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合唱コンクールで学年1位を取った話

中学校の頃、学校全体で合唱に熱中しました。
鈴木大地に、「大地讃頌」を全校合唱したときは鳥肌が立ちました。

恩寵の豊かな大地 我ら人の子の 大地を褒めよ 讃えよ土を

全員が歌える歌は、校歌とこの大地讃頌くらいなのですが、この歌がこんなにフィットするゲストは居ませんね。

高校生になった私。合唱への熱は冷めていた。

中学校の頃は指揮者をしていました。

なので、合唱は大好きなのですが、高校になってから、秋に行われる合唱コンクールには、後ろ向きでした。

気分が乗らないのです。

高校生にもなると、合唱するの「カッコ悪い」とか「練習がかったるい」とか、そういう雰囲気だったからです。

しかし、2年生でちょっとやる気になります。

伴奏者、西山との出会い

親友の西山というやつがいました。

彼は、吹奏楽部でピアノも弾けるので、西山を伴奏にして、自分が指揮者になれば、クラスをコントロールし合唱コンクールで優勝が狙えると思ったのです。

「誰も指揮者やらないなら、俺やるよ。西山、ピアノ弾いてくれよ。みんなで適当にやろうぜ。」から始まる青春エピソードです。

そこから、戦略を立てるのは早かったです。
・簡単な曲
・最後にインパクト
この条件が満たされる曲を、半ば強引に決めました。

そして練習方針は下記のように提示しました。
・1週目声が出たら帰宅
・2週目音程が決まったら帰宅
・3週目バランスを整える
・4週目最後が決まったら帰宅

とにかく、練習は短くするから集中すること。

結果、毎日30分~40分程度の練習で、他のクラスよりも早く帰っていました。

そして、合唱コンクール当日を迎えます。

他は高校レベルの選曲、我々は怪獣のバラード

合唱曲は、怪獣のバラードを選びました。

真赤な太陽 沈む砂漠に大きな怪獣が のんびり暮らしてた

から始まる曲です。

この曲は中学校1年生が良く歌います。

他のクラスは、音楽かじっているやつが、難しい選曲をしたせいか、中途半端な仕上がりのようでした。

全部で9クラス。
合唱を仕上げてきているクラスは4~5クラスでしょうか。

コンクール会場である体育館移動前に伝えた秘策

最後、クラスを出るときにみんなにあることを伝えました。

それは、歌っている時、指揮者である俺を見るな。
審査員長の音楽教師、椙山先生に対して歌え。

一人に対して全員で歌うという作戦でした。

合唱開始。
まず、他のクラスと声量が違います。
簡単な曲なので、音程も取りやすく、曲はスムーズに進みます。

そして、この曲、最後にインパクトがあるのです。

見事勝ち取った栄冠

最後のフレーズ、
 愛と海のあるところ・・・・・「やっ!」
タイミングよく決まる掛け声。

完全にタイミングを合わせるだけの練習をした甲斐がありました。
そして、私のクラスは優勝したのです。

最後に

みんな自分のことのように喜んでくれました。
クラス全体、仲良くなりましたね。

「コシバ、お前すごいな!」という話は誰からもありませんでした。

良い思い出です。

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