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アギテイが、Stray Kidsを目撃した話

はじめまして。今年STAYになったばかり、まだまだ履修中のメイと申します。
目撃と言うと街中で遭遇したかのように聞こえてしまうかもしれませんが、Stray Kidsのライブを体験した衝撃をどうしても「目撃した」としか表現できず、このタイトルにしました。
語彙力のない素人の個人的な備忘録なのですが、宜しければ読んでいただけると嬉しいです。

Stray Kidsとの出会い

私は、長らくヨジャドルやハロプロ等を追ってきました。そんな今年の初めのある日、大好きなMAMAMOOの動画を漁っていた時にたまたま再生したこの動画。

引用: [스트레이키즈 마마무 선배님들의 스웩에 취한 쿼카군..feat.진짜 멋있다 


「…かわいい………!!!!表情がディズニー…!!!!」

実は以前に布教され済だったStray Kidsのハニだということにも気付かないまま、誇張ではなく5回は繰り返して見ました。
「心から音楽を楽しんでいるこの彼は誰だろう…?」と気になり、そこからはもう沼でした。
Stray Kids、私の知るどんなアイドルよりも既に大量のコンテンツが充実している上に、次々続々と供給が押し寄せてきて…。気付いたらアギテイとしての産声を上げていました。ナムドルを推すのは人生初です。

そんな中、諦め半分の気持ちで来日公演に申し込んだのですが「当選」の文字を見た瞬間、動揺で本当に大声が出ました。今ふと読み返したらその日の日記の字さえもとんでもなく震えてました…。
どれだけ幸運なことかよく分かっていたので、できるかぎりスキズについて履修して、体調を整えながら過ごした二ヶ月でした。

「Stray Kids、存在してた」

迎えた7/27当日。物販やお手洗いの行列に並ぶのさえ久しぶりの感覚で、ライブ前から興奮していました。着席がギリギリになったのですが、思ったよりもクラッパーが固くて上手く折れずに冷や汗かきました。間に合って良かった。

照明が落ち、オープニングVCRが流れて8人が見えた途端の感情、

引用: JYPエンターテイメント、Kstyle

「Stray Kids、本当に存在してた!!???!!」
「足長!!!!!!!顔ちっちゃ!!!!」

しか無かったです。

どんなライブでもアーティスト登場シーンは最高にテンションが上がる瞬間ですが、Stray Kidsは格別に感じました。立ってるだけで迫力が凄くて「やられるっ!!」と謎の危機感を覚えるくらい。
MANIACが始まって、正直もうそこからの細かい記憶はないです…。辛うじて耐えてたのも3曲目でRed Lightsのリノさんを目撃した瞬間に塵になってしまったので…………。

生で見るStray Kidsは、アベンジャーズみたいでした。それぞれが違う性質の能力を発揮しながら一丸となってパワーを解き放っている感じ。
振り付けがこうだからとか歌割りがこうだからじゃなくて、内から溢れる音楽を体で表現している人達。今まで色んなアイドルのパフォーマンスを見てきましたがこれは初めての感覚で、自分達で音楽を作るってこういうことなんだな…と思い知らされました。

個人的にナムドルのパフォーマンスを見たのがほぼ初めてというのもあり、体力の凄さにもずっと驚いていました。ライビュや配信の画面で見ても凄いなとは思ってたんですが、生で見ると本当に…四方八方、上に下にとずっとパワフルに動き続けている…(語彙力がない)。それに引き換え、ただペンライトとクラッパーと双眼鏡を使っているだけでも疲れて合間合間に座らせてもらった私(そして翌日筋肉痛)、非力すぎる。いやStray Kidsさん達の体力どうなっているんだ……。

コロナ感染や怪我もあった中、とんでもなくハードなスケジュールでアメリカを回った直後の2公演で決して万全な状態ではなかったと思うんですが、集中して臨機応変に対応しながら最高のパフォーマンスを見せてくれて、本当にアーティストとしての貫禄を感じました。

引用: JYPエンターテイメント、Kstyle

会場で見るとステージ装置や照明演出もかなり凝っていて、特に巨大なモニターに映される背景映像がすごく良かったです。Hellevatorでぐっと下がるところからのTOPで上昇し、Victory Songで全てを制圧するような演出には鳥肌が立ちっぱなしでした。あのブチ上がりパートをアメリカで追加された赤衣装で観れたのはラッキーだったと思います。装飾が想像以上にギラギラと輝いていて、メンバーのパフォーマンスを引き立てていました。 

ペンライトの制御演出もすごく細かくて、2階から見ていてとっても綺麗でした。あの風景の一部に自分もなれてることが嬉しかった。
というかスキズのペンライト、光量すごいな??

今回見ていた景色にかなり近いです!
引用: Real Sound、田中聖太郎

バンドも本当〜〜〜に最高でした!生演奏だと、よりメンバーが音を楽しんで生き生きしているのが感じられて。特に神メのアレンジ、頭かち割れそうになる重さと複雑さで堪らなかったです…是非ぜひライブ版を音源化して欲しい…。

代々木は何度かライブで訪れたことがありますが、今回が一番音響が良かった気がします。スピーカーの位置の問題なのかな… (厳しい意見も見たので、2階Cブロという場所が当たりだったのかもしれません)。Side Effectsのウーハーの鳴り具合には本当にモリアプダ(物理)で最高でした。

あとVCRの音圧が!すごかった!!元々今回のVCRの内容が大好きだったんですが生で見たら体にビリビリ振動がくるくらいの音圧で、周りの人が平然としているのが信じられず「やばくないですかこれ!?!?」って聞いて回りたい衝動を必死に抑えていました。皆さん感じてましたよね…?私だけ…?

メンバーごとの印象


基本双眼鏡でチッケムしてたので、きっとカメラに抜かれていないだろう色んなモーメントも見て興奮してたんですが、いかんせん脳の容量が1MBもないので思い出してシェアできず…。
幸せだった感情だけ残して記憶が行方不明なのですが、各メンバーのパフォーマンスについての感想を残しておきたいと思います。ダンス経験ないくせに一丁前に語ってしまいすみません。


【バンチャン】

色んな映像を見て重々分かっていたはずなのですが、生で拝見すると本当に身体能力が高くて驚きました。ずっと地面から数センチ浮かんでいるような感じというか…パワフルなのに力みがなくて、複雑な振付やフォーメーションの移動も軽やかに見えてしまうような。「難しい振付をそう思わせないことこそ難しい」と別界隈の推しが言っていたのですが、これがそういうことかと納得しました。
きっとかなりの完璧主義者だと思うのですが、醸し出す雰囲気はどこまでも柔和で、包容力が凄い。メンバーもSTAYの事もまるごと包み込むように見守っているようでいて、一瞬一瞬を誰よりも最前線で楽しんでいる無邪気さも両立していて。
そして配信もライビュも見てバンチャンさんが日本語を話している事にもはや慣れてしまったくらいなんですけど、いや、改めて日本語が上手すぎる。言語学習者に対して「うまい」という安易な表現を使うのは時として失礼になるとは思いつつ、第三言語で臨機応変にメンバーをフォローし会場を笑わせる対応力には尊敬しかないです。『肩幅 like 太平洋』って身体的なことだけじゃなくて、こう、誰も寄りかかれる信頼感の事なんだなあと。声が出せる状況なら絶対ベストリーダーコールしたかった。あとDistrict 9の時、5m飛んでました。 


【リノ】

多分、リノさんのダンスを生で見た衝撃は一生忘れない。オリンピックの舞台で見るアスリートのような、研ぎ澄まされた精神と肉体の放つ眩い輝きを、この目で見た。凄かった…とにかく凄かったです。
関節の可動域が広くてこれでもかというくらいダイナミックに動かしているのに、指先の表現は繊細だし、止まるところでピタッと止まるので絶対にリズムから外れることがない。体の隅々まで完璧にコントロールが行き届いている感じ。ソリクン等の振付で一瞬しゃがむ時には多分誰より低い姿勢までグッと下がっているのに、そこから起き上がるのもとんでもなく素早くて、コアの強さを感じました。頭をぶんっぶん振るので、飛んでいくんじゃないかと思った。そしてあれだけ激しく踊るのに歌声がブレなくてしっかり聞こえてくるのも本当に凄い。
双眼鏡で追いかけていて思ったのですが、多分リノさんは力の抜き方が上手いんだろうなと思います。フォーメーションの中で、サイドや後方で待機したり真ん中でもしゃがんで止まる一瞬なんかにしっかりと力を抜いて息を整えて。そしてそこからまた瞬時に動き出す、その切り替えの素早さが凄かったです。
何度もイヤモニの調子を気にしていて途中MCでもハケたりと不本意な部分もあったと思うんですが、全く焦りを感じさせないところに経験値の高さを伺い知りましたし、むしろいつも以上にグッと集中している気がしました(お尻ハンターのとしての姿があまり見れなかったのもそこに関係しているのかもしれません)。MCでメンバーに絡んだり、フリーパフォーマンスの曲で体を揺らしたりする姿はなんかもう、猫ちゃんだった(猫ちゃんだった)。


【チャンビン】
ラップが、上手すぎる!(米倉涼子)
いや分かっていたんですけど、生で聞くと本当に音圧が凄くて圧倒されました。そして踊り方が好きだ…。個人的にスキズってステージからパワーが爆発的に飛び出すような、あるいは大きく風を起こすようなそんなパフォーマンスをするイメージがあるんですが、チャンビンさんがいると一気にそこに重みが増すというか。ぐっと地に足がついて説得力が増す感じ。ステージを掌握しているようなあの余裕と、そこからくる色気はなんだろう…。
そしてチャンビンさんの甘い歌声がすごく好きなので、tomorrowを生で聞けたことはあまりに幸運でした。足先がはみ出すくらいステージのギリギリまで行ってファンと優しく交流する姿も印象的でした。私の体感ですが、遠くの席の方まで一番目線をくれていた気がする。チャンビンさんの動画でよく「結婚して」というコメントを見ますが、生で見て秒で「結婚して〜〜〜!!」になりました。こういうことだったんだ……そうか…。


【ヒョンジン】
まるで命を削るようにパフォーマンスする人だ…と思いました。鞭みたいに手先足先までしなやかかつ力強く踊る。ステージ以外の姿を色んなコンテンツで見ているので、まるで何かが憑依したみたいに感じるけど、でもこれこそがヒョンジンさんの真の姿なのかなと思ったり。見た人を狂わせる何かがある。汗ってこんな綺麗なんだなとも初めて知りました。本当にパワフルなので、最初の3曲が終わって改めてMCで立ち姿を見たときに「え!?薄!?」って驚きました。
私はヒョンジンさんの感性がすごく好きで、かつoffonoffやColdeも大好きなアーティストなのでWA-R-Rのイントロが流れた瞬間には、思わず声が出ました(すみません)。汗だくのヒョンジンさんが目を閉じて優しく裏声で歌うWA-R-Rはなんかもう、ずるい…。良いを通り越して、ずるかった。好きになるしかなかった。是非歌詞を見て欲しいです。早く手が良くなりますように。


【ハン】
多分、いや絶対、音楽とステージの為に生まれた人。その言葉に尽きる。水を得た魚というか…。プロなので勿論観客のためにパフォーマンスをしているのはそうなんですけど、これは本当に良い意味で誰かの為にしているんじゃなくて、「ハニ自身が音楽の中に入り込んで楽しんでいてそこから湧き出てきたものを私達が目撃している」みたいな感じがする。自由な雰囲気をずっと纏っていて全く押し付けがましくない。MCやフリーパフォーマンスでメンバー・ファンと楽しむ姿はすごく可愛くて親しみしかないのに、孤高の天才という印象が強いです。
踊っている時に割と後ろ重心な気がするんですけど(素人なので違ったらごめんなさい)それでなぜあんなに軽やかに踊れるのか、ちょっとよく分からない。私自身がSTAYになるずっと前、日本ショーケースのMy Paceの映像をSTAYの友達がシェアしてくれて、ハニのパートに「ラップ担当がハイトーンあんなスコーーン出ることあるんですか⁉️(原文ママ)と返信していたんですが、生で聞いても新鮮な驚きでした。ハニのハイトーンからしか得れない栄養がある。 


【フィリックス】
手足が3mあった。本当にこの目で見たんです。MCでの立ち姿を見ると体がとっても華奢で、覚えた日本語をできるだけカンペを見ずに思い出して伝えようとしてくれる様は本当に愛おしくて。でもパフォーマンスすると手足が3mになるんですよね……。本当に例えが下手くそなんですけど風力発電の風車みたいな(本当に例えが下手くそ)。風の使い手?風属性?の方でした。すごく勢いがあって、でもワンポーズワンポーズが洗練されていてシルエットがずっと綺麗。その愛らしさと明るさからサンシャインとよく例えられていますが、ステージで見ると夜空に光る星にも見える…。
6/12の神戸の配信と6/18の代々木のライビュも鑑賞しましたが、アメリカツアーを経て顔付きが変わった気がします。自信とか覚悟みたいなものを一層感じました。最後のMCで英語で届けてくれた、   

”Wherever you are, whenever, we’re always with you. You’re always in our hearts.” 
(あなたがどこにいても、いつでも、僕たちは共にいます。あなたは僕たちの心にいます。)

に泣いてしました。絶対に忘れたくない言葉です。


【スンミン】
スンミンの歌は、たからもの。
ダンス曲ではステージを湧き立たせる青く光る炎のような歌声でありながら、Waiting for UsやPretenderでは草原が見えてくるような爽やかさで。歌に対して、自分に対して、そして歌を聞く観衆に対して本当に真摯に向き合っている方だということが歌声と表情から伝わってきました。最後のMCでその時に感じたことを韓国語で素直に伝えてくれたことも、個人的にとても嬉しかったです。
スパッと切れる刀みたいな、クリーンでキレのあるダンスで何度も見惚れました。メンバーやSTAYに「よしよし」をねだったり、ステージを走り回ったり時に寝転んだりする姿が、もう本当に名実ともにワンちゃんだった(ワンちゃんだった)。確かに尻尾と耳がありました。見たもん。トトロいたもん。


【アイエン】
華。華でした。
とにかくステージで目を惹かれる。イエニの目線と歌声にある情緒が堪らなく好きです。Stray Kidsのパフォーマンスの物語に、深みを増してくれるメンバーだなと思います。Honeyの時に心底実感したのですが、イエニが楽しそうだともれなくメンバーもSTAYもみんな楽しくなる。曲中に表現する感情もそうだし、それ意外での表情も、周りに影響を与える力を天性で持っているなと思います。
そして生で見て踊り方の印象が一番変わった方かもしれません。良い意味で荒々しくて、野生的なパフォーマンスでした。乱れていく髪型も相まってキツネどころかライオン並みの迫力。普段色々なコンテンツで「アギパンだ…」「またイトアしてる」などと愛おしく思っていましたが、ステージでの振る舞いには人生5周目くらいの貫禄がありました。   


8日経っても残る余韻

引用: Real Sound、田中聖太郎

最後、Star LostとHavenで紙吹雪が舞う中キッズ達が楽しそうに歌っている風景が、まるでスノードームの中にいるみたいで。この空間と時間をぎゅっと閉じ込めて永遠にここにいたいと思ってしまいました。勿論それは無理でStray Kidsは名残惜しくもハケてしまい、私も余韻に浸ったまま気付いたら家に居たのですが。

あの日からもう8日。私はまだ余韻が抜けずに過ごしていますが、その間にもStray Kidsは帰国してアユクデ収録やSTAYセンイル生放送等で姿を見せてくれながら、Time OutやSKZCODEも届けてくれて。その働きぶりに本当に頭が下がると同時に「私もしゃんとしなければ」と背筋が伸びる思いです。

スキズ達があんなに日本語を頑張ってくれていたので、私も韓国語を勉強して彼らの言葉を理解できるようになりたい。病気も治して、もっと自信をもって彼らにまた会いに行きたいなと思います。


こんな長くなってしまった個人の感想を最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!

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