夜行列車

『夜行列車』

もうすぐ

この夜行列車は

新しい朝へと走りだす


僕は

この列車のチケットと

希望を握りしめて

二度と戻ることのない

この街を離れる


今まで詩を綴ってきたノートは

ホームのベンチに置いてきた


明日の朝

新たな街で

新たなノートに

新たな世界を描きはじめるのさ



発車を知らせるベルが

薄暗いホームに鳴り響き

夜行列車は

ゆっくりと動きだした


僕を乗せて

新しい朝へと走りだした

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