Premandy

美容・健康・薬膳アドバイザー・哲学・ポエム・サンスクリット・デジタルクリエーター

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最近の記事

言葉の重み

私たちの日常生活において、「重い」という言葉は単に物理的な重さを表すだけではありません。この表現は、多岐にわたる感情的、社会的、さらには精神的な意味合いを持っています。ここでは、「重い」という言葉が持つ多様な側面を、日本語とサンスクリットの語彙を通じて探求します。それぞれの言語で「重い」という言葉がどのように使われ、どのような文化的な意味を持つのかを見ていきます。 重い(日本語) おもい(重い): 組合せ: 「重」と意「い」 読み方: おもい 意味: 物理的や感情的

    • 魔法・言葉の力

      言葉の力・魔法とは、単なるファンタジーの産物ではなく、私たちの言葉が現実に与える影響力の象徴です。日々の会話の中で口にする言葉には、自己実現へと導く力が秘められていると言え、これを「言葉の魔法」と呼ぶことができるでしょう。能動的な言葉は人生を豊かに彩り、逆に消極的・無関心な言葉は不幸を招くことがあります。これらは重い言葉と軽い言葉とも言えます。しかし大切なことは、どんな魔法もかけた本人が解くことが可能であること。ここでは、私たちが自分自身にかける「言葉の魔法」の原理を理解し、

      • 三大宗教:ヒンドゥー教・イスラム教・キリスト教

        世界にはいろいろな宗教があり、それぞれが独自の聖典を持っています。聖典は信仰と実践の手引きを提供し、文化的な基準をつくる中心的な役割を果たしています。これらは行動の指針、励まし、神とのつながりを与えてくれます。ここでは三大世界宗教と呼ばれるヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教の主な聖典について紹介します。 ヒンドゥー教ヴェーダ:天啓聖典(シュルティ) シュルティとは、サンスクリット語の「聞く」という動詞の語根、 √śru(シュル)から派生された名詞で「聴聞」を意味し、永遠

        • お客様は神様

          インドのおもてなしの心"Atithi Devo Bhava" (अतिथि देवो भव) は、訪問者やゲストを神のように尊重し、歓迎するべきであるというインドの伝統的な価値観を表す言葉です。このフレーズは、ゲストに対する敬意と崇高な待遇を示唆しており、インド文化におけるおもてなしの精神を象徴しています。 神を文字通りにゲストとして扱うことを意味するのではなく、ゲストに対して尊重と献身をもって接するべきだという、比喩的な表現です。 サットカーラ サンスクリットでは、sat

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          根本原質:プラクリティ

          バガヴァッドギーター:7章5-7節 これは低次のプラクリティである。一方、これとは別に私がもつジーヴァ(生命)である高次のプラクリティ(精神の原力)を知れ。アルジュナよ、この世界は高次のプラクリティ(精神の原力)によって低次なプラクリティ(物質の原力)が利用される。(5)  万物はこのプラクリティ(二つの原力)に由来することを理解せよ。私は全世界の始まり〔創造〕であり、終わり〔破壊〕である。(6)  私より勝るものは他に何もない。アルジュナよ、真珠の数珠が一本の糸でつながって

          根本原質:プラクリティ

          神聖・悪魔的な性質とは?

          四つの人生の段階と種姓について①から㉖まで区分けしています。 バガヴァッドギーター:16章1-5節 クリシュナは言った 〔放棄者は〕 ①無畏(聖典の教えを疑わず、恐れることなく生きること) ②心の清浄 ③知識のヨーガの修練 〔世帯主は〕 ④慈善活動 ⑤外界に対する心の抑制 ⑥祭祀 〔学生・独身者は〕 ⑦ヴェーダ学習 〔隠居者は〕 ⑧修行 〔ブラフマナーは〕 ⑨正直・単純さ (16.1) ⑩不殺生 ⑪誠実 ⑫我慢・怒らない ⑬放棄 ⑭平静 ⑮中傷しない

          神聖・悪魔的な性質とは?

          果物売りの老婦とクリシュナ

          私たちが日常で追い求める物質的な価値とは異なり、精神的な価値は、ものさしで測ることができません。精神的価値を象徴するエピードとして「シュリーマドバーガァタム」というヴェーダ聖典で語られている「果物売りの老婦とクリシュナ」との交流があります。この物語は、わずかな米粒と果物との交換ごっこを通して純粋な愛と献身の交換によって真実の価値を得ることが語られています。 商売人としての老婦は、駆けつけてきた幼いクリシュナが差し出す米粒の量に関わらず、果物と交換する行為が利害関係を超えた絆

          果物売りの老婦とクリシュナ

          必見!「コラーゲン」の体と肌における役割

          私たちの体内には30種類ものコラーゲンが存在し、肌にはそのうち20種類が含まれています。これらのコラーゲンは、体のさまざまな部位や組織に応じた特有の役割を担っており、健康や美容において重要な役割を果たしています。特に、I型からV型に至るまでのコラーゲンは、骨や皮膚、軟骨、血管など、私たちの身近な部位に広く分布しています。 コラーゲンのタイプI型コラーゲン:骨、皮膚、腱、歯の象牙質、結合組織 II型コラーゲン:軟骨、眼の硝子体 III型コラーゲン:皮膚、筋肉、血管 IV

          必見!「コラーゲン」の体と肌における役割

          2024年インドでラーマ寺院開設!

          こんにちは、インド文化に興味を持つ皆さん。今回は、2024年にインドで開業予定のラーマ寺院についてお話ししたいと思います。ラーマ寺院は、インドの古典叙事詩『ラーマーヤーナ』の主人公であるラーマ王子の生誕地とされる場所に建設される予定です。この場所は、かつてバーブリー・マスジド(Bābarī Masjid、バーブールのモスクを意味する)というモスクが存在していましたが、インドの歴史や宗教に関する複雑な問題を抱えていました。しかし、2020年にインド最高裁判所がラーマ寺院の建設を

          2024年インドでラーマ寺院開設!

          そんなバナナ!浄化スパイスあるある

          アーユルヴェーダやその他のインドの伝統的な知識体系では、バナナの葉は清浄なものとして見なされています。これは植物が持つ身体的・精神的な浄化の特性と、食品を提供する際の伝統的な魅力に関連しています。伝統的にバナナの葉は祭りや結婚式などの儀式にも食器としても使われ、食事の下に敷くことで食べ物に神聖さを与え、また環境に優しいとされています。 バナナの葉に含まれる抗菌性物質に関する研究 https://www.jstage.jst.go.jp/article/kasei/59/0/

          そんなバナナ!浄化スパイスあるある

          食物摂取の制限(ヴェーダ)浄化!

          Śrāvaṇa/シュラーヴァナ(7月-8月):ホウレン草 Bhādra/バードラ(8月-9月):ヨーグルト Āśvina/アーシュウィナ(9月-10月):牛乳 Kārttika/カールッティカ(10月-11月):魚やその他の非菜食 卵の摂取について ACバクティ・ヴェーダンタ・プラブパーダは、クリシュナ意識運動(ISKCON)の創設者であり、菜食主義を推奨しています。彼の書物や講義では、卵の摂取は一般的に禁止されているとされています。これは、卵が生命の可能性を秘めて

          食物摂取の制限(ヴェーダ)浄化!

          卵によるコリン性蕁麻疹!要注意

          卵は、高品質なたんぱく質をはじめ、人間の健康維持に必要な脂質、ビタミン、ミネラルをバランス良く含む、まさに自然のサプリメントです。 筋肉や皮膚の再生、エネルギー産生、体機能の維持に不可欠な要素を、わずか一個で提供してくれるのです。 特に、卵黄に豊富に含まれるコリンは、記憶力の向上や、脳の健康において重要です。コリンは神経伝達物質のひとつ、アセチルコリンの合成に欠かせず、脳の機能をサポートします。 しかし、卵に含まれるコレステロールや飽和脂肪酸の取りすぎは、心血管疾患のリ

          卵によるコリン性蕁麻疹!要注意

          香辛料スパイスのあるある!要注意

          今回は、カレーライスでおなじみのスパイス「ターメリック」の紹介 ターメリックは、インドや東南アジアの熱帯地域に自生するショウガ科の植物で、根茎を乾燥させた粉末は、カレーや様々な料理に使われるスパイスとして広く知られています。 ターメリックに含まれるクルクミンという黄色い色素は、多様な健康効果が期待されています。 五千年の歴史があるインド伝統医学アーユルヴェーダではさまざまな健康効果があげられています。 健康効果抗酸化作用:体内の活性酸素を除去し、細胞や組織の老化防止に寄与

          香辛料スパイスのあるある!要注意