ドバイ万博で学びにもってこいのパビリオン5選
毎回万博では、各国パビリオンの他にも、開催国の企業パビリオンがありますが、今回のドバイ万博でも「これは学習施設としてぜひいってほしい」というパビリオンをまとめました。
1、Gulf Cooperation Council Pavilion
こんな人におすすめ:どのような取り組みを中東湾岸エリア各国が協力して行なっているのか最新情報を知りたい人。
Opportunityエリアに位置するパビリオンです。国別パビリオンの記事にも書いていますのでご確認ください。→https://note.com/cheersonoka/n/nb40e11f1aac9#M90bS
GCCは、ペルシア湾(アラビア湾)に面する国々を指していて、 イラン,イラク,クウェート,サウジアラビア,カタール,バーレーン,アラブ首長国連邦,オマーンの 8ヵ国から成り立っています。これらGCC諸国がどうやって誕生したか、これからどのようにさらにGCC諸国を発展されるのかについてスタッフが丁寧に説明してくれました。
GCC諸国は電気を供給しあっていたり(どこかの国が停電しても、他の国から電気を供給できる仕組みになっている)、今はGCC諸国を繋ぐ鉄道が建設中とのこと。中東の国々について学びたいという人におすすめです。
2、DEWA パビリオン
こんな人におすすめ:サステナビリティに興味があり、ドバイの取組について知りたい人。スマートハウス体験をしたい人。
Sustainabilityエリアに位置するパビリオンです。DEWAはドバイの電気や水供給など公共関連サービスを提供する企業で、Dubai Electricity and Water Authorityが正式名称です。日本でいう、東京ガスと思えばわかりやすいかと思います。
DEWAがサステナブルに関する取り組みやプロジェクト内容について各ブースに分かれてスタッフの方がかなり丁寧に教えてくれます。宇宙関連について、Hattaというエリアにあるダムを使った電力発電について、さらに発電するだけでなく、観光エリアとしても使えるような観光施設も現在建設中であることについて、そしてDEWAの本社が現在「全壁面、ソーラーパネルにし、ビル全体の電気をそれで全て賄う」という大型建設が進行中であることについてなど、たくさんのことを学びました。
そしてDEWAパビリオンの奥に進むと、プレハブ型のスマートハウスがあり実際に中にはいることができます。毎年、大学生を対象に、スマートハウスコンペが開かれているらしくそこで優勝?したチームが設計したデザインのスマートハウスです。
大学時代に環境政治系のゼミに所属していたこともあり、東京ガスのスマートハウス実験施設を見学した経験があったり、アブダビのスマートシティにたびたび足を運んでいたこともあったので、スマートハウスについては馴染みもあったものの、やはり見学はいつでも面白いです。特に今回のDEWAパビリオンにあったデザインは、コロナ禍で在宅勤務が増えたという前提で作られていたということもあって、新しい視点も盛り込まれていて新鮮でした。
サステナブルに興味のある人は必見のパビリオンです。
3、Good Place パビリオン
こんな人におすすめ:サステナブルな社会作り、平等な社会作りについての世界的な取り組みを学びたい人。
Opportunityパビリオンに位置しています。なかなか建築物自体が目立っているので見つけやすいと思います。
パビリオン内は全体的にこのような学習施設のようになっていて、ドバイだけでなく、各国の取り組みについて紹介しています。サステナブルな社会作りだけではなく、障害者にも優しい社会作りについての取り組みなどについても触れていました。日本人の貢献者についての紹介コーナーもありました。
スタッフが各ブースにおり丁寧に説明してくれるので、興味がある人にはもってこいです。あまりファンシーな内装ではないので、THE学習施設といった印象を受けました。
4、Woman’sパビリオン
こんな人におすすめ:女性の社会進出についての世界の動きについて学びたい人
世界的に有名なブランドCartier(カルティエ)とコラボしたWomen’sパビリオン。Sustainabilityエリアに位置します。
WHEN WOMEN THRIVE HUMANITY THRIVES:女性が繁栄するときに、人類が繁栄する
といかにもWomen’sパビリオンといったスローガンでお出迎え。
中に入ると、シアターがあり、それぞれ異なる人種の子供たち男女がそれぞれ「男女平等とは」について回答していきます。
次のブースからは、太古の昔からどのような女性がどのように活躍をしてきたかの展示が続きます。女SAMURAIについても紹介がありました。ちょうどこの時、日本では岸田内閣が誕生したときで、女性の社会進出を謳うわりにはそのメンバーが男ばかりだということが話題になっていたので、タイムリーでした。
日本人についてもいくつか紹介がある中で、草間彌生さんも紹介されていました。
女子の社会進出については日本だけでなく各国で問題視されておりますが、改めて、女性の強さについて学び、現状を数字ですることもできるとてもまとまった内容のパビリオンでした。
男女平等について興味がなくても十分楽しめる内容なのでぜひ足を運んでみてください。
5、サステナビリティパビリオン
こんな人におすすめ:環境問題について楽しく学びたい人(小中学生でも遊び感覚で楽しめる施設です)。
ドバイ万博には、「Sustaiability」、「Mobility」、「Opportunity」の3つのテーマがあり、エリアも大きく分けるとその3つに分かれています。そして、それぞれのテーマのパビリオンも用意されています。一番人気なのがMobilityパビリオンで、不人気がOpportunityパビリオンです(笑)。
Opportunityパビリオンのマネージャーさんに案内してもらっていたので、いろいろ聞きましたが、「Mobilityパビリオンは「WOW!」と驚けるような仕組みだから人気なだけ。Opportunityパビリオンはしっかりと説明を聞いて学ぶ仕組みになっているのでしっかり聞かないと面白くないの!説明をしっかり聞かない君が悪い!」と言われましたw
で、Sustainabilityパビリオンは、どちらかというと評判がいいパビリオンです。
パビリオンは、「海」と「森」の2つのコースに途中で分かれます。(2つのコースがあることを知らず、気づいたら海コースにいました。)
海コースへ進むと、海中世界が繰り広げられておりその中を進んでいきます。水族館の中にいるような気分ですが、実際は全て映像で映し出されています。また、あちこちに海環境に関する豆知識が書かれています。
写真で見にくいですが、この壁は何でできているかわかりますか?実は、ペットボトルでできています。それも、学生たちがドバイの海岸に捨てられていたものを収集してきたものだそうです。それで壁を作ってしまえるほどの量なので考えさせられます。
さらに進むと、海底?のようなブースにたどり着き、さまざまな“難題クイズ“に答えていくようになっています。
質問自体はどっちが正解というわけではなく、例えばこの写真でいえば「あなたが同意しないことをすることで良い収入を得るか、あなたが気になる(賛成する)ことを行うことはできるが、あまり良い収入を得られない」どっちを選ぶ?という問いかけ。
環境に関して動くことで良い収入は得られないけどそれでも環境に配慮した活動をしますか?ということなんだと思います。
このような難題がたくさんあり、(答えずスルーしてもOK)なかなか考えさせられました。
海コースには全部で8問あり、最後には、他の方々の回答状況を見ることもできます。
このパビリオンでは、みっちり学習というよりは、体感しながら考えさせらるという仕組みになっています。子供でも楽しめる内容。
6、League of Arab Statesパビリオン
アラブ諸国についての展示スペースになっています。そんなに広いパビリオンではないですが、アラブ諸国の教育や歴史について学べます。
エジプト(だったかな?)の900年頃からの新聞記事を全て集めた大きな冊子もありました。所々すでに破れていたけど大丈夫かな。万博終了までに全部ビリビリになってそうw
全部見終わったら、スタッフの方がお土産をくれました。トートバッグとUSB。嬉しいな。
番外編:ドイツパビリオン🇩🇪
番外編としてドイツパビリオン。国別パビリオン紹介記事(https://note.com/cheersonoka/n/n7c1898ebf9f6)の方で詳しく書いていますが、クイズ形式で各国の環境への取り組み状況や、環境保全へのドイツの取り組みについて学べるパビリオンです。
ぜひ行ってみてください!
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