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37歳二児の母が、会社を辞め開業して2年、毎日が楽しいと思えるようになるまでに何をしたか

世の中の職業には当てはめにくいけど、自分なりの働き方で、楽しくやってる人がここにいますよ、と伝えたくてこのnoteを書くことにします。


肩書きは、ファシリテーターの坂口佳世といいます。求人広告営業、彫金職人、食品バイヤーと食品店舗の管理とスタッフを経験して、現在39歳と6ヶ月。もうすぐ40歳の私は今、個人事業主2年目だ。

公務員の父に連れられ全国点々とし、専業主婦の母親に育てられた私は、公立高校と福岡の地元私大を出た。家族4人の中ではちょっとだけ尖っていたかもしれないけど、どこにでもいる普通の22歳で新卒社会人になった。

当時想像していた大人の自分とは、全く違う大人になった今。「子どもが2歳と5歳がいる働くお母ちゃん」が、今どんな仕事をしているのか、毎日どんな感じか、リアルなところを書いてみたい。

今、どんな仕事しているのか

①コーチング業

主な仕事の柱は、コーチングだ。2019年に世界最大コーチ養成機関CTIに不思議な縁で出会い、コーチングを学び始めた。2021年にCTI認定CPCC®︎という資格を取り、国際コーチング連盟ACCという資格をとった。

民間資格なので、これをとったからといって、順風満帆な始まりなんてなく、今までnoteにしたためてきた約400本の記事に溢れる泥水を啜り続ける経験はあれど、とりあえず今はコーチとして仕事ができている。

月曜から金曜日の平日、1日 だいたい2〜4時間、だれかの話を聴いている。変動があり、1回の時間や回数の違いもあるけれど、1ヶ月だいたい26種類の人生を聴いている。

②様々な場作り業

これは仕事というよりは、趣味に近い。もうちょっと赤裸々にいうなら「未来の仕事への投資」のようなものだ。オンラインで1ヶ月に3〜5種類の場を大なり小なり開いている。

お母さんが対話する場をmpという活動で設けていたり、お世話になったコーチ養成機関CTIの学びの場を作っていたり、アートを語り合う場を作ったり、コーチ向けの学びの場もやったりしている。このうちのほとんどがお金にならない無料のものだ。この会で収益が上がるものはほとんどないから、趣味でやっているようなものだ。

場作りをする時に大切にしていることをあえて言葉にするならば、

  • 好きな人と一緒にやる

  • 自分が興味あることについて楽しくやる

  • 事前準備が要らず、極力工数が少ない構成にする

これは気をつけている。だからそんなに負担なくやれている。いつか何か、花がひらけばいいな、ぐらいでやっている。

③彫金ワークショップ Botova!の主宰

26歳で会社を辞めて飛び込んだ彫金(ジュエリー)職人の道。
結果、ジュエリーブランドをつくるという20代に掲げた夢は果たせなかった。でも、あの時に大金と膨大な時間を投資して学んだ彫金の技術が、10年後にコーチングと融合して、独自コンテンツになるなんて夢にも思っていなかった。

コーチング×彫金を組み合わせた「彫金ワークショップ」という場を、1ヶ月に1回開催している。

これもまだまだ生まれたてなので、事業の柱です!大盛況・大繁盛です!なんて、言えるものにはなっていないけど、心が響いて、細く長くずっとやっていきたいと心底思う。たくさんの人に「ものづくり」「彫金」「没頭する体験」を届けたいと思える、今後も丁寧に育てていきたい大切な活動だ。

今の会社を辞めたら、何もないかもしれないと思う人へ

33歳のころ。
営業も大して長くやれなかった、職人への道を途中で挫折した、今いる会社は小売業で、辞めたら他に仕事なんてない、崖っぷちだなと思いながら妊活していた。

37歳のころ。
子どもが2人、未来なんてわからないコロナ禍だった。
中途半端な営業の経験と小売業の経験しかない私が、転職活動してもどこも雇ってもらえないと職務経歴書を書いて悲しみにくれていた。

いろんな理由で、個人事業主になった38歳、2021年4月12日からまもなく2年。案外ちゃんと、自分で仕事を作ってそこそこちゃんと社会のお役に立っている。

ここしかない、ここを離れたら自分は終わると思っている方は、こんな人もいるよと言いたい。

リアルな収入のことも書いておこう

先日、確定申告をした。

今年、めっちゃ儲かりました!( ´∀`)/
会社員の頃の3倍の年収になりました!♪( ´▽`)

なんてことはまるでない。時間に追われ、時短で働きながら、会社への不満をあれこれ言っていた頃の年収はちょっとだけ上回っていた程度だ。

好き勝手に、楽しくやって、自分で仕事作ってるな、好きな人と一緒に仕事しているな。趣味と仕事が一体化しているな、という体感で、こうならば御の字だ。

肩書きは何かよくわからない

今の私の肩書きはちょっとよくわからない。

コーチでもあるし、場作りもしているし、ワークショップの主宰もしているし、彫金で作品も作る。一体何屋さんかわからない。

ただ、場を作ったり、人の人生を前に進めたりしているので、職業を「ファシリテーター」と置いてみた。

ある人に、

「ぐっちは、あっちこっちで場をファシってんなーって感じるよ」

って言われて、私、ファシってんのか!と思ったので、「ファシリテーター」と名乗ることにした。

まだ慣れないけど、まあそういう肩書きにすることで、できることも広がりそうだから一旦そう置いてみようと思う。自分の肩書きを自分で作れることも最近知った。

このnoteを読んだ方に伝えたかったこと

仕事を自分で作ることは、やろうと思えばこんなパターンもありますよ、という一例をご紹介しました。

今の会社を辞めたら人生終わる…
ここじゃないと私は誰にも必要とされないんだ…

そんな風に思っている人がいたら、案外こういう働き方もあって、楽しいよ。と私は伝えたいのかもしれません。

そして、意外と個人でスモールビジネスを始めることは、心が折れなければ、少しずつできるよ、ということをこの身を持って己を鼓舞するためにも、声を出していきたいのかもしれません。

あくまでも一つの例なので、みんな大丈夫!なんて無責任なことは言いませんが、会社を辞めて個人事業主として、こういう生き方も一つ今の時代あるんじゃないか?という一つの提言になったら、嬉しいです。

ちなみに現時点の私は、決して大成功しているわけじゃないですし、まだまだ道半ば。

でも2年前より毎日が楽しいと思うし、この仕事を生涯かけて探求したいと思っています。どうなるかはわからない不安定さはありますし、保証は何もないので、それをよしとするかを自分で毎日決め続ける覚悟はいるよね、と苦いことも最後に触れておきます。

それも含めて、令和5年の働き方のサンプル1として、誰かの役に立てば、嬉しいです。

数字で見える応援が、日々の励みとなります。一瞬でも、あなたの人生に何かハッピーをお届けできたらこれほど嬉しいことはありません。