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娘が亡くなりました

2021年7月13日

私の大切な娘が亡くなりました。

4歳4カ月で神経芽腫と診断を受けて8歳6カ月まで、毎月化学療法を頑張りました。

なぜこうなってしまったのか、そればかり考えて苦しい気持ちになります。でもやはり彼女に出会えてよかった。こんな苦しい思いをする事になってもあの子に会えたことが幸せだった。

それはやっぱりあの子だからだと思う。強くて賢くて可愛くて面白くて、私にたくさん愛を伝えてくれた。

思い出すと悲しい思い出よりも、幸せすぎて切なくなるような思い出ばかり。

この後の人生を彼女なしで生きていくことは絶望より他ならないのだけど、今私の心の中は彼女で埋め尽くされていて、悲しい気持ちやさみしい気持ちに飲み込まれそうな時は必ず「ママ、がんばれ!」という彼女の声が聞こえる。

苦しい時、痛い時辛い時、沢山の時間を乗り越えてきたはず。でも、あの子はいつも思いやりをもっていた。時にきつい言葉で私にあたる事があったけどそんな時私はすごくホッとした。いつも頑張らないで、ママでいいなら気持ちをぶつけて、と思っていたし、こんなことで彼女の苦しみの1パーセントも減らせない事が辛かった。でもそんなことは稀で、いつも愛情いっぱいの言葉を私に伝えてくれていた。

私のスマホの中に娘の動画が残っている。

「おかあさん、おかあさんはね この世の中で誰よりも優しいお母さんなんだ。だから自分に自信を持ってね。あとね、元気に、なるべく怒らず、イライラせずスマートに、生きてね」

この時は少し元気な時かな。娘の言葉に2人で大笑い。スマートに生きてね、かぁ。今見返すとこれはちゃんとした激励のメッセージで、私は涙が止まらない。

いつも私を、家族を想いやって愛情いっぱいだった娘。なぜあの子がこんなに早くあちらに呼ばれてしまったのか、幻想のようだけれど、やはりあの子は特別な子だったのではないかと思えてなりません。

特別じゃなくてよかったよ。そんなにおりこうさんじゃなくてよかった。ただママの側にいてくれればそれで良かったんだけど。

きっと今も誰かを励まし助けているんじゃないかな。

でもママのことはこれからもよろしくね。ママは心にあなたがいないと頑張れないからね。言いつけを守ってスマートに生きるね。そしてあなたに会えた時よく頑張ったねって誉めてもらえるように。

いつもママといっしょに居てね。

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