#思い出の曲

というタグを見たので、俺と同じ人がいるかもしれない人に向けて、俺が最も前向きになれる曲を書こうと思う。

　そもそも俺は昔から音楽は疎かった。
　疎かった俺と違って、親父は音楽が好きだった。日本のポップス、80年代の洋楽が殊更好きで、出かける際はそればかり聞いていたもんだから、音楽に疎い俺は完全に親父の影響にハマった。

　そして今も、それは続いている。
　親父は大病を患ったけど、コロナ禍でも元気に入退院を終わらせ、今も大工の仕事を続けている。
　色々あった故に昔の記憶はほとんどないが、そんな親父がよくドライブに連れてって聞いていたのは、80年台に活躍した「永井真理子」の歌だった。

　今でも俺より上の人なら知っている人もいるだろうが、俺は当時小学生～中学生の辺りだったから、彼女の人気がどれほどのものなのかは知らないが、一度コンサートに行ったのをぼんやり覚えている。姉と姉の友達も一緒だったような。

　その永井真理子の歌に「50-50」という歌があって。
　ガキの頃は全然分からなかったし、それから何年も月日が流れて、ある時ふとYoutubeにあったのを聞いた時、あまりにも衝撃を受けて涙を流してしまったのを覚えてます(笑)

　1番の歌詞の後半の歌詞、
「君だけが作り出す何かはいくつも未来に続いてる」
　頭がガツンとやられた衝撃でした。昔何気なく歌ってた歌詞にこんなすごい言葉があったなんて。

　ちょうどその頃、自分の創作活動がちょっと行き詰ってて、このまま絵を描いてるのつらいなあ、評価されないしなぁ……って思ってた矢先にこの歌を何年かぶりに聞いた時の衝撃ったらなかったです。

「そうか、俺が作ってるものがいくつも未来に続いているのかもしれないのか。俺が作る何かは、誰にも奪えないものか」
　そう思って、また創作活動のやる気が再燃して、再燃してからは自分がやりたい事がいくつも未来に続いていると信じて、描いてます。
　いくつも未来に繋がったかというと、よくは分かりませんが、自分の描いたものが好きだ、いつも応援してくれる人が増えて言ったのは間違いないと断言できます。

　この歌は元気が出て、何度かくじけそうになってもやる気を戻してくれる、俺にとって元気を引き出してくれる歌です。
　時々思い出しては口ずさんで、元気をもらってます。
　創作以外でも何かを作る時って、迷ったり戸惑ったりすることあると思うのですが、そういう時に聞くとめちゃくちゃモチベ上がるので是非、聞いてみてください。
　永井真理子さんは今日本を出て海外で住んでるそうですが、元気で過ごしているのかな。
　
　俺はもう当時親父が聞きながらドライブしてた年をとうに過ぎて(笑)しまいましたけど、親父の影響で聞いてる歌は、これから先も聞いていこうと思います。