おそらく日本人として生まれて，長い人生を通してスクレイパーに出会う人はほとんどいない．

「何を言いだすねん？？」と，思わせつつ今回はスクレイパーの話（笑）

普通，ホームセンターとかでスクレイパーを探すと（あ，ホームセンターに売ってます．興味ある人は見て来て）塗装用品のコーナーに古い塗装を掻き取るためのツールとして並んでいる．「OLFA 鉄の爪64ミリ」みたいなヤツだ．

でも，ここで自分が言おうとしているスクレイパーとはちょっと違う．楽器づくりに使用するスクレイパーはちょっと特殊だ．おそらく「楽器職人」と「とろろ昆布職人」しか使わないのではないか・・・（自信はないゾ）
こんなヤツだ

ここに写っている色々な形の「ステンレスの板」これがスクレイパーだ．
※とろろ昆布ってこんな感じの工具（鉋）で作るのだよ．知ってた？？

単にステンレスの板を切って，独特の方法で「刃」を付けたのがスクレイパー．

自分は手道具を多用するのだが，実は，スクレイパーは苦手だった．この単なるステンレス板に刃をつけるのがなかなか難しいのだ．
単純にいうと

これだけなのだが，これがなかなか難しい．ところが・・・だ．何年も作業をしていて，突然刃がつくようになった．理由は不明．やり方も変えていない．でも，刃が付くようになった．

刃が付くと俄然便利になる．必殺の紙やすり「空砥ぎペーパー」よりも効率が良い．

と，言うことで今日はウクレレ2台の板厚を調整した（写真はスクレイパーの削くずとしては細かすぎ．もうちょっときちんと刃がつけばカンナ屑のような感じで削れるよ），