニ店員さんも引いてた。)
その分のお金で酒を煽り、たまにパチンコに行ってみては勝った負けたで一喜一憂するクズ生活に見事成り下がったのである。

そんな、とある日。
ライブハウスが悪者になった。
ライブハウスはわたしを育ててくれた青春の場所である。
もう頻繁に足を運ぶことは無いけれど、ライブハウスを生業としている友人は多くいる。演者も裏方も、わたしが友人と呼べる数少ない人間の大半だ。
初めて《ライブハウス》という単語で親に白い目で見られたので少々の怒りを覚えたが、世間よりちょっぴり早めに見えない敵がすぐ迫っていることに慄いたのも事実。

そのうちに、よしもと漫才劇場が完全に休館した。
どこか、吉本ならやりそう。最後の砦。と思っていた。
しばらくしたらやりそう、だって4月のチケット持ってるし。も叶わなくなった。

そして6月の小沢健二ツアーの神戸、大阪と運良くチケットが手に入っていた。
神戸に関しては激レアな砂かぶり席。当選通知を見て死んでしまうのではないかと過った良席。
また5月のCreepyNutsとRHYMESTARという夢の師弟ライブもそれはそれは高い競争率だろうに手に入れていた。恐らくこちらも延期か中止だろう。
わたしの人生上、良き事は一筋縄ではいかない。
小沢健二は《来年までの楽しみ》として尽力してくれるそうだ。

最近はこうやって中止や延期の単語羅列で麻痺状態なのか、延期なら諦めがつく。

生まれ持ったスペックとして微かな可能性があるならば
2月に観れたNUMBER GIRLのライブで全ての運を持っていったのかもしれない。それはそれでNUM-AMI-DABTZなことである。

この頃は、諦めてばかり。
このドサクサに退職する事にした。
プロメンヘラー(笑)になって長い間お暇をいただいたが、いざ復職という日に出鼻をくじかれた。
職があるだけ有難いのに。ブラックな現場ばかり踏んできた自分にとって大好きなアイテムを商いし、与えられた職、最高のアクセス、福利厚生、待遇も良かったのに、結局風通しだけがプロメンヘラー(笑)にはサンドバッグ状態で絶望的だった。

正直、社会的に保障されていた場所を手放すことは不安しかない。
ネットに蔓延るウイルスガーというより、自分のくらしの事で精一杯だ。皆んなそうだろうな。
財布は元から軽いが余計に軽くなるだろう。
しかし繰り返してきた退職の中で一番心も軽い。このコロナ禍なのに。

この非日常、転職先を急いでも、そもそも自分のスキルがまだ通用するかわからない。いま博打に出たら、またハズレを引くだろう。
折角なら新しい事を勉強したいと思える程度にはとても人間をしている。

元々昨年秋から在宅時間が多かったが、多かったからこそ、エンターテインメントの力に突き動かされていた事を思い知った。
生き甲斐の【完全消失】なんて誰が想像していただろうか。
そして自分自身が社会活動を停止させることも。

起床し、家の事をし、SNSを見てゲームをしてラジオを聴いて寝るだけの繰り返しの日々に憂う事は山積しているが、とりあえずいま世間で起きていることは仕方がない。
新しい生き方を見つける絶好のチャンスと捉えるしかないので。

嗚呼、呑気でしかないな。

全てのエンタメ、そしてお世話になっている飲食業などに従事している大切な友人たちを思いながら、事態の早期収束を心より願います。
落ち着いたら、金ばら撒きに馳せ参じますので。

やはり散らかったテキストになった。
私人の戯事にここまで辿り着いて下さった方、時間泥棒してすみませんでした。

ほな、退職してきます。

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