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胎内記憶?ちょっぴり不思議なコウタロウくんの話

最近音声配信が楽しくて、ひっそり楽しく続けている彫金作家でコーチのぐっちです。

今日はちょっぴり不思議な話。

うちの娘、長女"えり" 今日はえりの不思議な話をしたいと思う。半年ぐらい前から、えりがコウタロウくんの話をするようになった。

えりちゃんね、コウタロウくんはね、いまね病気がはやってるから会えないの。
コウタロウくんのおかあさんはね、すごいんだよーでもね もうあえないの
コウタロウくんはね、山のとちゅうにすんでてね、コンコンってみどりのドアのなかにコウタロウくんは いるんだよ。おかあさんはまだ元気でね、みどりのドアをコンコンってすると会えるんだよ
コウタロウくんはね、地震でねしんじゃったの。だからもう会えないの
コウタロウくんはね、えりちゃんにとーってもやさしいんだよ!だからえりちゃん、コウタロウくんがね だーいすきなの。鬼ごっこしたんだよ。
コウタロウくんはね、えりちゃんにどうぞってしてくれたの。ママんとこどうぞ〜って。すごーく山の上に住んでるからね、あえないんだよ。でもね、コウタロウくんはね、ママのことすきって言ってたの

こんなことをいろんな日に時々チラホラ言うようになった。

最初は、え?誰?コウタロウくんってそんな子いる?病気?地震?死んじゃった?え?どういうこと?!
保育園にコウタロウくんって子はいないと思うけど、実はいて、その子が感染したってこと?どういうこと?

ちょうど去年の12月ごろの寒い頃に、死んじゃったとか、地震がとか言うので、若干気味が悪くて、何言ってんだろう・・・とあんまり好きな話じゃなかった。謎のコウタロウくんが好きだ好きだというものだから、誰だ!えりが好き好き言うやつは!と若干嫉妬していたりもした。笑
これがちょくちょく、本当にちょくちょく、突然話の中に混ざる。

毎日3冊寝る前に絵本を読んでいて、おしゃべりさん。言葉をたくさん話すえり。いろんな空想とか創作話をするのが好きなので、その延長線上だろうと思っていたけど、あまりにコウタロウくん、という同じ名前が出てくるので、オバケか何かか?ってちょっとこの話になると背筋がひんやりするような感覚で聞いていた。

あんまり頻繁に出てくるものだから、実在するの?と保育園の先生に、

コウタロウ君という子、保育園にいましたっけ?他のクラスにもいましたっけ?


と、えりを受け持ってくれた何人かの先生に聞いてみるも、コウくんっていう子はいるけど、コウタロウくんはいないですね〜という反応。

そんな中、担任でお子さんが4人いるベテラン先生から

「この時期のお子さんは、現実と空想が行ったり来たりします。私も、3人の子どもたちが、妹ちゃん早くきて欲しいよね〜いつくるかな〜まだかな〜今何してるかな〜って話しているのを聞いて、何言ってるの?妹なんていないでしょ、って言ったら、そんなこと言ったら可哀想でしょ!ってめちゃくちゃ怒られたんですよ。で、その1ヶ月後ぐらいだったかな?4人目が妊娠してるのがわかったんですよ。こんなこと、意外とあるんですよ。結構。だからまたコウタロウくんの話をし出したら、しっかり話を聞いてみてください。案外 後になって話が繋がったりしますよ。私たちも気をつけて聞いてみますね。」

なるほど・・・そんな不思議なことがあるのか。と、もしかしたら何かつながるかもしれないから、また次コウタロウくんの話になったら、止めずにしっかり聞こうと思っていた今日。ちょっと長く話し始めた。
今日はかなりしっかりストーリーが成立していて、夕飯後に洗い物をしていたときだったので、ちょっと震えてしまった。

いつも突然話始める。なんの前触れもなく、突然に。

コウタロウくんはね、ヤガミコウタロウっていうんだよ。とーってもやさしいの。えりちゃんだいすきー!コウタロウくんはね、山のうえにひとりで住んでるよ。でもね、ぜんぜんさみしくないの。アガミサンっていうひとがお母さんなの。アガミさんはね、やまのうえにすんでるの。べつべつにすんでるの。アガミさんはね、とーってもかわいいの。やさしいの。

コウタロウくんはね、えりちゃんにマントをくれたの。コウタロウくんはね、たーくさんの色のマントをもってるの。えりちゃんはオレンジのマントにしてね、それをつけてね、フワフワフワって飛んだんだよ。それでね、ママとパパに会いにきたの。コウタロウくんがね、おしえてくれたんだよ。ママかわいいよって でもね、もう会えないの。

おうちがたーくさんあって、どれにしようかなーって思ったんだけど、コウタロウくんがここがいいよーっておしえてくれたの。

ひとりぼっちだったけど、ぜーんぜんこわくなかったよ。コウタロウくんとーってもやさしいの。アガミさんもやさしいの!

それでね、アガミさんはね、たーくさんのお友達と一緒にいるの。みーんなであそんでたの!

今日は珍しくめちゃくちゃ話してくれて、途中からボイスメモで録音してみた。ふと。途中から、

もしかして、コウタロウくんって、大河くんのこと?

と。大河(タイガ)くんというのは、私と夫が名付けた一人目に妊娠して流産してしまった赤ちゃんのこと。妊娠した回数で言うと、えりは2人目になる。

まだ母子手帳をもらう前の、妊娠7週目で心拍が確認できず、"稽留流産”となってしまった命。勝手にその時から男の子だった気がしていて、大河(タイガ)くんとして、夫婦の間で大切にしている。過去のnoteによるとちょうど5月5日 妊娠検査薬で陽性反応 と書いているから、ちょうど今頃ぐらいに私の体に宿って細胞分裂を始めた頃なのかもしれない。

あまりスピリチュアルなことは好きではなくて、そういうの信じない方だけど、これはいわゆる「胎内記憶」みたいなもので、だとするとこの頻繁にでてくる「コウタロウくん」は、流産してしまったお兄ちゃんのことなんじゃないかな・・・と思ってしまった。

そう思うと、辻褄が合う部分がある。もう会えなかったり、ヤガミコウタロウのヤガミが山神のことかなーとか、アガミが、ア神で神様なのことなのかなーとか、そんなことを勝手に想像してしまって、

あぁ、きっとえりが盛んに私に話してくれる、コウタロウくんは私がタイちゃんと呼んでいたお兄ちゃんのことなんだ・・・きっとそうだ。きっとえりはタイちゃんに会ったんだ。タイちゃんが私のところにえりを導いてくれたんだ

そんな風に思えて仕方がなくなった。

コウタロウくんって女の子?男の子?
 >おとこのだよ
もしかしてえりちゃんのお兄ちゃん?
 >そうだよ、えりちゃんのおにいちゃん。とーってもやさしいんだよ。
何してたの?
 >おにごっこしてずーっとあそんだの!
ママも会いたいんだけど、どうしたら会えるかな?
 >新型コロナウイルスがはやってるから、あえないよ
ママのこと何か言ってた?
 >うん!とーってもやさしくてかわいいよ!って

そうか。そうか。そうか。
もうスピリチュアルでも、嘘くさくても、なんでもいい!もうこれはきっと胎内記憶というやつで、えりはお兄ちゃんに導かれてうちの娘になった!ということにしておこう。そうしておこう。そしたら私は嬉しいし、みんなハッピーだ。

そう。というちょっと不思議な話。
胎内記憶なんてないかもしれない。このコウタロウくんの話も、えりのいろんな物語が頭の中でミックスされて、作り出された寓話だとも思う。いろんな絵本と保育園での出来事と、最近の心の揺れといろんなものがミックスして出来上がった“おとぎばなし”だと思う。

だけど、これを「えりがお兄ちゃんと出会って、私のところに導かれてきた」と思うと、私たち夫婦はとても幸せだ。4人家族じゃなくて、5人なんだね、私たち夫婦とえりと次女の和葉のことを守ってくれる存在がいるんだね、と思うと強くなる。コウタロウくんは私たちの守護神だと思いたい。
だから私は、このコウタロウくんの話をこう解釈することにした。

アガミさんという神様は、たくさんの赤ちゃんと一緒に高い山の上で暮らしていて、そこにヤガミコウタロウ(山神光太郎)くんも住んでいて、えりと一緒にあそんでくれていた。コウタロウくんは、緑のドアの家に住んでいて、えりは一人でそのお家に行って、ドアをトントンとして入れてもらった。そして私と夫のところにえりを導いてくれて、アガミさんというかわいい女神様も、いってらっしゃ〜いと見送ってくれて、オレンジのマントをつけたえりちゃんがフワフワフワ〜と飛んでやってきてくれたんだ

と解釈をしている。

んなバカな、と思われるかもしれない。
でもそう思うと、私はとても幸せな気持ちになる。これからももう少しだけ、コウタロウくんの話をしてくれるかもしれない。今までは、お化けのようなホラーのような気味の悪い話で、よくわからない男の子が何度もでてきてなんか嫌で、その不気味な話ちょっとやめてよ。って思っていた。でも、今日からはえりが出会ったお兄ちゃんの話だと思うから、とても愛おしくなる。聞くたびに、5年前に流産したあの時の悲しみが成就していく気がする。

あぁ、生きてるんだ、楽しくしてたんだ。感染症が落ち着いた頃に会いに行けるんだね(笑)と思うと、あの時の悲しみがとても温かい気持ちになる。

子どもはとても不思議で才能豊かで、可能性に満ち溢れている。長く生きた大人が持つ常識とはまるで違うとても豊かな想像力と、現実や科学で説明できないもっと深くて豊かな世界を知っている神秘的な存在だなと思い知らされた、そんなちょっと不思議な我が家のお話。

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そしてそんな我が家の日常でオチもなく、なんの役にも立たない「スズメが庭にきて米粒を食べる話」をしたので、よかったら聞いてください。聞いてもなんの知識も増えませんが、ほっこりしていただけるとしゃべった甲斐があります。


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