見出し画像

銃器:”無題・殺し屋パルプ”の銃器解説

(2019年6月30日 1849時 動画・画像の引用ページを一部加筆修正)

【はじめに】

どうも。自称note界の銃器クラスタ、slaughtercult です。
たまには鉄砲にまつわる記事も書かねば、銃器クラスタの名折れですね(汗)
ということで、拙作「殺し屋パルプ」の銃器を紹介していきましょう♪


【1.SAN SG553R】

使用者・不破 定☆主人公
(補足:グレネードランチャーサイレンサーを装着して運用)

銃種・アサルトライフル/発射方式・フルオート、3バースト、セミオート
製造元・SAN Swiss Arms AG/原産国・スイス
口径・7.62mm×39/装弾数・30+1発/連射速度・分間 700発

*画像は www.swissarms.ch/ より転載しています。
画像の転載は、転載元の転載規約に従って行って下さい。

主人公・不破のメイン武器は、40mmランチャー装備の7.62mmカービン銃。
銃口にはサイレンサーを装着した、ゴリゴリの特殊部隊カスタムですね。
本当はレシーバー上にエイムポイントを付けたかったけど、泣く泣く省略。

SIG/SAN SG55x 系は、ロングストロークピストン方式のアサルトライフル。
構造的にはAKのコピー銃ですが、スイス製なので工作精度はピカイチ!
弾薬・マガジンはAK互換なので、先祖返りと表現するのが相応しいですね。

米国銃器界の大御所、ラリー・ヴィッカースさんのセミオート実射動画。
拳銃として輸入したSG553RPを、短銃身ライフルに再改造した物です。
銃規制法はクリアしているのでしょうが……BATFEに嫌がられそうですネ(笑)

【2.SAN GL5340】

使用者・不破 定☆主人公
(補足:SG553Rのハンドガード下に装着して運用)

銃種・グレネードランチャー/発射方式・スライド式シングルショット
製造元・SAN Swiss Arms AG/原産国・スイス
口径・40mm×46/装弾数・1発

*画像は www.swissarms.ch/ より転載しています。
画像の転載は、転載元の転載規約に従って行って下さい。

GL5340は、米軍が採用するM203グレネードランチャーのコピーです。
縦縞の並んだグリップを前後に動かし、下から弾薬を装填するタイプ。
劇中では、40mmグレネードの殺傷力を遺憾なく発揮してくれました!

軍隊の訓練でしょうか。スイス製グレネードランチャーの貴重な実射動画。
画像が荒いものの、恐らくSG550に装着したGL5040の射撃でしょう。
グレネードは反動が強いですね……訓練弾の発射であったことを祈ります。


【3.SPHINX SDP COMPACT (KRYPTON)】

使用者・不破 定☆主人公
(補足:二挺拳銃、サイレンサーを装着して運用)

銃種・ピストル/発射方式・SA/DA式セミオート
製造元・SPHINX Systems AG/原産国・スイス
口径・9mm×19/装弾数・15+1発

*画像は kriss-usa.com/ から転載しています。
画像の転載は、転載元の転載規約に従って行ってください。

不破のサブ武器は、厨二心をくすぐるサイレンサー装備の2挺拳銃!
改良ブローニング式・ショートリコイルと、ごく普遍的な構造です。
スイス製の高性能なCZ 75のコピー銃で、マガジンの互換性もあります。

SPHINXは現在、Vector SMGで有名な米国KRISS Armsの子会社のようです。
しかし正真正銘スイス・メイドで、お値段は$1,000越えと流石に高い!
鉄砲も時計もスイス製品好き……不破くんのお財布が心配ですネ(笑)

サイレンサーを使用した、SDP拳銃の実写動画。独特な銃声に傾聴あれ。
まあ、地味ですね(笑) 実際に撃たないと凄さは分からないんだろうな。
Mrgunsngearさんが30分ほど詳細に解説してます。興味のある方はどうぞ。


【4.Arsenal Firearms AF-1 ”STRIKE ONE"】

使用者・カレイドケミカル社 警備員(警備会社からの派遣社員)

銃種・ピストル/発射方式・プリコックDAO式セミオート
製造元・Arsenal Firearms/原産国・イタリア(設計協力にロシア人)
口径・9mm×19/装弾数・17+1発

*画像は arsenalfirearmsitalia.it/ から転載しています。
画像の転載は、転載元の転載規約に従って行ってください。

前編の本社ビル・玄関ホールで、警備員たちが持っていた拳銃ですね。
水平二連拳銃・AF2011-A1で有名な(笑) Arsenal Firearmsが開発・製造。
改良ベルグマン式ショートリコイルと、変わった構造で設計されています。

この銃も情報が錯綜していて、正体が今一つ良く分からないんですよね。
ロシアではСтриж(Strizh)の愛称こそあるものの、正式採用はない模様。
低銃身ハイグリップで撃ち易く、特殊部隊や競技用の銃という位置づけ。

ラリー・ヴィッカースさんが関わる「TAC TV」の、ロシアでの撮影動画。
動画中に指摘はないですが、FSB隊員が使用しているのがSTRIKE ONE拳銃。
何度見ても凄い動画! FSB アルファ部隊、その狂気の訓練をとくと見よ!


【5.КБП ПП-2000/KBP PP-2000】

使用者・カレイドケミカル社 私設警護隊(白詰襟たち)

銃種・サブマシンガン/発射方式・フルオート、セミオート
製造元・KBP Instrument Desighn Bureau/原産国・ロシア
口径・9mm×19/装弾数・20、44+1発/連射速度・分間 600-800発

*画像は www.kbptula.ru/ から転載しています。
画像の転載は、転載元の転載規約に従って行ってください。

カレイドケミカル社の私兵部隊・白詰襟たちの基本的な武装がこちら。
クローズドボルト・ブローバック式のSMGと、流行りを押さえた設計です。
かの有名な9mm×19超高圧弾、7Н31(7N31)徹甲弾に対応しています。

ドイツのH&K MP7や、シンガポールのSTK CPWに似た、PDW風の外観。
ロシア銃は堅実な印象が強いですが、KBPの製品は先進的な物が多いです。
サイレンサー、光学サイト対応。予備マガジンがストックにできるぞ!

広告動画の転載かな? 8mmの鉄板を撃ち抜く貫通力は馬鹿にできない。
ベルギーは5.7mm×28弾、ドイツは4.6mm×30弾、中国は5.8mm×21弾を、
新規に開発した。一方ロシアは9mm×19弾を+P+にして鉄芯を入れた。


【6.КБП 5.56мм А-91/KBP 5.56mm A-91】

使用者・カレイドケミカル社 警護隊長・梧桐、および上級警護隊員

銃種・ブルパップ式アサルトライフル/発射方式・フルオート、セミオート
製造元・KBP Instrument Desighn Bureau/原産国・ロシア
口径・5.56mm×45/装弾数・30+1発/連射速度・分間 600-800発

グレネードランチャー部分/発射方式・前装式シングルショット
口径・40mm VOG25 ケースレス弾/装弾数・1発

*画像は www.kbptula.ru/ から転載しています。
画像の転載は、転載元の転載規約に従って行ってください。

KBP社の完全な輸出向け製品で、ロシア語サイトには表示すらされません。
本当はこの銃を、ザコ敵全員に持たせる予定でしたが……止めました。
こんな銃を皆が持ってたら、単騎突撃で勝てるわけないだろうよ!(笑)

この銃はFN F2000やKel-Tec RFBと同様、前方排莢の構造を採用しています。
ヒジョ~に分かり辛いですが、セレクター上部前方に排莢口があります。
セレクターは最下段がフルオート……輸出向けだから別にいいのかな?

こちらも広告動画の転載? フルオート射撃、グレネード発砲もあり。
左側にセレクターを設ける構造は、AK時代からお馴染みのロシア式。
持久戦での発熱こそ心配ですが、総合的に良くできた銃だと思いますネ。


【7.ПСМ/PSM】

使用者・カレイドケミカル社 副社長・隠田

銃種・ピストル/発射方式・SA/DA式セミオート
製造元・Izhmash(KALASHNIKOV)/原産国・ロシア
口径・5.45mm×18/装弾数・8+1発
(補足:スライド部に金象眼の施された贈答用モデル)

*画像は kalashnikovgroup.ru/ から転載しています。
画像の転載は、転載元の転載規約に従って行ってください。

いわゆるポケットピストル、マウスガンと称される類の小型拳銃です。
使用する口径5.45mm×18弾は、6.35mm×16SR(.25ACP)弾と同等の威力。
小型で非力ですが、鉄芯入りの弾頭で貫通力が高い……というのがウリ。

ラリー・ヴィッカースさんの実射動画。手の大きな人には握り辛そうだ!
鉄芯の弾かどうか不明。そもそも米国に5.45mmの実包が流通してるのか?
スライドストップが作動してますね……リサーチ不足だな、反省します。


【8.ОЦ-23 ”Дротик”/OTs-23 "Drotik"】

使用者・カレイドケミカル社 社長・萬藤⇒副社長・隠田⇒専務・閏間

銃種・マシンピストル/発射方式・3バースト、セミオート
製造元・KBP Instrument Design Bureau/原産国・ロシア
口径・5.45mm×18/装弾数・24+1発/連射速度・分間 1,700~1,800発

【stechkin.info の紹介記事。説明分の下に複数の画像が見られます】

失敗作扱いで短命に終わった悲運の銃。マニアックだと自負しています!
インドネシアのPindad PS-01拳銃(セミオートですが)を連想しますね。
設計は興味深いですが、弱装の5.45mm×18弾を選んだのが運の尽きか。

ちなみに後継品のОЦ-33 "Пернач" は、9mm×18弾まで一気にボアアップ。
ですがあのサイズでブローバック、連射速度が分間 1,150発では厳しい。
Glock 18はショートリコイル構造であれですから……ОЦ-33はお察しかと。

サムネ画像がDrotikで良かった……物凄~く貴重な実写動画です!
1分37秒~2分33秒に出てくる、ややBeretta 92に似ている銃がそれですね。
3バーストは非常に高速ながら、使用弾が5.45mm×18なので反動は軽快!


【9.КБП ОЦ-03/KBP OTs-03】

使用者・カレイドケミカル社 インテリ眼鏡・輿水

銃種・ブルパップ式スナイパーライフル/発射方式・セミオート
製造元・KBP Instrument Design Bureau/原産国・ロシア
口径・7.62mm×54R/装弾数・10+1発

*画像は www.kbptula.ru/ から転載しています。
画像の転載は、転載元の転載規約に従って行ってください。

SVUという名称の方が有名な、SVD(ドラグノフ)のブルパップ版です。
漫画・ヨルムンガンドで、大星海公司の李が使っていた銃ですね。
銃口の太い筒はサイレンサーではなく、変形型のフラッシュハイダーです。

基本的にSVDと同様の構造なので、取り立てて言うことも乏しいのですが。
SVD系のセミオート銃は、全弾発射後にホールドオープンする構造です。
上記は通常モデルながら、АС(AS)モデルはフルオート射撃も可能。

冒頭で出てくる銃はSVD、途中から出てくるブルパップ銃がOTs-03です。
反動が強いですね。消音効果を持たない銃なのが、銃声で分かります。
4分17秒から数秒、ASモデルのバースト連射と凄まじい反動が見られます。


【10.ПКП "Печенег"/PKP "Pecheneg"】

使用者・カレイドケミカル社 アロハ筋肉ハゲ男・佐熊⇒主人公・不破

銃種・ライトマシンガン(GPMG)/発射方式・ベルト給弾式フルオート
製造元・TsNIITochmash⇒ZID/原産国・ロシア
口径・7.62mm×54R/装弾数・100、200発/連射速度・分間 600-800発

*画像は www.zid.ru から転載しています。
画像の転載は、転載元の転載規約に従って行ってください。

現在はZIDで製造されており、6П41(6P41)という別名で呼ばれるよう。
TsNIITochmashのサイトに載っていた頃は、PKPの名前だったはず……。
というか、現在はTsNIITochmashで銃器の画像が見られないのですよね。

何にせよ、PKMの改良版にして……泣く子も黙るベルト給弾式マシンガン!
確かCoD MW3の最終面で使えたかな?(失礼ながらプレイ動画のみ拝見)
作中で、佐熊はシュワルツェネガー風の抱え撃ちを披露してくれます。

これは全くの余談ながら、輿水・佐熊コンビには元ネタがあるんですね。
私の好きなアニメ映画「Dead Leaves」の666・777のコンビがそれです。
短気な狙撃銃持ちと、豪快な機関銃持ち。良パロディと自画自賛……(オイ

非分離式のベルトリンクがロシア式ですね。連射速度は普遍的なレベル。
PKPは特殊な空冷銃身を装備しており、銃身が固定されております。
空虚重量8.8kgは悪くないかと。米軍のM60を抱え撃ちするよりはマシ(笑)


【11.ОЦ-21 "МАЛЫШ"/OTs-21 "MALYSH"】

使用者・カレイドケミカル社 研究員・山極⇒百目鬼聖羅☆ヒロイン

銃種・ピストル/発射方式・DAO式セミオート
製造元・KBP Instrument Design Bureau/原産国・ロシア
口径・9mm×18/装弾数・5+1発

*画像は www.kbptula.ru/ から転載しています。
画像の転載は、転載元の転載規約に従って行ってください。

読者の皆様、お疲れ様でした! これが最後の紹介となります!
敵方の銃はロシア(というかKBP)製だらけでしたが、この銃も同じ。
造反者・山極の隠し持っていた銃を、ヒロインが拾って使いました。

全長126mm、重量515g。7項のPSMは155mm/460gなのでいい勝負です。
M36リボルバーといい勝負かな? セミオートだし横幅はもっと薄いかも?
正直、このサイズで9mmマカロフ弾を撃つなんて考えたくもないですね(笑)

バイオハザードの件は、ギャグっぽく書いたけど……伝わったかなぁ。
百目鬼ちゃんは銃に不慣れなので、DAOの小型銃が全然当てられません。
しかしまかり間違って顔面に当たれば死ぬ威力。不破は運が良かったね~。

KALASHNIKOV社の映像資料。リンク先に飛べば閲覧できます。
実射こそ無いものの、この拳銃がどれだけ小さいかがよくわかりますネ。
つべにUPしてくれたらnoteに直接動画が張れるけど……無い物ねだりか。


【おわりに】

さてさて。駆け足でしたが、作中の銃器はほぼ全て紹介できたと思います!
閏間の仕込み杖の9×39mm弾とか、触れてない部分は割愛ということで。
どれも一癖ある鉄砲ばかりなので、楽しんでいただけたなら幸いです。

アー疲れた! 次があったら、今度の敵は中国銃だな!(懲りてない)
NORINCO P762とか、CS/LS2とか、使いたい銃が色々あるのよ……。
まぁ、次があればね……次があれば。そろそろアンゲラに戻らなきゃ。

というわけで、久々に銃器クラスタの本領を発揮させていただきました。
noteで鉄砲好きな人は殆どいないのだろうけど……反省はしてない!
何がSCARだ、M4だ! ルックイースト! という感じで今回はお開き。


※おことわり※
この物語はフィクションであり、実在する地名、人名、商品名及び出来事、その他の一切は、実際のものとは関係がありません。


From: slaughtercult
THANK YOU FOR YOUR READING!
SEE YOU NEXT TIME!

頂いた投げ銭は、世界中の奇妙アイテムの収集に使わせていただきます。 メールアドレス & PayPal 窓口 ⇒ slautercult@gmail.com Amazon 窓口 ⇒ https://bit.ly/2XXZdS7