僕のキャリアを作った50の言葉 その18

アヴァンギャルドが時代をブチ壊していき、コンテンポラリーはアヴァンギャルドがやったことをうまく取り入れて流行にしていく。コンテンポラリーが始まると、アヴァンギャルドはコンテンポラリーに吸収されちゃうから古くなってしまう。けれど、新たなアヴァンギャルドが登場してそれをブチ壊していく。
もちろん、コンテンポラリーのほうが楽だし、儲かる。でも、アヴァンギャルドがいなければ芸術は進化しません。進化しなければコンテンポラリーはひたすら過去の遺産で食い繋ぐしかなくなります。世の中みんなが楽なほうを選び、みんながコンテンポラリーに行っちゃったら、その先にあるのは停滞や閉塞だけになります。今の日本はまさにそれです。アヴァンギャルドが必要なんです。

田村誠一(ローランド・ベルガー シニアパートナー/元アクセンチュアパートナー)

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某シニアマネジャーのフェアウェルでの惜別メッセージ。本人不在のため、司会者により代読されたのだが、非常に心動かされ、司会者に頼み込んで原稿を手に入れた。その抜粋である。楽で儲かるほうへ流れることなく、己の信念、心の声に従って仕事に向き合う。それはそれで一つのキャリアであり、見識であると思う。そして私も、アヴァンギャルドになりたい、と願う。いずれにせよ、アヴァンギャルド同志って、何か通じ合うし、ウマが合うよね。

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