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心拍確認後の流産 その②

前回の続きです。(グロテスクな部分もあるので苦手な方は気を付けてください。)

順調にお腹で育っていると思っていた赤ちゃんは10週の検診のときに心拍が止まっていて、9週のときから大きさも変わっていなかった。
その週の金曜日、念のため再度超音波で心拍確認をして流産手術することにした。

医師はご主人とよく話し合ってから今後のことを決めたら?、とか言ってくれたが、流産は2回目なので「心拍停止 生き返る」とかさんざん検索したこともありその結果は知っていた。そんな奇跡は絶対起きない。

 私は1年半前にも流産をしている。そのときは心拍が確認できないまま10週まで様子をみた。次の週に手術をしましょう、と方針が決まって病院を出て処方箋薬局でお薬を待っているときに、お股からデュワーと流れる感覚があった。そのデュワーがかなりハイペースで繰り返される。もともとナプキンをしていたが、ものの10分くらいでナプキンはずっしりになり、薬局の近くのトイレに駆け込んだがお腹も痛いし、出血がとめどなく続くのでなかなかトイレから出られない。体感的にはピンポン玉くらいの塊もたくさん出ている。便器の中の水が真っ赤になっていた。なんとか自宅に帰ってもそんな感じの出血が続いた。おそらくその塊の中には赤ちゃんがいたと思う。その時は自分に起こっていることが怖くて、トイレの中に手を入れて赤ちゃんを取り出そうという発想が起きなかった。

 その経験からいつ大量出血が起こるか分からない状態で自然排出を待つより、早く手術で出してもらって赤ちゃんを病理で検査してもらう方がいいと思った。一人目を出産しているので母体側の不育症とかではなく、赤ちゃんの染色体異常が原因とは思う。しかも染色体異常と分かっても加齢は毎日進んでいるので次に反省を生かすとかはできないが、性別とかどんな染色体異常だったのか知れるなら知りたいとも思った。

 心拍停止を確認した後も悪阻はまだあった。おなかに赤ちゃんがいるから耐えられる悪阻もただただ忌々しいだけだった。

 その週の木曜日、金曜日は会社を休んでくれて夫が単身赴任先から帰ってきてくれた。そして金曜日は保育園の送迎などやってくれた。
私は金曜日朝9時に受診し、一応内診で確認をしてもらった。やはり心臓は動いていないし、胎嚢も大きくはなっていなかった。
よって、手術は予定通り決行、ラミナリアという器具を入れて子宮口を広げる前処理をして、また15時に手術のために来院する。
ラミナリアは挿入するときは痛かったけど、入れている間は何も感じずに普通に歩いたり生活できる。ネーミングと用途が怖いだけだった。

そして15時に来院、全身麻酔で眠っている間に手術は終わっていた。
今日は手術してから3日目。相変わらず生理2,3日目くらいの量の出血はある。
出血が止まるまで1-2週間かかるとのこと。そのあとは一度生理を見送ればまた妊活していいとのことだった。 

こうして約1か月の妊婦生活があっさり終わった。
一人目もなかなか授からなかったので1人授かっただけでもすごく感謝しているし、今は娘一人に私の100%の愛情を注ぐつもりではいる。
でももし我が家で良かったらまた戻ってきてほしい。



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