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「ガヤ」の価値 / コミュニケーション活性化のカギはガヤにあり!

突然ですが、皆さん「ガヤ」ってご存知ですか?

これは、スピーチやプレゼンテーションの最中に聴衆が積極的に声援やリアクションを送ることで、場を盛り上げることです。一見するとただの雑音のように聞こえるかもしれませんが、実はガヤにはチームのコミュニケーションを活性化し、想像を超える成果を生み出す魔法の力があるのです。

転職入社メンバーの戸惑い: チームの断絶を招く壁


僕が所属している部門には約50名のメンバーがいて、約2〜3割が転職及び今年他部門から異動してきた人で構成されています。

転職や異動によるメンバーの流動性が高まっている中、チーム内の情報共有や意思疎通の課題が顕著になっていました。特に、転職入社してきたばかりのメンバーは、周囲の業務内容が分からず、不安や戸惑いを抱えている様子でした。

ある日、転職して来たメンバーの1人が

「うわー、UIチームから何かメールで依頼が来てるけど・・・何やれば良いか分からない!これはガン無視だ!」

と、声を大にして…独り言を言っていた。この方、とにかく独り言がデカいのだ。

それはさておき、UIチームとは、そう僕が所属しているチームです。
UIとはユーザーインターフェースの略で、僕たちUIチームは皆さんが目にするようなソフトウェアの画面の設計を行なっています。

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(引用:https://mtame.jp/design/UX_design/

仕事の詳細は割愛するとして、こんな社会情勢ではありますが、仕事も人員もどんどん増えています。

その一方で、大企業あるあるなのか・・・・新しく来た人への教育体制が整っておらず、隣の人が何をやっているか分からない事もしばしば。

「ガヤ」を魔法の杖に: 座談会でチームを繋ぐ


「このままではまずい!」と思い、まずは僕たちのチームの業務内容をちゃんと知ってもらうべく「座談会」を開く事にしました。

座談会の狙いは、ざっくばらんに質疑応答する事で業務の理解を深めてもらう事です。
ちなみに開催概要は以下のとおり

【開催概要】
・Skype(オンラインのみ)で実施
誰でも出入り自由!興味ある時間帯だけ参加もOK

・当日は事前ヒアリングの結果を回答
事前に部内から「分からない事」をヒアリングし、その回答を座談会前に配布。派生した質問などは、時間の都合上別で場を設けるなり、メールするなりして回答

こうする事で、参加のハードルを下げ、時間の効率化も図ろうとした…


そしていざ蓋を開けてみると、部の約半分(25人)のメンバーが座談会に参加してくれた。

元々、主に転職組向けだったが、部長をはじめ各グループのリーダーも参加してくれた。

しかし、オンライン開催で、しかも転職組が中心ということもあり、参加者同士の距離感や一体感を生み出すことに不安がありました。そこで、私は思い切って座談会に唯一にして最大のルールを設けました。


「ガヤを入れる事」

です。

ガヤとは・・・  
スピーチやプレゼンの最中に聴衆が積極的に声を出したり、リアクションして場を賑やかせること

最初は戸惑う参加者もいましたが、次第に積極的に声援やリアクションを送るようになり、座談会は熱気に包まれました。

ガヤが生み出した奇跡の成果

結果的にこの座談会(ガヤ)が功を奏して、オンラインでありながら、活発な意見交換が行われ、本来の目的である業務の理解を深めてもらっただけでなく様々な効果がありました。

例えば、

・長年なかなか決まらなかったプロジェクトのゴールが決まる
・新たな課題が明確になる
・他のチームと協業できる業務が見つかる
・部長が参加してくれた事でその場で部内ルールを作れた

などの付加価値を生んみました。

たった、「ガヤ」を入れただけの座談会(1時間)なのに…。
という事で、誰でも発言し易いフラットな場を作るだけで、お互いの理解が進み、仕事もめちゃくちゃやり易くなります。

そして、その為にもマジ、ガヤ重要です!(笑)

ガヤ座談会開催のポイント

ガヤは、大規模プロジェクトやチーム横断の取り組みを進める方にとって、特に有効なコミュニケーションツールです。

ぜひ、あなたもガヤ座談会を開催し、チームのコミュニケーションを活性化し、奇跡を生み出してみませんか?ポイントは以下です

  • 参加者同士がフラットに発言できる環境を作る

  • 最初からガヤを入れることをルール化する

  • ファシリテーターは、ガヤをうまく拾いながら進行する

  • オンライン開催の場合は、アイスブレイクなどで参加者同士の距離を縮める

まとめ

ガヤには様々な効果があります。実は、これRED Talksという僕が開催しているイベントをそのまま応用したものですが、会社の会議においても以下の二つの効果があったと実感しています。

①聞く側のインプット効率が向上する
「ガヤ」を入れる事を前提に聞く事でインプット効率が向上するだけでなく、(登壇者のプレゼン内容にするどく質問するなど)「ガヤ」を発すること自体がアウトプットにもなる為、内容の定着度が飛躍的に向上する。

②話す側のモチベーションが向上する
聴衆が「聞いてくれている」ことを実感でき、自信を持って「本当に伝えたいこと」を話すことができる。

大規模プロジェクトやチームを横断して取りまとめをやっているような方、ぜひガヤありの座談会を開くことをお勧めします!

追伸


今回ご紹介した内容は、私が実際に開催しているイベント「RED Talks」を会社での会議に応用したものです。

「RED Talks」は、誰でも自由に発言できるフラットな場を提供することで、多様な意見交換を促進し、新しいアイデアを生み出すことを目的としたイベントです。

ご興味のある方は、ぜひ「RED Talks」にも参加してみてください。RED Talksって何やねん?って方はぜひ「RED Talks – その話、お酒の席だけじゃもったいない –」をご覧ください。

不定期で開催しますので、登壇したいという方もぜひコメント頂ければと思います。







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