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クラス分けに思うこと

新年度のクラス分けって、どんなふうにしているのか?

これってあまり知られていないですよね

地域、校種、学校の規模等によってさまざまだと思いますが、
「クラスによって人数全然違うやん」とか「あっちのクラス、うちのクラスに比べてやたら男子多いな」なんてことはあまり聞きませんので、どこでも、ある程度基準や意図をもってクラスを編成しているのだと思います。

意図の中には、今思えば、自分の中学校だと「ピアノを弾ける子がどのクラスにもいる」とか考えてあったのかな?合唱コンクールで、「伴奏してくれる人?」と言われて、「うちだれもいないわー、伴奏はCDでよろしく」みたいなクラス、なかったものなぁ。

そして、意図といえば、もうひとつ、自分の中学時代で疑問に思うのが、人間関係の配慮はされていたのだろうか、ということである。「このクラスでこの子は楽しくやっていけるだろうか?」と考えて、仲のいい子と組み合わせたりする配慮。

自分についていえば、おそらく、「この子は、まあ、どのクラスでもいいでしょう」という無色透明メンバーだったと思う。先生にとっておそろしく手間がかかる子でもなく、かといって、クラスを引っ張るリーダーでもなく、ピアノを弾くわけでもなく。だから、クラス替えで、仲良くなったいつメンとポーンと離れたりするのが通例であった。おそらく、クラス人数の調整に欠かせない数合わせ要員。

しかし、無色要員なりに、いろいろと悩んだり考えたりすることはあったのを覚えている。

と、大人になったいまも、「わたしって相変わらず無色透明メンバーだな」と感じることがある。唯一無二の強烈な色を持つ、太陽みたいなひとに憧れるが、実際は、あまり色のない、人事異動の調整要員。

自分なりの色を探してもがくけど、周りの人は、わたしのことを違う色で見ていたりして、「えっ、その色じゃないんですけど!」と焦ることもある。

無色透明なりに役割をこなそうと必死だが、時々、「使いにくい、曲者」になりたいという牙がこころに芽生えて、それをそっと隠す。

あえて表現するとしたら、お固いスーツの裏地が極彩色だった、みたいなイメージである。

裏地が見えたら、ごめんなさいね。

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