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クルミの仕方って重要なんじゃね?って話

今日は早慶レガッタが行われるはずだった日。ということで、今日は自転車で自宅から桜橋~両国橋を通りすぎて永代橋まで行ってみました。昔の早慶戦は永代橋スタートで6000mだったそうで、アウトカーブからのインカーブになるのでThe Boat Raceに似てますね。

早慶レガッタを見ていない新一年生はサクラバシ??って感じだろうけれど、来年は僕たちと一緒にサクラバシの下で歓喜しようぜ。

っていうことで今日は往復40km以上自転車こいで疲労困憊なので短めで。

今読んでいる本は、『インフルエンサーたちの伝えて動かす技術』っていう有名なコンサルタントや学者たちの共著の邦訳本です。組織や個人の行動を変えるのにどのような影響を及ぼせばよいのかという話が取り上げられている。組織レベルの話に関しては、艇庫生活に当てはまることが多いのでフムフムと読める。で、今まで読んだところの要旨は、変化を起こすには現状分析をしたうえで悪い状況を導いている重要行動(レバレッジ)を特定すること。たいてい、重要行動は2,3つであって、それを特定して変えるだけで変化は起こせるという。これは個人の悪い習慣を断ち切るときや新しい習慣を作る時にも当てはまるらしいので、興味ある人はぜひ読んでみてね~。

で、なんでこの話をしたかというと、前から考えていたクルーミーティングの仕方に重なる気がしたから。慶應ボート部では乗艇前後にクルー単位でミーティングをしていて、その内容はメニューの確認とか取り組みの意識共有とか。水上での雰囲気もそうだけど、クルミの雰囲気でもクルーがうまくいくかどうかなんとなくわかる気がする。つまり、クルーに変化を起こすうえでクルミはレバレッジになっていると思う。では、クルミでのどういう行動がレバレッジなのか、何を変化させればいいのか。

僕は、COXに必ず話を振るタイプのクルーリーダーにあたると、このクルーは上手くいくかな…と不安になる。つまりほとんどのクルーですね。クルーリーダーが話してからCOXに振る人もいれば、いきなりCOXの人もいるし、いろんな人に話を振ったうえでじゃあCOXっていうパターンもある。個人的には全部あまり好きじゃない。

第一に、COXの感覚はCOXシートから感じる感覚であってそれを伝えるっていう意味では他のシートと優劣はない。第二に、毎回FBを必ず行う立場と定義されると何か話したときに影響を与えるのが難しくなる。第三に、毎回COXにふるルーティンができると他の人のアウトプットが聞きづらくなる。

何が言いたいかって言うと、自分の立場がCOXとして特権化されると、それだけクルミでコメントしたときに”お決まり時間”として聞き入れられづらくなるし、他のシートに座る人はアウトプットしづらくなる。けれども、クルーリーダーやらCOXがやるべきことはできるだけ多くのFBをもらって現状分析のリソースを増やし、正しい戦略を立てる事。COXとしても、クルミ終わった後にわざわざ時間取ってFBしていない漕手から「今日の乗艇どうだった?」って聞くのは面倒くさいよね。その観点から考えると、このルーティンはやめた方がいいんじゃないのかな~って個人的には思う。このルーティンをなくすことで漕手がFBする数が向上するのではないか、それによってより現状分析がしやすくなるのではないかっていう仮説。

具体的には、新人戦エイトでのクルミ(特に乗艇後)に関してはこの取り組みをしていた。クルーリーダーがまず、「感覚としてなんかある人。」って聞いたうえでFBをできるだけもらう。もちろんCOXも、出したコールに対してどういう変化が起きたかのFBとかシートの感覚とかを話したいときは話す。ひとつのシートとして。僕としてはこのクルミの仕方は現状分析のリソースを集める方法としては最もうまくいっていたんじゃないかなと思う。会話の進め方だとかいろいろ改善点はあっただろうけど、一つレバレッジになったんじゃないかなーとずっと思っている。クルーリーダーナイス()


ということで、クルーミーティングにももっと神経使ってうまくいく話し合いの仕方考えてみた方がといいんじゃね、っていうのが今日の要旨です。




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