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私とコーチング〜CTI応用コース〜

家族4人で皇居の散歩に行って、春の風を広い空の下で感じて心地よい疲れを感じているコーチで彫金作家のぐっちです。さて、前回に続き、CTIのCPCC試験を終えた全過程を経た今、記しておきたいコーアクティブコーチングの旅。第二弾!応用コースだ

 基礎コース
▶︎応用コース(フルフィルメント/バランスプロセス/シナジー)
 上級コース
 CPCC試験

ざっくり応用コースってどんなだった?

フルフィル・バランス・プロセス・シナジー。これを聞くと色々語りたくなるのがコーアクティブコーチだろう。詳しい中身は、コーチングバイブルを読んでいただくとして、ざっくりどんなだったかを書いてみたい。

応用コースは、フルフィルメント・バランス・プロセス・シナジーの4つのプログラムで成り立っている。この順番で積み上げていく。金土日の3日間、朝10時〜18時まで。コロナ前だったので、朝、大崎の広い会議室で、水筒に入れてきたコーヒーを飲みながら気持ちを整える。そして25人前後の受講生とファカルティで大きな輪になって、今の心境を簡単にひとり1分弱話して始まる。あぁ懐かしい、あの感じ。もう2度とないあの贅沢な時間だ。

ちなみに、最高の3日間の前後は案外大変だ。土日を含む3日連休をとることになる。3日休むと仕事もたまる。なんとか調整してとる3日間。振り返るとそうやって休みをとることも価値が増す理由だったのかもしれない。

ここに集まっている方々の本業の顔はなんだ?と何も知らずに集まっていた。だから休憩時間に受講者と話してびっくりすることだらけだった。聞いたことある外資系企業の日本社長さん!とか、あのCMで有名な会社の役員さん!とか。ついさっき、おもいっきりコーチングで気づいたことをそのまんまフィードバックしてたけど、若造にフィードバックなんてされることないですよね!?という立場の方がいっぱいいた。こんな風に、相手の役割とか職種とか年齢とか、そういうものさしを抜きに、その人そのものを見る、その人全てに焦点を当てるという、コーチとして大切なことを、今思えばこのコースで体験していた気がする。

どんな受講生だったか

なかなか真面目な受講生だったと思う。なんたって基礎コースで「ぐっちいいね!コーチ向いてるよ!」とお墨付きをもらったもんだから、私の中でコーチングに対して全面YES!だった。必死にいろんなことを吸収したい!と思ったし、今まで学んだことがない異次元の考え方に驚きばかりだった。こういう考え方、学生時代に教えてよ・・・全然違うし、こっちの考え方知ってたら、就活だいぶ変わったよ!とか。そんなことを思いつつ、

「コーチング」という方法を知って、人と関わる・コミュニケーションをとることと、どれほど人間関係が楽しく、楽に、深く築くことができるのか

そんなことを学んだ気がする。

ファカルティの質問は、「この点について質問はありますか?」という感じではなくて、「さぁ皆さんはどう感じた?どういうメッセージを受け取った?思ったことそのまま言葉にしてみて!」そういう問いだった。思い思いに感じたことを言葉にするようなそんな場だった。だからつい伝えたくなって、割とよく手を挙げてた真面目な受講生だったと思う 笑

どんなことが印象的だったか

受講者がファカルティに質問しても答えをくれないことが当初衝撃を受けた。一般的なセミナーでは、受講者が「〇〇は××っていうことですか?」とか「〇〇な時は、どうすればいいんですか?」と質問したら、的確に「そうです。××です」とか「そういう時は△△するといいですよ」とか答えのようなことを教えてくれる。それがない!ファカルティはニヤッと笑って「Aさんはどう思うんですか?」と言う。最初の方はHOWな質問ばっかりだったけど徐々にそういう答えを尋ねる質問が減って「〇〇なときは□□するといいのかなと思いました」みたいな I thinkな感想に変わっていったのも印象的だ。

質問してるのに、なんで答えてくれないだろう・・・
こういう時はこうするという型を教えて欲しいのに・・

最初はこんな声がトイレでちらほら。答えを教えてほしいよね〜。っと。
それが徐々に、なんとなく答えない理由がわかってきた。そもそも「こうだ!」という絶対的なものがなく、それぞれ自分の中に必ずオリジナルの答えがあるから、それを探してほしい、というメッセージなんじゃない?って、徐々に受講生が気づいていく。そんなことも起こった。

最高の胎教

ちなみに私にとって<応用コース=妊婦期間>だった。8月・9月・11月・1月の4回のうち全て妊婦だった。妊娠検査薬が陽性になった翌日が8月のフルフィルメント。そういえば最近すごく眠かったなぁ…そんなことを考えながら大崎に向かった。9月のバランスはつわりの序章。徐々に忍び寄る吐き気の予感。11月のプロセスは、つわりを通り越して、ぼちぼちお腹が大きくなってくる頃。お腹がぽっこり、そしてぐにゅぐにゅ…くすぐったいような胎動がするころ。あぁ、ちゃんと生きてるな、かあちゃん今日もコーチング学んでくるよ、一緒に行こう!まさにそんな感じ。生命を感じつつ、お腹が徐々に重たいころだった。

そして最後のギリギリの1月のシナジー。これは苦行だった。4月が予定日。もうしっかりお腹はでている。ぽっこりだ。立つのも辛いし、できたらお腹を突き出してずっと座っていたい。でもCTIは体験学習。動いて、立って座って歩いて感じる体験学習。もちろん無理しないでねと言われたけど、この場を味わい切りたい気持ちが強くて、立って動いて、ちょっとやりすぎて、ウウウッってなって座って・・・・最後の日のワークは名残惜しくて、楽しくて、お腹に8ヶ月ぐらいの赤ちゃんがいるのに、跳ねたり大股で歩いたりして、周りの人に止められた。でもそんなに弾けたくなるくらい、胸が躍った。つまり次女は、お腹に宿った瞬間からコーアクティブコーチングを胎教にして学んでいる生粋のコーチなのかもしれない。

無事に途中で陣痛も起こらず、ぱんぱんお腹で修了することができた。忍び寄るコロナと電車で移動して参加するにはギリギリのお腹具合で、私モッテルな・・・と思いながらなんとか駆け込んだ応用コースだった。

応用コースは結局なんだったの?

今振り返ってみると、「コーチング的手法を使って人と関わるとどういうことが起こるか」を学んだと思う。コーチングの世界は奥深い。生涯、探求し続けていくものだと思う。私は応用コース修了までの104時間では、「プロとしてクライアントにコーチングを提供する技術・スキル・考え方」を習得できていないと思った。もちろん習得した人もいると思う。でも私は、スキルや考え方、倫理的なことを専門的に徹底的に学んで、プロコーチとして提供できるようになるための修行が上級コースの約10ヶ月だったと、今となっては思う。

じゃあ、私にとってなんだったんだ応用コース!?

コーチングっておもしろいよ!こんな関わり方、学生時代習ってないでしょ?
でもね、あるんだよ。こういう方法を知って、試してみると、今までと全然違う関わり方ができて、嫌いな人や苦手な人とも新しい関係が築けるようになるよ!コーチング的思考を知って、日常でも使ってみてよ。何かが変わるから。コーチングっていう方法のこと知っててほしいよ!

そんなメッセージだった気がする。人生が180度変わったんです!とか、見えないものが見えました!とかそういう派手なもんじゃない。じわじわと、視野が広がっていく感覚に近い。今まで一生懸命見ていたものは、知らない間にそれが全てだと思っていたけど、ちょっと意識して首を左右に振るとこんなに世界は広いんだ・・・すごく目の前しか見てなかったんだ・・・なんかそういう感覚。「新しい世界を知ってしまった」感覚。

コーチングをコーチとしてクライアントに実際提供する手法ではなくて、コーアクティブコーチングという考え方を知って、その方法で人生を送ると、生きる目的に沿って、自分らしく生きていくことができるよ、そんな生き方ってすごくいいじゃない!?
それをする権利があなたにはあるのよ!

そういうメッセージを体験学習を通して、学んだ気がする。本を読むだけじゃわからない、よりリアルな興味を身体中で感じた気がする。

でも、この104時間ではプロのコーチとしてやっていくには圧倒的に足りなくて、全然できなかった。傾聴っていうのも、「口を挟まずふんふんと相槌を打ってちゃんと聴く」ぐらいのことしかわからなかった。違うんだろうな、もっと別のやり方があるんだろうな・・・ってことはわかったけど、じゃあ具体的にどうやったらいいの?ってことはわかってなかった。これじゃプロコーチなんてなれないな、って思った。ここまでは導入であり、学校でいうと義務教育からの中学校・高校までの勉強だった。より専門的に学ぶには、大学に行って博士課程をとる必要があるなと思った。

このままで終わるか、プロのコーチを目指すのか

しつこいけど、残念ながら私は応用コースまで終えても、全然コーチングができなかった。基礎コース前と比べると、もちろんできるようになってたけど、CPCC試験を終えた10ヶ月コーチング漬けになった今から振り返ると、ほんとにできなかった。今となっては、上級コースまで進んでみっちりやってよかった!と心の底から思う。上級コースは異次元だった。応用コースまではほんの序章だったと思う。

さて、上級に進むかこのまま終わるか。最後のシナジーコースが終わったとき、とても悩んだ。でも正直その時は臨月前のこのパンパンなお腹で、修了できたことで大満足。次どうするかなんて考えられなかった。コロナ不安の中、4月に福岡で出産することだけを目標にして、産んだあとどうするか考えようと思っていた。

ただ、なんとなく、私の直感は、「上級までいくんでしょ」と言っていた。まず産んで、そっから考えようと。でも産休育休中に上級コースを終えて、4月の復職までに資格取得まで完了させるとなると・・・と計算はしていた。そして、私の直感は8月スタートの上級に進むぞ、と言っていた気がする。

上級に進むのか否かは、産んだあとの直感を信じよう
出産後に、娘の様子をみて考えよう
今はとにかく無事に産もう

そんなことを考えながら、頭の中は産むことでいっぱいだった。それが私のCTIコーアクティブコーチングの応用コースだった。

今振り返って言えることは、迷いながらも、これでいいのかな?と思いながらも、基礎コースの「ぐっちいいよ!」を信じて突き進んできた。その直感、間違ってないぞ!進んでよかったんだぞ!と大きな声でナイス!と言いたい。

誰かの参考になるのか、読んで面白いのか、さっぱり不明な、私のマイルストーンのような、体験談のnoteがいっちょあがりだ。

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