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レース戦略について考えていること

 夜にパソコンいじると眠れなくなるので、今日は昼間に投稿。地元のバーミヤンにいるけども、誰もいない。

今日は実現可能性の話について、COXの目線に無理やり摺り寄せて書きます。

 レースプランでもなんでもそうだけど、実現可能性について考慮しないと机上の空論になる。よくある、シートレースとか並べの場面での「まずスタートで何が何でも前に出よう」っていうやつもその部類に含まれると思う。隣の船でも同じような話をコックスとかクルーリーダーがしているだろうから、その状況下で実力が拮抗している2艇のどちらかが勝敗を決定するほどの「前出る」を実現できる確率は低いはず。けれども、ボートの特性として前に出た艇は有利だから、クルーリーダーは不安を打ち消すように「スタートで前出るよ」とみんなに唱える。多分思考停止している。この状況(特に2艇ならべ)において、コックスがこの言葉を発するのは僕としてはナンセンスだと思うし仕事放棄って感じがする。               

 「まずスタートで何が何でも前に出よう」の問題点は3つ

①スタート何Mのことか、②前に出るとはどれくらい前に出るの?、③相手の戦力分析

1500MでのTP、RP並べを想定したときに、500mで「前に出るの」のと200mで「前に出る」のは実現可能性が異なる。加えて「前に出る」の度合いも変わってくる。さらには、相手の実力を踏まえた実現可能性も変わってくる。拮抗相手にスタート200mで2シートという戦略の実現可能性が低いのは明らかだし、仮に2シート出ても勝敗を決定はしない。じゃあどういう戦略がベストか。

なるべく、漕手の中でのスタート概念を具体的かつ長いスパンにさせることが重要かなと思う。相手もスタートで前に出ることを考えているのなら、その戦略が失敗だと認識させた瞬間にこちら側に優勢になるとおもう。相手が250mを意識していたなら、300mあたりまでくっついていれば形勢逆転といった感じ。だから漕手に話しておくべきは、「スタートで前に出る」ではなくて、「相手もスタート出ようとしてくるから、前に出られなくても気にしすぎずに、500Mまでに前に出よう。500M徹底で」とかかな。

まとめると、レース戦略の具体化が大事だってことと、相手の戦略も共有しておくべきってこと。競合するポイントを勝負ポイントにするのはやめておいた方がいい気がする。競合ポイントにおいてある程度高い要求をすると、実現されなかったときに崩れるリスクが高すぎる。それならば、相手の勝負所を把握したうえで意識が途切れるポイントで仕掛ける方がいいよね。まじであたりまえだけど。                   もちろん、この話の前提にあるのは相手との実力が拮抗しているという状況。事前に戦力・戦略を把握しておく必要はある。即興クルーならここまでできれば勝率上がると思うけれど、大会クルーなら自艇の戦力分析と比較しないと話にならない。

COXの仕事として

①事前の戦力分析と戦略の予想(相手がどういうプランを取ってくるかまである程度想定しておくべき)、戦略作成

②漕手への説得(①のすべてを伝える必要はなくて、作った戦略の実行可能性を高めるための方法としてを話しをするべき)一番肝心なのは、漕手8人をその戦略に100%納得させて徹底させること

これが、スタートまでにしておくべきこと。スタートしてからはコールのタイミングだとかの話になってくるかなと思うけど、その話はまた後で。考えているのは、スタートコール入る前にも勝率上げるためにコックスがするべきことはあるんじゃね?ってこと。

拮抗相手に負けたらどんな形であれ、実行できなかったor戦略ミスったCOXの責任。

タイマンレースはこんな感じで考えると面白いんだけど、どうも単走T.T.は苦手。こっちの面白みも分かれば速くなるのになぁ、って感じなので伸びしろばかりですね。

よくよく考えると、この話ってCOX以外でもできるし、俺一人でやるとミスリードする確率上がるし、クルーメンバーだけでやるのも視野が狭まるリスクあるし、マネージャーも含めて徒党組んでやってもいいんじゃないかな?(マネージャーも艇速に直接加担してる気分になれるよ!)

 実現可能性の話がいつの間にかレース戦略の話になっているのに途中で気が付いたんだけど、ここから別の具体例を書くと長いので、明日も引き続きき同じテーマで、今度はスタートコール入ってからの話にしようかな。COXっぽくない話がまた続いてしまった。新人戦の戦略についての批評もこの流れで後日します。

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