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人材・組織変革に強みを持つ経営コンサルタント。某外資系ファーム所属。左脳×右脳のコンビ…

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人材・組織変革に強みを持つ経営コンサルタント。某外資系ファーム所属。左脳×右脳のコンビネーションにより、社員の意識・行動変革を統合的にデザインする。趣味はトライアスロン、舞台鑑賞、将棋(アマ2段)。将来の夢はブロードウェイでのミュージカルプロデュース。

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  • 僕のキャリアを作った50の言葉

    外資系経営コンサルタントとしてキャリアメイクする上での心の支えとなった珠玉の言葉の数々を、私の個人的な所感も交えて発信していきます。

最近の記事

僕のキャリアを作った50の言葉 その26

年をとっても、そういう瑞々しい原風景を心の中に残している人は、体内の暖炉に火を保っているのと同じで、それほど寒々しくは老け込まない 村上春樹(作家) 反芻するに足る原風景、いつまでも色あせないスナップショットを何枚、心のアルバムに蓄えているかが、充実した老いを迎える上で決定的に重要だと思う。人生は、そういうスナップショットを集める旅であるとも言える。そして、そういう瞬間は、日々表面的な楽しさを追い求めるのではなく、目の前の事象に、真剣に向き合っていないと生まれえない、と思

    • 僕のキャリアを作った50の言葉 その25

      僕にとって大切なのは、レースというストーリーを完結させるために、目の前に用意されたチャンスをいかにうまく組み合わせるかということだけ。それをやらずに結果だけを追っても何も手にできないし、逆にストーリーさえきちんと組み立てることができれば結果は自然についてくる 小林可夢偉(F1レーサー) シナリオプランニング力の重要性を説いた言葉だと理解している。目の前にあるチャンスをどのように組み合わせれば、いい方向に化学変化が起きそうか。自分のキャリアの、いや人生の「編集力」が問われて

      • 僕のキャリアを作った50の言葉 その24

        (中華回転テーブルに醤油を載せ)「これがBPRだ」 N氏 (元アクセンチュア マネジング・ディレクター) 山梨のリゾナーレでのチーム合宿にて、中華を囲んでの夕食中、BPRが実は日常に溢れていることを気づかせてくれた一言。中華を友人グループで食べに行き点心を頼み、醤油を手渡ししながら各自の小皿に注いでいたとしましょう。誰かが、はたと気づいて醤油を回転テーブルに置く。一瞬にして手渡しの煩わしさ、時間的ロスは解消。これもBPRなんだ!

        • 僕のキャリアを作った50の言葉 その23

          私は自分の墓に、次のような泣き言を刻みたいとは思わない 「トーマス・J・ピーターズ 1942 - ? 私はすごいことをやりたかったのだが、上司がやらせてくれなかった」 トーマス・J・ピーターズ(経営コンサルタント) 名著「セクシープロジェクト」より。上司とは、やりたいことをやるための、スポンサーですよね。上司のビジョンなり目標なりを踏まえた上で、自分のやりたいことを後押しする形でヒトモノカネを出してもらう、ということ。ホウレンソウだって、そのためにあるんです。上司も、“

        僕のキャリアを作った50の言葉 その26

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        • 僕のキャリアを作った50の言葉
          22本

        記事

          僕のキャリアを作った50の言葉 その22

          同僚が夜遊びにいくという話を聞くとほっとする。これで差を付けられると。 ジーコ(元サッカー選手) 名手、ジーコにしてこの言葉。強烈なプロ意識に身をつまされる。類語に、箭内道彦さんの「キャバクラにいって遊んでいるやつに仕事でも負けたら人生二連敗、だから決して負けられない」というものがありますね。要は人生をEnjoyする、といったときのEnjoyの中身が、こと名前を残すプロフェッショナルについては違う、ということでしょう。

          僕のキャリアを作った50の言葉 その22

          僕のキャリアを作った50の言葉 その21

          自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ リクルート社是(江副浩正) すばらしい言葉です。機会が与えられるのを待つのではなく、自ら創りにいく。そして、その機会によって自分を(人生を)一変させる。そういう人って、自分の人生を生きているし、キラキラしたオーラが漂っている。失敗や不運をだれかのせいにするのではなく、前向きに反省し、次の打ち手を考える。そこにあるのは、自分が変わった先にあるものを見てみたい、という、自分自身の才能へのPureな自信・肯定感、だと思います。

          僕のキャリアを作った50の言葉 その21

          僕のキャリアを作った50の言葉 その20

          よく「若くしてオーナーシェフになっていいね」って言われるけど、だったら自分でやればいいじゃん。おれにできたんだから、自分にだってできないはずはないでしょ。 松嶋啓介(フランス料理シェフ) 『情熱大陸』より。この強烈な自信と自負に痺れた私は、5年後ニースに旅行し、松嶋さんのレストランを訪れた。そこで当人と言葉を交わし、いつしかレストラン経営を相談されたり、プライベートの花見にも招かれる仲に。ミシュランレストランのオーナーシェフの座に飽き足らず、いつも時代の先を見据えて“ヤン

          僕のキャリアを作った50の言葉 その20

          僕のキャリアを作った50の言葉 その19

          よく我々は「難易度×効果」で改革テーマを識別し、難易度が低く効果の高いものから始めようとするが、経営者にとっては難易度がどうあれ、効果が高いものからやりたいに決まっている。難しくてもやりきる方法を考えろ、というのが経営者の発想である。 H氏 (アクセンチュア マネジング・ディレクター) 彼からは、その大胆な発想力・構想力に大いに学んでいるが、上のような視点を持っていることが、数々の創業経営者の懐に入り込み、可愛がられているひとつの要因であると思う。そこには、数多のコンサルの

          僕のキャリアを作った50の言葉 その19

          僕のキャリアを作った50の言葉 その18

          アヴァンギャルドが時代をブチ壊していき、コンテンポラリーはアヴァンギャルドがやったことをうまく取り入れて流行にしていく。コンテンポラリーが始まると、アヴァンギャルドはコンテンポラリーに吸収されちゃうから古くなってしまう。けれど、新たなアヴァンギャルドが登場してそれをブチ壊していく。 もちろん、コンテンポラリーのほうが楽だし、儲かる。でも、アヴァンギャルドがいなければ芸術は進化しません。進化しなければコンテンポラリーはひたすら過去の遺産で食い繋ぐしかなくなります。世の中みんなが

          僕のキャリアを作った50の言葉 その18

          僕のキャリアを作った50の言葉 その17

          コンサルタントは1を聞いて10を知り100を語る仕事。学者は100を聞いて10を知り1を語る仕事、何がバリューかということが全然違う 高橋俊介(慶應大学院特任教授) これぞ、言い得て妙。「どっちがいい」ということではなく、「どっちに向いているか」ということなんだと思う。私は明らかに、前者。そして、コンサルタント的な学者がいてもいいかな、とも思う。それは、時代の先を予見するような、思想家にも近い存在かもしれない。いずれにせよ、1を聞いて1を知り1を語ることに何のバリューもな

          僕のキャリアを作った50の言葉 その17

          僕のキャリアを作った50の言葉 その16

          かつて世阿弥が船に乗って川を渡っていると、反対側から船がやって来て、船頭同士が声を掛け合う。「やあ、どうだい?」「いやあ、今日は疲れてダメだ。昨日休んでしまったから」この会話を聞いた世阿弥は膝を打つ。なるほど休むと疲れて駄目なんだ。以来世阿弥は一日も休まなくなった。黒澤明はこの話をいたく気に入っていたという。橋本忍著『複眼の映像』より 「オンとオフを切り替えない、24時間仕事モードにすると決めた瞬間からラクになった」と、売れっ子プランナーの箭内道彦さんも語っています。頭を常

          僕のキャリアを作った50の言葉 その16

          僕のキャリアを作った50の言葉 その15

          アウェーに行くと、自分の「プリンシプル」が問われることになる。異なる状況で安全基地(secure base)になってくれるものを、内側から掘り起こさなければならない。つまり、自己認識のきっかけとなる。茂木健一郎(脳科学者) 人はアウェーで磨かれる、と思っている。不安な状況を解消するために、自分のシルバーバレット、つまり“勝負能力”を言語化・結晶化し、それをあらゆる場面で打ち出すしかない。その過程で、思いもよらぬ発見がある。武器(ドラクエの呪文的な。。)がひとつ増える瞬間であ

          僕のキャリアを作った50の言葉 その15

          僕のキャリアを作った50の言葉 その14

          考えたように生きたい。でなければ自分が生きたようにしか考えられなくなる。ポール・ブールジェ(フランスの小説家) 深い言葉ですね。自分が人生のオーナーである、そして思考が行動の先にある、ということでしょうか。理想、夢、目標、、なんでもいいですが、それは結局は思考の集積であり、そういった思考を大事にする、思考で行動を統制しようとすることで、人生は自分のものになる。衝動、直感、も大事ですが、やはり、「こうありたい」という信念を持ち、自分を律し続けていきたいと思います。

          僕のキャリアを作った50の言葉 その14

          僕のキャリアを作った50の言葉 その13

          どんな鳥だって想像力より高くは飛べないだろう 寺山修司(劇作家、演出家) 一人で想像(妄想?)にふけることの多い自分をなぐさめてくれる言葉ですね。アイデアの力というものをこれほど力強く表現した言葉はないと思います。「経営は実行」とは「ABC=当たり前のことをばかみたいにちゃんとやる」とか、勇ましい(かつ実も蓋もない)言葉がもてはやされる昨今ですが、成果は出るんだろうけどさー、そのプロセスって楽しいの??って思わずクサしたくはなりますね、生粋のプランナーとしては(笑)

          僕のキャリアを作った50の言葉 その13

          僕のキャリアを作った50の言葉 その12

          沖縄は、音楽を作るための何かではなくて、音楽を続けるための何か NAOTO(オレンジレンジ リーダー) 「情熱大陸」より。表現のモチベーションをかき立てる存在を確保しておくことは、実は継続的に表現のクオリティを維持していくために、最も重要なことではないかと思います。例えば故郷だったり、家族だったり、遠い昔に手紙を寄せてくれたファンの子だったり・・・表現って、ものすごくパーソナルな営為、なんですよね。

          僕のキャリアを作った50の言葉 その12

          僕のキャリアを作った50の言葉 その11

          自分はあることでは誰それに勝てないし、あることでは誰それに負ける。だから、自分には何も優れたところはないけれど、自分が皇帝になったのは、今挙げた有能な誰々よりも、自分が素直になれるからであるハドリアヌス(ローマ皇帝) 自己認識の確かさと、“素直さという美徳”を兼ねそなえていることが、リーダーたる条件なのだろう。まさに、将としての度量、器である。事業会社の部長クラスには、こういう「彼を男にしたい」と思わせられる人が多い。小手先の権謀術数で自分を大きく見せようとしても、それは残

          僕のキャリアを作った50の言葉 その11